「なぜアニメで描いたのか?」ブルーサーマル tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜアニメで描いたのか?
「空を飛ぶ」ことが主題の映画なのに、その魅力がまったく伝わってこないのはどうしたことか?風に乗って空をかけるグライダーの躍動感をダイナミックに描いてこそ、この映画を、実写ではなく、アニメーションで作った意義があるのではないか?それとも、単に原作が漫画だから、それをアニメ化しただけなのか?
体育会系の話であるなら、もっとスポコンにしても良さそうなものだが、主人公を「天才」という設定にして、トントン拍子にエース・パイロットにしてしまうという展開にも共感がわかなかった。
登場人物の行動には、常に「なぜ」がつきまとい、キャラクターの描き込み不足の感が否めないうえ、無理に無理を重ねたストーリーも、終盤、ドイツのエピソードで、完全に破綻する。
どうして、この物語をこういう形で映像化したのか?その疑問を最後まで払拭することができなかった。
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ひろちゃん千葉さんのコメント
2022年3月11日
お気持ちは分かりますが原作がそんな感じです(最近読みました)。
作者は地道に努力を積み重ねて掴み取る様な内容にしたかった様ですが、編集に却下されて天才にした様です。
地味な部活の地味な選手の叩き上げだと
漫画として面白くない様で。
アニメならではの表現も難しいかと。
なかなか宮崎駿の様にはいきませんね。