「「人間」になるためのリアルな試練」ほんとうのピノッキオ スモーキー石井さんの映画レビュー(感想・評価)
「人間」になるためのリアルな試練
本作は100年以上読み継がれてきた不朽の名作である児童文学を映画化。
現実と幻想が交錯する不思議な世界観を映像化している。
「ダークファンタジー」と銘を打つのであれば、もう少し恐ろしい展開や救いようのないラストでもよかった気はする。
原作を台無しにしてしまうが・・・
「なぜ勉強する事・働く事が必要なのか」という問いに対する一つの解を示す児童文学としてのストーリーはそのままに、一歩引いて見守る妖精と擬人化したキャラクターたちとともに風刺を交えた物語の進行と不思議な映像体験で新鮮な作品として生まれ変わっている。
現実社会で擦れてしまった「ロバ」たる大人たちにも楽しめること間違いなしだろう。
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