死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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久しぶりに本格派のやつ。
本格派のサスペンス映画、私の好みで十分満足しましたが、相当人を選ぶと思います。
加納灯里と榛村大和の接触シーンがないのが残念。
娯楽の境界線を越える生々しい痛み
日本版レクター
支配欲という病
史上最高ミステリーにつき‼️ネタバレ警報発令‼️❓
うーーーーーん……
白石監督好きなので鑑賞
「彼女がその名を知らない鳥たち」と似た空気感
なんだろう、このモヤ〜とした気持ち
思っていたよりファンタジーであった。
まず第一に、みんながいうほどの榛村の魅力が伝わってこず……
(阿部サダヲさんは好きですが……)
ほか
いくらなんでもそこまで部外者に資料見せんやろとか
勝手に名刺作って調べるのはやり過ぎじゃねとか
岩田剛典は必要だったのかしらとか
普通に殺人未遂じゃね? とか
そこでベローン👅は無いでしょとか
いくらなんでも看守仲良くなり過ぎじゃない? とか
いつの間に洗脳(?)解けたん? とか
終わり方も、世にも奇妙な物語っぽくなっちゃったなと思ったし
うーん……
細かいところ気になっちゃいました
岡田さん、前のキレイな美少年から脱した感じがした!
色々あるだろうけど、頑張って欲しい。
それと、何気に元with Bのコージが良い演技してましたっ!
想像以上にグロく楽しめるのだけど、
バルト9の6番スクリーンはサイズも距離感も音もとても良いので好きなことがわかった。『RED』も確かここで観ていい気持ちになった。そしてこの映画も池田直矢のカメラがとても映画にあっていた気がする。狭い室内の切り返しが多い中、留置所も台所も美術などの奮闘もあるのだろうけど始終鳴ってる音楽も陶酔感があってよかった。
で、映画は想像以上にグロい。今どきこんなにグロくして何か得なことがあるのかという程グロい。そして割と目新しさはない。サイコパスの殺人鬼に誘われるように捜査をするFランク大学生。岡田健史と宮崎優の若手2人はよかった。割とすんなり情報を積み重ねて衝撃の事実に向かっていく、が、いかんせん冒頭からかなり怪しげな男がいるのと豪華過ぎるキャストがいるのでなんとなく展開の察しはつく。悪くはないのだけど白石監督は、どうしてもそつなく情報処理する大衆娯楽の域を出ない。そしてそつがないように見えて、掴みの部分が弱い。町の若者のたちが消える大量殺人とサイコパスである殺人鬼(阿部サダヲはよかった)の発見はたぶん日本中を揺るがす事件だと思うのだけど。白石監督は『止められるか俺たちを』もそうだったけど掴みの部分が弱い。メインの展開に入る前が特に、と思う共通点も発見した。
最後あたり、よく分からなかった
前半すご〜く丁寧に作られていると思っていたのに、なんかだんだん消化不良に。
いくつか見落としたかも……?
・父親が終始不気味。
母親も不気味だったけど。
ビール飲むシーンなんて特に不自然だった。
息子の大学に不満がある風にも見えなかった。
挙動がロボットすぎて。
親子としても、夫婦としても、破城したまま。
・雅也がいきなり人を殺そうとするのでビックリ。
唐突すぎん?予兆もなし?
キレた風にも見えない。
大学で人に絡むシーンくらいはあったけど、
階段に座っている人達に『邪魔』って言うだけ。
それ、どちらかというと優等生の台詞だよ…
・灯里が何故か白服で雅也の血を拭こうとする。
かと思ったら、いきなり傷ベロンて舐める…
唐突… ワザとらしい…
・根津かおるに植え付けたトラウマって?
傷がないからあの小学生ではないでしょうし…
一体何をされたの…?
・灯里は、子分だったの?
雅也を殺して、体の一部を持っていたいって事?
榛村に支配されているから、
榛村がやろうと思えばやれるって事なのかな?
