「空の青さと上昇気流を知る人よ」ブルーサーマル グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
空の青さと上昇気流を知る人よ
『空の青さを知る人よ』という映画がありました。
井の中の蛙大海を知らず
されど空の青さを知る
たまきは、空の青さに加えて上昇気流の通り道まで鳥と同じように知っています。
たまきは、少しオトナとしての振る舞い方が身についてしまった人にとっては、眩し過ぎるのです。
自分もそうありたかったのに、自分が失ってしまったものをなんでそんな風に持ち続けているんだ?
でもたまき本人はまったく自覚していない。
周囲の人間からすれば、そういう人は眩しくみえるだけでなく、つい妬んだりしてしまうのです。
でも、結局は妬んでる自分が嫌になったりするわけです。だから、倉持も空知も一度は逃げてしまった(きっかけは別でもたまきからの潜在的な影響は大きい)。
何かから逃げてしまった経験。
そんな経験はひとつもない、と言い切れるオトナはいないと思います。私も明確に記憶してます。
そんなほろ苦さを伴う思い出というのは懐かしさにも似たところがあって、どこかで他人に対して優しくなれる暖かさも伴います。この映画が多くの人に受け入れられるのはそのためなのだと思います。
ところで、〝体育会〟という言葉に随分と敏感だったように描かれていましたが、今時の大学でもまだ、そういう風潮は色濃く残っているのでしょうか。
私も理不尽なシゴキのある体育会に所属していましたが、最近の後輩たちは、体力作りの練習もずいぶん合理的に、実戦で役に立つのかを考えながらやっているので、他の部活との違いは、それほどないと思ってたので、ちょっと意外でした。
表現力が高くスクリーンで観たかった映画でした。
空の青さを知る人よ
は、レビュー投稿してないですが映画館にて観た作品です。レビューしてない映画は少しずつしたいと思いますので、お待ちくださいませ☆