世の中にたえて桜のなかりせばのレビュー・感想・評価
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嘘っぽさが難点
タイトルは古今和歌集、在原業平の和歌「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」からとったのでしょう、意味はもし、世の中に桜がなかったら「咲いたかな」「もう散るのかな」と思い煩うこともなく春を穏やかにすごせたのに、と言った桜を愛でる喜びとは逆説的な歌です。タイトルであえて下の句を省いたのは、それでもやはり桜を愛でたいという本音推しなんでしょうかね。
本作公開後に亡くなられた宝田さん、恵三老人と同じ満州からの引揚者、学校でいじめにあい不登校の咲に自身の境遇と比べたら贅沢な悩みだろうと、それとなく伝えていましたね。
和歌をタイトルに持ってきただけに格調高さを出したかったのでしょうが、若者が遺書を強いられる職業って何だろうとミステリー調に引っ張るし、枯れた老木に満開の桜を染める技は高校生でできるCG?、また教師のくせに酒浸りで生徒に慰められる様などリアリティに欠けた設定、他人を思いやり行動力にも長けた主人公なのに不登校でバイト生活というのも不自然、もう少し練って欲しかった。
とても良い映画でした
宝田さんの遺作という事で拝見しました。
短歌と今の世の中で起きてる問題を
リンクさせて
終活というこれも今どきの話。
サクラ🌸の花
あと何回見れるのかな??
と思いながら。。。。
エンドロールあと拍手👏👏起こりました。
思わず私も参加!
着想はすごい良かったのだけれど
2022年劇場鑑賞107本目。
宝田明さん初プロデュース作品にして遺作です。大杉漣さんも初プロデュース作が遺作になってしまいましたし、どちらも死をメインテーマとする作品なのがまた・・・。
終活サポート「ハレノヒ」でアルバイトをしている女子高生とパートっぽいおじいちゃん・・・ん?ハレノヒって聞いたことあるな、実際の企業とコラボか?と一瞬思いましたが成人式当日に逃げた着物屋と同じ名前(向こうはひらがなでしたが)じゃないですか。最近の話でもないし別の名前にすればよかったのに・・・。
しかし、そんなことがどうでもよくなる程文化祭のクラスの出し物レベルのアマチュア感丸出しの接客。社員とかベテランの人いないんですか?さらに解決するためにとうとうただのクラスメイトまで駆り出す始末。ちょっと終活も仕事もなめすぎではないでしょうか・・・。
同じ終活を描いた作品なら橋爪功出演(主演にしか見えなかったけど主演ではない)のお終活〜熟春!人生、百年時代の過ごし方〜の方が何倍も良かったです。
死に最も遠い存在の女子高生が死に向き合って生きる力を得る、というテーマはすごく斬新で良かっただけに残念でした。
伝えたくなる映画
この映画が伝えたい事って、いくつか有ると思うんです。
その中でも、一番伝えたい事は、伝えるという事自体なんじゃないかと思ったの。
私、おっさんなので、この映画の主人公二人の間の年代なんです。
私くらいの年代だと、上の世代から教わらなければならない事もまだまだ有ると思うし、下の世代に伝えたい事も出てきます。
伝える事が出来るのって、学んで来た知識と積み重ねた経験が殆どですから、その人の人生そのものって言い換えても、過言じゃないと思うんです。
それでですね、終活っていろいろな目的が有るのでしょうけど、伝えたい事を残す目的も有るんじゃないかな。
この映画は、宝田さん自身の終活の一部なんだろうと思います。
敬三の戦争に関する話は、宝田さんの体験に基づいているのでしょう。
これは、一人でも多くの人に伝えたかったんだと思う。
それ以外にも、宝田さんの伝えたい事が詰まった映画だと思うの。
それから、教師って職業は若い世代に何かを伝える大事な役割を担ってます。
ただ、若い時は目上の人の話を素直に受け入れられない事が、多々有りますよね。
それでも、言葉が誰かの心に届いて影響を与えたのなら、伝えるという職務を果たしているのじゃないかな。
私も人生の後半に入っているので、若い人が顔を上げられる社会を構成する一員にならないといけないんだろうなと思いました。
この映画、人に伝えたくなる映画ですね。
何人の人が読んでくれるか分からないけど、いつもより少し真面目にレビューを書いてみました。
宝田さんと終活バイト
学校に行かずに終活バイト
なんだか楽しそう!
なかなか桜がでないなと思っていたら、現れたのは枯れ木。
2人のアイディアで綺麗な桜満開。
上を向いて生きよう!
エンドロール後のワンカットよかったです。
この作品は宝田さんから若い人に宛た遺言状 完璧な終活おそれいりました!