なんかワザとらしく見えるシーンが結構あって、
気になって仕方なかった。
原作が小説みたいだから、
小説を読んだ方が理解できるのかも。
でもあのグロ描写を読みたいとは思えない…
(どこまで書かれているか分からないけど)
最後に、
雅也、松山ケンイチに激似!
ヤバいの観た!
原作未読ですが、重そうなタイトルと阿部サダヲさん主演ということで、期待して鑑賞してきました。その期待を裏切らない、怪演が光る仕上がりでした。
ストーリーは、鬱屈とした大学生活を送る青年・筧井雅也が、24件の連続殺人を犯して拘置所にいる榛村大和から届いた手紙に誘われ面会に行くと、榛村から「最後の事件だけは自分の犯行ではないことを証明してほしい」と頼まれ、昔の榛村の優しい一面を知っていたこともあって、独自に事件を調べ始め、じわじわと真相に迫っていくというもの。
冒頭は、花びらのようなものを用水路に撒き散らす意味深なシーンから、あれよあれよという間に残虐な拷問シーンが描かれ、ここでやっとタイトル。グロ耐性のない自分は、ここですでに軽く疲れてしまいましたが、物語はもちろんここからが本番です。絵的には、手がかりを手繰る雅也の地道な聞き取りと現場調査、その後の面会室での榛村とのやり取りの繰り返しで、総じて地味でゆったりした雰囲気なのですが、淀みなく滑らかに展開するため、実にテンポよく感じ、ぐいぐい引き込まれていきます。今思えば、観客も早々に榛村に取り込まれていたような感じがします。
その後、次々と判明していく事実からしだいに真相に迫り、中盤あたりで観客は結末を予想するのですが、それは見事に裏切られます。そして、最後にもうひと押しのオチがつき、さらに裏切られる展開はなかなかおもしろかったです。巧みなミスリードにまんまと嵌められた感じです。ストーリー展開もさることながら、面会室で向き合う雅也と榛村の顔の重ね方、アクリル板を越えてくる榛村、同席する刑務官の態度の変化等、面会室での描写も見応えがありました。
ただ、真相に至る終盤が、面会室での二人の問答のみだったのはちょっと残念でした。しょせんはサイコパスのシリアルキラーの犯罪なので、常人には理解できない心理かもしれませんが、もう少し榛村なりの理屈や彼の生い立ちから、観客を納得させる動機や心境が見えるような描写があるとよかったです。これは、ラストのオチについても言えます。そのため、「そうきたか、やられた!」と思っても、直後に「でも、なんで?」となってしまいました。同様の観客が多かったらしく、終幕後にあちこちの客席から互いの疑問を確認し合うような声が聞こえてきました。
主演は阿部サダヲさんで、冒頭でも述べましたが、殺人鬼・榛村を見事に演じています。深淵の闇のような彼の瞳がとても印象的でした。対する、岡田健史くんも、闇に取り込まれそうになる雅也を好演しています。この二人に負けず劣らず存在感を発揮していたのが、宮﨑優さんです。知らない女優さんでしたが、今後注目したいと思います。
終盤への不満は多少ありますが、ストーリー、テンポ、役者、そこに残酷シーンを加えて、なかなか胸くそ悪いサイコサスペンスに仕上がっており、久しぶりにヤバいのを観たなという感じです。
精神的かつ猟奇的な恐怖の時間でした…
こちらの作品の原作読んでませんが、きっと相当怖いでしょうね。それを白石和彌監督が丁寧にお料理されまして、また酷たらしい描写がお得意ですから、目を背けたくなるような恐ろしさが最初から最後まで、途切れる事なく続きます。全くウトウトなんてありませんでした。
まるで観ている私達までがどこまで、榛村の仕組んだ巧妙な計画や根回しなのか、途中でここが伏線繋がったと思ってもあら、違ったんだと騙されたりでストーリー展開が見事ですね。
そして、何より怖いのは阿部サダヲの感情の映らない目。人に近づこうと距離を狭めてくる時の優しい話し方とそういう時の目とまるで違う。岡田くんも大人になったし、立派になりました。拘置所で榛村と対峙してたラストの方は、目に鋭さと絶対にコントロールされないという意志の強さを感じました。
