「今週(11/5)ではお子さんを連れて行く映画では本命かな?」ほんとうのピノッキオ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
今週(11/5)ではお子さんを連れて行く映画では本命かな?
今年162本目(合計226本目)。
結構珍しんじゃないかと思えるイタリア映画(英語は一切出ません)。このご時世なので、映画館などでバレエ(踊るほう)や歌劇などを流すことがありますが(正規料金でないのが普通)、それ以外のいわゆる「普通の映画」の範囲でイタリア映画って、結構珍しいんじゃないかな…と思えます。
ストーリーとしては、日本では誰でもしっているピノッキオをテーマにした、「こういう解釈もあり?」という、大胆に解釈した映画です。もちろんそれも「一つの解釈」には過ぎませんが、本場イタリアで作られているという事情もあるので「極端に「そんなわけないでしょ」」という部分もなく、まぁ若干微妙なところもありますが、「なるほどね」と思える範囲です。
内容的にもストーリーとしてわかりやすく、また、色々な動物(便宜上、無脊椎生物も含む。以下同じ)も出ます。動物好きなお子さんと一緒に行かれるのもよいかな…と思えます(カタツムリのみ、やや描写はすき好みはあるかな…。嫌いな子もいるので)。原作が存在し、「こういう解釈もあり」という趣旨の映画であり、その原作の範囲を大きく超えていないので、ストーリーの理解としては今週(11/5)の中ではおそらくトップクラスにわかりやすい映画で、今週「家族で見に行く映画」という観点からはお勧めできる映画です。
結末もだいたい予想がつくので(この物語で、バッドエンドや、意味の分からないエンディングは嫌…)、それもネタバレといえばネタバレなのかもしれませんが、それは許容範囲内かなと思います(少なくとも意味不明なエンディングではないし、すっきりしている)。今週迷ったら本命筋~超本命筋(日を超えてしまいましたが、11/6(土)の「エターナルズ」(予約済み)がどうか…は気になる)というところです。
採点にあたっては、特に減点要素とするべき点はないので、満点にしています。
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(減点なし/判断不能) この映画、色々な動物が出ます。まず、キツネが出ます。キツネといえば日本も西洋も「ずるがしこい性格」であり、そのように出ます(映画内でも)。ただ、それ以外にも実に多様な生き物もでますが、映画内で確認できる限り、キツネ以外に関しては、その動物に関する言い伝え(伝承)などでも、「良い象徴」とみなす国「悪い象徴とみなす国」がバラバラで、さらにイタリアという、英語による調査がかなり制限されるので、ここは判断が分かれるかな…と思います(ただ、どうとっても、そんなに趣旨不明でもないし、極端にマニアックな動物も出ない。普通に一般の社会や動物園にいる生き物ばかりです)。
物語の途中「海を渡ってピノッキオを探しに行く」というシーン。この映画の舞台はどうみてもイタリアです。すると「海を渡って」は地中海を指します。地中海から「海を渡ってどこかの大陸にいるかもしれない」という発言がありますが、この「どこかの大陸」は、大きく分けて「スペイン」「アフリカ北部(の各国)」「トルコ(等)」の3つの解釈が可能です(描写的には、アフリカ北部を想定しているようにも見える)。
もちろんそれがどうであろうとストーリーには一切関係しませんが、古代ギリシャ・ローマから生まれた星座の物語の中には、「海を渡った国」がテーマになっている星座も存在し(カシオペヤ座、アンドロメダ座など。現在のエチオピアを想定するというのが一般的理解だが、専門書では「地中海を渡った先にあるアフリカ北部(当時はまだ、探索など行われていない)の、古代ギリシャ/ローマと文化の全く異なる国」を総称して「エチオピア」と呼んでいたのも事実であり、この点は混乱を招くかな…と思いました(もっとも、それがどこであろうが、ストーリーには一切関係しない)。
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