水曜日のサービスデー。
乃木坂だとか欅坂なんかは知らんけど、神楽坂はまあまあ知っている。
銀座の丸の内東映シアターには還暦組が前の方に数名と後ろの方に現役高校生が8名ほど。
ペンとペンの校章でしたから、陸の王者慶応です。日吉から来たの?
乃木坂46のれんたんこと岩本蓮加ちゃんお目当てで来たのでしょうね。
彼氏のお供の女子もひとりいた。三田から来たの?
高校生は1000円ポッキリ。
現役高校生は幕が降りたあとすぐに立ち上がるものはひとりもいなんだ。
映画に感動して茫然自失というより、優しさに溢れた映画に骨抜きにされちゃった?
不登校だけど終活アドバイザーのアルバイトはしている吉岡咲。
不登校になったきっかけは国語教諭の南雲先生(土居志央梨)が悪い生徒たちからイジメられ、自信をなくして退職してしまったことを受けて、意地の悪い同級生たちに憤慨し、咲自身がこんな学校なら行く必要ないと決めたみたい。ひとりアパートでニート生活を送る南雲先生を見守り、支援する。ヤングケアラーだった。ビーフシチューが美味しそうでした。
南雲先生と咲の関係は教師と生徒というより、シスターフッドそのもの。実は、南雲先生役の土居志央梨お目当てでした。岩本蓮加とのお芝居はとても仲のいい姉妹のようで、微笑ましかった。部屋も酒瓶とタバコの吸殻の山かと思ったら、それほど荒んだものてはなく、350ccの缶ビールをささっと片付ければこぎれいになる程度でした。
宝田明さんはこの映画を自らプロデュース。あと少しだったのに公開に間にあわずに旅立たれました。試写での舞台挨拶に車椅子で駆けつけ、その3日後に誤嚥性肺炎で亡くなりました。ウィキペディアを読むと、父親は満鉄の技術者。戦後引き揚げ船でハルピンから日本へ。新潟は岩船の寳田家の菩提寺に居候し、中学校に通います。咲に私も不登校でしたと話し始める。でも、咲とは違い、勉強したかったが出来なかったと。それは戦中戦後だったから。兄二人は兵隊にとられ、帰って来なかったと咲に話す。実際、三人の兄がいた。
ウィキペディアのエピソード欄には、
満州時代、ソ連軍の満州侵攻(終戦の4日前に宣戦布告)による混乱の際、ソ連兵に右腹を撃たれる。元軍医に弾丸を摘出してもらったが、その弾丸はハーグ陸戦条約で禁止されていたダムダム弾(蘇る金狼:大藪春彦で初めて知った!)だった。その経験に加え、満鉄の社宅にいた女性がソ連兵にごうかんされる現場を目撃した経験などがトラウマになり、現在もロシアには嫌悪感を抱いている。実際に、ロシア映画やロシアバレエは「吐き気を催すほど許せない気持ちが湧き起こる」ために観たくないと語っている。
そんな、宝田明さんがロシアがウクライナ侵攻をしている最中に亡くなるとは、なんという巡り合わせなのだろうか。
戦後、スカウトされて映画俳優の道を進まれたが、この映画を観ると、本当は父親のような技術者を夢見ていたのかもしれない。河川の技術者役にそれを語らせたように思う。自分がやりたかった仕事ではないと言わせる場面。自分の天職と思える仕事に就ける人の方が圧倒的に少ないのだから、市井の人々に対する暖かさを感じる。戦後の映画スターにはスカウトされて嫌々俳優になった人も珍しくない。贅沢言ってる場合じゃなかったと回想する人も多い。
妻役の吉行和子さんはほぼ同い年。かつて勉強を教えてもらった車イスの妻のために、咲の同級生の男の子の力を借りて、思い出の🌸を再現する話しは優しさに溢れている。吉行和子も土居志央梨も同じ国語教師同志というのもよかった。
私がこの映画を通して、宝田明さんからもらったメッセージは
1.戦争反対
2.みんな仲良く助け合って生きよう
3.若い時に勉強しょう
4.どんな目立たない仕事でも仕事は仕事
5.遺書なんか書かせない。書かないで済む社会を目指そう。
です。
あと何回、桜🌸の花見できるかなぁ
宝田さんカッコいい
ベテラン俳優宝田さんが自らプロデュースしアイドル岩本蓮加さんとW主演する映画。
思わず???ってなりますが観てビックリ!