あと、岩ちゃん、イケメンが汚れ役をやるのは大いに賛成です。役の振り幅どんどん広げてほしいです。それと、雅也の母役の中山美穂さん、あのお母さんの口癖が彼女の人生を表してますよね。不幸そうな雰囲気もよく出てました。
それでラストであっ、ここまで彼の手は来てたかと最後に震えました。ってなことで、大変恐怖を感じた興味深い作品でした。
白石和彌バージョン『チェインドッグ』
ラストは、ゾクっときた。原作自体がミスリードになっていて、まさしく「トリハダ」。既読の人の方が驚くかも。(見た時はそう思ったのですが、読み直してみると記憶違いでした。初見でも驚くこと間違いなし。)
のっけから拷問シーンの連続で、「白石流で行きますよ、心がやわな人は目を瞑ってくださいね。」と、言われている気がする。痛みに弱い自分は、足指をこわばらせながら必死で耐えた。
快楽のためではなく、生きる糧として、人を殺すと嘯く連続殺人鬼の榛村大和。榛村大和は、ターゲットに選んだ相手と時間をかけて良好な関係を築く。その関係性があるからこそ、躊躇なく拷問して殺すことができる。そんなシリアルキラーを阿部サダヲが演じるんだけど、阿部サダヲのために当て書きしたのではないかと思うくらいのハマり役。色白で整った顔は、悪意が全く感じられない。落ち着いた声色で、冤罪のことを滔々と語られると、この人がやるはずがないと思ってしまう。
原作通りであれば、主人公の筧井雅也は、神木隆之介がピッタリなんだけどなぁ。中学校までは成績優秀で、高校で成績が悪くなり、Fランの三流大学(劇中の言葉)で友達もできずにくすぶっているなんて、イケメンの岡田君じゃちょっと無理がある。うまく演じていたんだけどね。
白石和彌バージョンに仕上がった『死刑に至る病』でございました。
追記
原作を読み直してみたら、自分の勘違いだったので訂正します。
親切な殺人者
原作既読。
原作では美青年的に描かれていた大和を阿部サダヲさんが演じるということでどうなるんだ…!?と思いつつ、いやはやいやはや唯一無二の存在感、映画版ならではの世界観を作り上げていてよかったです。不思議な、妖しい魅力、色気がたっぷり。
親切な殺人者。
ぜひネタバレを見ずに見て欲しい。
演者の皆さんの空気感がとても良かった。
岩田さんはこれまでお見かけする機会がわりとあったのですが本作でいい意味で印象が変わりました。
メジャーな役者さん、マイナーな役者さんのバランスがよかった。
原作では心情が細かく描かれているけれども、映画ではどう見せるのか、と思いながら「あぁーなるほどな!」となりました。
強烈なグロはないのですが、精神的に打撃のくる描写があるので苦手な方はご注意を。
胸糞わるい…だがしかし
なんだかぞくぞくするのです
最初はね
連続猟奇殺人犯の死刑囚がたった一つの冤罪を解決するために旧知の知人と組んで真犯人を追い詰め、最後は冤罪を晴らした後ニヤリと笑って死刑になる。
そんな話だと思っていたのだけど
そんな単純な話ではなかった
クソ野郎はどう転んでもクソ野郎というか
好印象をもつエピソードの全てがクソぶりを引き立たせるためのスパイスだったり徹底していて凄かった
全ては自分が楽しむためだけに…
胸糞わるいんだけどちょっとゾクゾクしました
最後は某作品のゴードン先生のように?それとも…
ラストの解釈が気になる作品であります
一つ言わせていただけるのなら…
拷問シーンが無駄に長く、また痛々しい
この映画のウリはそこじゃないでしょ?
あえて観る人を選別しなくても…と思いました
ひょっとすると監督の趣味なのかしら?
阿部サダヲこっわ
目
狂気の場面では、みんなの目が正気の無いものになるので、非常に怖さを感じます。特に最後の拘置所での面会シーンはうまい映像の撮り方だと思います。ストーリー展開も一筋縄ではいかなく、最後まで見逃せないです。
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