死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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犯人はサイコな人物で完全に頭がイカれている。ラストまでサイコなシーンのダメ押しがあって、 これで監督や脚本家の趣味の悪さからやっと解放されて ほっとした。
動画配信で映画「死刑にいたる病」を見た。
2022年製作/128分/PG12/日本
配給:クロックワークス
劇場公開日:2022年5月6日
阿部サダヲ
水上恒司
岩田剛典
中山美穂
予備知識無しで見はじめる。
知っているのは阿部サダヲ主演ということだけ。
映画が始まってからわずか9分後にとてもキツい描写がある。
「うわあ、こんな映画だったのか」
見たことを少し後悔するが、我慢してそのまま見る。
これは猟奇快楽殺人、しかも被害者は24人という
とんでもない殺人鬼の話だった。
あとで白石和彌監督の作品だと知った。
白石和彌監督と言えば
「孤狼の血」「彼女がその名を知らない鳥たち」
「日本で一番悪い奴ら」「凶悪」など
犯罪に関する作品ばかりだが、これもそうだった。
劇中で何度も残酷で眼を背けたくなるようなシーンがある。
登場人物はエキセントリックな人ばかりで、
榛村(阿部サダヲ)、雅也(岡田健史)、雅也の母親(中山美穂)、
皆どこかで繋がりがある。
そんなことあるか?
と突っ込みたくなるが、
これはお芝居なのでしょうがない。
犯人(阿部サダヲ)はサイコな人物で完全に頭がイカれている。
ラストのラストまでサイコなシーンのダメ押しがあって、
これで監督や脚本家の趣味の悪さからやっと解放されて
ほっとした。
見応えはあったが、2度と見たくない映画だと思った。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
踏み入れたら、沼
感想
史上最悪の連続殺人鬼からの依頼は、たった一件の冤罪証明だった
一件の冤罪事件を巡り二転三転する、真実、深まる謎
誰も予想できないラストがあなたを待ち受ける。
阿部サダヲのサイコパス役最高でした、あの目嫌です。若い時の髪型には笑ってしまいました。
水上恒司の演技もよかったです。
宮崎優は今後注目の女優さんになりました。
元with Bのコージ、阿曽山大噴火も出演してます。
拷問の爪を剥がす、根津の損壊など痛々しい描写ありです。なぜ生傷を舐めれるのか…
冒頭は桜だと思ってましたが被害者の爪で衝撃でした!
ラストはまさか灯里が…鳥肌立ちました。
榛村大和
行方不明になってる少年少女24人の殺害容疑で逮捕。
うち9件立件、起訴されたが、ある1件の事件のみ冤罪を主張。第一審では死刑判決、現在控訴準備中。
計画的に犯行を繰り返す典型的な秩序型連続殺人犯
高い知能を持ち、魅力的な人物で社会に溶け込む
商店街でパン屋ロシェルを経営。客を獲物にすることも
裁判ではのべ殺害人数は覚えてないと証言
成人女性が殺害された最後の事件のみ、冤罪を主張
※BLTO
※分かってくれるよね?
後半の続きは原作では明かされてるが、映画では明かされず。 原作の映...
人間の面白い心理
阿部サダヲさんの五臓六腑に染み渡る怪演。素晴らしい以外の言葉が見つかりません。阿部サダヲさんの演技だけでこの映画は良作になってると言っても、過言では無いくらいでした。
ですが、少し邦画ならではの臭い演出が多々あったかなという印象を持ちました。例えばクライマックスの面会シーン。新事実や主人公の推理を披露するシーンでは、プロジェクター(?)を使っており、本作の肝の不気味さが欠けていました。陳腐な表現の仕方で少し気持ちが下がってしまいましたね。
良い所も勿論あり、それは冒頭の拷問シーンです。あういうシーンを邦画で表現しようとするとすぐクラシックを流したり、大袈裟な描写でグロテスクさを引き立てようとするのですが、この映画は少し洋画チックなモノを感じました。まず阿部サダヲさんが着ていたゴムエプロンが似合っていてゾクゾクしました。ただただ淡々と事を進める阿部サダヲさんの目には、人間以外の『ナニカ』を感じさせてくれました。不気味さ、不穏さ、奇妙さがピカイチでした。人間が心の根底に抱える苦痛、トラウマ、狂気の部分は、本当に興味深かったです。本当に阿部サダヲさんの怪演を見るだけで、見てよかったなと感じさせてくれました。
阿部サダヲのサイキックな眼差しに吸い寄せられる
「孤狼の血」の白石和彌監督お得意のスリラー作品。阿部サダヲ演じる史上最悪の連続殺人鬼の鳥肌が立つほど異様な生きざまがスリリングに描かれていて、割と現実でもありそうな印象の強い映画でした。特に、阿部サダヲのサイコパスな演技がすごくて、あれほどの怪演を見せられる彼の表現力に脱帽です。
それにしても、あの瞳は何なのでしょう。目の色彩は完全に失われ、見れば見るほど引き込まれてしまいます。本当のサイコパスもああいった目をしているのでしょうか...。拘置所に身を置く連続殺人鬼・榛村と、彼から手紙を受け取って事件を調べ始める大学生・雅也との面会のやり取りは静かで淡々としていますが、それすらも異様な光景として目に映ってしまいます。作品の雰囲気として、そういった部分を際立たせているのでしょう。そして、事件の真相を追えば追うほど、一度入ったら抜け出せない沼へと誘われてしまう、スリリングな展開は僕はすごく好きです。目を覆いたくなるけど、作品そのものがそれを許しません。サイコパスを存分に味わわなければならないような感覚を覚えました。
見るのを少々ためらってしまうけど、何だか見たくなるこういった作品が今後もどんどん増えていって欲しいですね。
つまらないが、悲鳴は良かった!!