宝田さんが紳士でカッコいいご老人、岩本さんがとんでもなく美人な若手女優さんでした。演技はこれから期待ですけどね。
意識しなければ目に見えないものに気づかせてくれる、そんな内容でした。地下の川に感謝して生きていきます。
もしかしたら宝田さんご自身の終活だったのかなぁなんて思いながら家路につきました。
あー語りてぇ
80歳オーバーでこんな仕事出来るのか。すげ〜。爺さんになっても魅力的になんてさ、ただのおとぎ話だよ、そう思ってたよ。当たり前のセリフや物語で観客達の心を破壊してぐちゃぐちゃにして社会生活2〜3日引っ掻き回す。すげ〜よ。宝田さん。くそぉ。もっと生きるよ。
世の中に
可もなく不可もなくといったぐあい。
無茶苦茶心に刺さるというほどではなく(これは自分がまだ若いというのもあるかもしれないが)かといって1時間半みるのが苦しいほどの酷さでもなく。
本当に普通。
れんたん目当てで観に行ったものの正直演技は普通というか単調。
まあこれが初出演映画なのだからこれから磨いていって欲しいと思いつつ。。
上を向いて歩こう
終活アドバイザーのアルバイトをしている不登校の女子高生・吉岡咲は、一緒に働く老紳士・柴田敬三とともに、様々な境遇に置かれた人たちに寄り添いながら彼らの終活を手伝う日々を過ごしていた。一方、咲の担任だった南雲は生徒からのイジメが原因で教師を辞め、自暴自棄で引きこもりになっていた。咲はひきこもりの南雲の様子を見に、たびたび彼女の自宅を訪れる一方で、イジメの張本人である女子生徒に自分の思いを言った。自身も不登校で行き場を求めている咲に、敬三は病気の妻とかつて一緒に見た桜の下での思い出を語った。敬三夫婦を励ますため桜の木を探しに出かけた咲は・・・という話。
不登校でバイト?なんじゃそりゃから始まり、なかなか話に入れなかった。
桜が下を向いて咲くのは観る人を上向にするため、なんて作ったような例えもいかがなものかと。
岩本蓮加のイモ芝居もどうかと思うが、老紳士役の宝田明の汚いひげは演出だろうが、無い方が良いと思った。
上を向いて歩こう、って坂本九の歌みたいなことがテーマかな?
宝田さんの遺作
宝田さんがプロデューサーとしても参加されており、ご自身の人生を反映したセリフもあり、非常に感慨深い作品だった。桜には色々な逸話があるが、やはり年に一回は観れることが当たり前でなく幸せなことを再認識した。
アイドルである岩本さんが主演なので、若い男性が沢山観にきていたが、静かに鑑賞していたことが、フアンの礼儀正しさと相まってこの映画の素晴らしさを表している。
岩本さんも傷を持った高校生役を見事に演じていた。
桜が下を向いて咲く理由
宝田明さんの遺作。
れんたん(岩本蓮加)の初々しい演技が微笑ましく、映画初出演にして初主演ながらそこまで悪くないなと思いました。これからもどんどん映画やドラマで演技して欲しいなぁ…
宝田明さんの最後の演技を目に焼き付けよう、と云う姿勢で鑑賞しました。宝田さんは、私が初めて名前を覚えた俳優さんでした。ファンであるゴジラシリーズを通してその存在を知りました。ゴジラは同期であると語り、特撮関連のイベントに出られていることも多く、ゴジラ・フェスにてステージに立っているお姿を生で拝見して、感無量でした。
本作では、長い俳優人生で初めてエグゼクティブ・プロデューサーを務め、ご自身の過去(満洲での戦争体験など)を反映させた役を演じていました。本作への並々ならぬ熱意とそこにこめられた想いの大きさを想像し、心揺さぶられました。
れんたん演じる咲を見守り、自身の妻の終活に悩んでいる敬三を、とても温かみのある演技で表現されていました。
終活と桜と云う一見相容れないように思える要素を、出会いと別れ、生と死の象徴として捉えていた本作のテーマを端的に表した敬三のセリフ―「桜は下を向いて咲くんです。私たちが上を向くためにね」―が、す…と胸に沁み込んで来ました。
人生、俯いていてはいけない…。桜の季節に、背中を優しく押してくれるような、爽やかな余韻に浸りました。
改めて、ご冥福をお祈り致します。
学校以外の学びの場
不登校になり終活アドバイザーのバイトを始めた高2JKの話。
遺書を書かなければならなくなった男性や川に纏わる仕事をしてきた男のエピソードはあるけれど、後はほぼあらすじ紹介に書かれていることが全てというか、あらすじ紹介を読んで、こういう話なんだろうなと想像したそのまんま。
白紙にアドバイスしたのに自分は白紙って…。
言ってることは悪くはないけれど、重さを感じる様なところは無く、終始上っ面を浅~くなぞった様な感じで響かなかった。
先生追い詰めて動画撮って笑ってるヤツはそいつの動画撮ってやる方が効果あると思うよ。
岩本蓮加さんの初主演作品!情報公開されてく映像だけでも内容が感動で...
岩本蓮加さんの初主演作品!情報公開されてく映像だけでも内容が感動でき素晴らしい作品であるのかなと感じました。まだ映画を見る前なので控えめの採点で5をつけさせていただきました。
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