タイトルから、我孫子武丸の「殺戮にいたる病」を思い出しました。普段からYouTubeで、海外の大量殺人犯ものを聴いていますが、何かショボい創作という感じでした。主人公は発声もはっきりせず冴えないし、阿部サダヲは表面的で単調です。大した演技じゃない中山美穂がいるのも謎です。全編に渡って全く面白くないですが、少年少女の悲痛な叫びは良く録れていると思います。
阿部の拷問シーンは観るに堪えなかった。 PG12どころではなかった...
死刑にいたる病
原作との相違点はかなりある。特に…
本作の最大の魅力は殺人鬼役を務める阿部サダヲでしょう。
彼の演技はとても凄いです。
この映画の7割ぐらいは彼の演技力に持っていかれています。
ですが、この映画の問題点も阿部サダヲにあります。なぜなら原作では殺人鬼は超絶なイケメン設定だったからです。
原作では超絶なイケメンだったからこそ、誰も警戒せず、被害者さえ心を許し、惹かれ、24人も殺害できたという設定です。
なので映画版の阿部サダヲさんでは普通に怪しい人間ですし、速攻で逮捕されそうにしか見えません。
…この映画を見た方ちょっと想像してください。もしこの映画の犯人役が超絶イケメン俳優だったらどうなるか?
…どうです?
全然違う映画になりませんか?主人公たちがどんどん犯人に心を奪われていく様子がすんなり理解できませんか?
…それが原作なのです。全く映画とは異なります。
阿部サダヲさんの演技自体は素晴らしいので文句が言いずらいのですが、原作とは根本的に作り変えられています。
映画の彼が突然、体を触ってきたらちょっと気持ち悪いです。
映画だけ見た方は「なぜこんな怪しい奴が24人も殺して誰も気付かなかったんだ?」と疑問に持ちませんでした?
あれは原作ではあまりにもイケメン過ぎて周りが彼をかばっていた設定があるからなんですよ。
ちなみに映画のラストと原作のラストも全く違います。
個人的には映画のラストが凄く良かった。だけど映画のラストに納得できない方は原作も読んでください。
彼女はああなりませんので…。むしろ彼女は原作では空気です。
その代わり別の人物が…
想像とは違った
映像でのグロテスクな描写がなければもっと高評価になる作品
好きか嫌いかで言われればグロテスクな描写があり嫌いな方ではあるものの引き込まれる部分もあった。主演の阿部さんはこのような重い作品のイメージがなく、意外ではあったが異様な役柄を違和感なく演じきっており、改めて演技力の高さを感じた。岡田さんも同年代の俳優とは少し違う雰囲気を持ちつつ、経験が少ないながら上手い役者というイメージであったが、今作で非常に高い演技力を感じ、これからが一段と楽しみな役者になった。岩田さんは今までのイメージとかなり違い、台詞が少ないながらこのような役柄を上手く演じたように思った。これらの点と全編通して静かな事、裁判や面会シーンのリアルさ、中盤からの内容には引き込まれる部分があり、ペットセメタリーぶりの吐き気がして観るのを止めようかと思うほどの冒頭のグロテスクシーンでの低評価(ここまでだけなら☆0.5)を押し上げての☆1.5に近い☆2.0
この異常ぶりをグロテスクに映像で表す必要性は正直ないとは思うし、その方が多くの観客に異常者の心理を客観的に見せる事で社会派作品になるのではないかとは思う(そういう演出であれば☆3.5以上つけたかもしれない)が、原作もなのかこの映画の演出がなのかあくまでダークエンターテイメントにしている感じなので、私の好みとは違う方向性で作られたのだろうと理解する。
一点その描写はいるのか?と思う所があったが、なるほど無くても良いがもう一要素足す意味だったのかと思った。
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