余命10年のレビュー・感想・評価
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小松菜奈に☆5です
思ったほど泣けなかったのは、あいつらのせいだったか?
20歳で不治の病を発症し、余命10年を突きつけられた主人公の茉莉(まつり)は2年の入院後自宅療養となり、たまたま参加することにした中学の同窓会で、運命の人、和人(かずと)と出会う。それから彼女が亡くなるまでの数年間を描いた映画です。
本人が死んじゃう前提で生きているせいか、同情されたり悲しませたくなく、なかなか恋愛モードになれない。好き同士なはずなのに、何故うまくいかないのか後半まで真実を聞かされなくて理解に苦しむ和人。とても可愛そうだった。2人の楽しいシーンがほとんど無かったのが残念。おかげでメリハリがなかったっていうのかな。
最後、彼女が振り返るのに観たビデオで、初めていろいろ楽しかった事があったのが分かった。もし生きてたら将来こうなりたいみたいな想像のシーンも泣けた〜。
最近、MEGUMIの演技の幅が広がってる気がします。今回のお母さんも良かった。
ちょっと不満があったのはカメラワーク。顔のアップばかりで観てて飽きちゃったよ。
で何より腹が立ったのが、俺の隣と前にやってきた男子高校生達6、7人。ギリギリで着席したので、本編始まってんのに、荷物整理したり話したりでガサガサ、その後は、みんなポップコーン食べ始めてガリガリ、うるせ〜つ〜の!中盤までガリガリガサガサ。映画に集中できなかった。怒鳴ってやろうかと思ったくらいだったわ。あいつらいなかったらもっと楽しめたんだろうな。けっ!
手術あとの傷(ケロイド)にドキッ
二十歳で発症した肺高血圧症の女性の手記が原作なんですね。
なんと言っても、
キャストが大変豪華でした。
黒木華ちゃんがお姉さん役。大学の親友が今飛ぶ取り落とす勢いの奈緒。ドライブ・マイカーの三浦透子も大学の同級生でほんのちょい。
編集長のMEGUMIにはズッコケましたw
朝ドラのおかえりモネも大変豪華でしたね。そのシャイな先生役だった坂口健太郎が今回もシャイな青年で好感度抜群。最後の主題歌もRADWINPSで来た。
深夜ドラマのホームルームでの超変態教師愛田倫太郎役で一皮むけて、ハコヅメたたかう交番女子で華々しくお茶の間進出した山田裕貴。声が大きくて、同窓会の幹事や居酒屋げんちゃんの常連役ハマってました。
ちょっと、不満を申しますと、リリーフランキーがカッコよすぎ。いい大将過ぎ!
わりと強面の田中哲司が主治医役。
茉莉(まつり)のセリフ、結構キツかったです。
先生を困らせないでよ!
和人は門前仲町の居酒屋げんで修行して、日暮里の夕焼けだんだんに自分の店を出すなんて、師匠の店より地代高いYO。短期間に出来すぎYO~ 勘当された実家から内緒の援助があったに違いないと勘ぐってしまいましたYO~
両親役の原日出子と松重豊。原日出子の白ムチの薬指に食い込んでいる結婚指輪に時の流れを感じました。「私たちが動揺して泣いちゃったから、あなたは泣けなかったでしょう!ごめんなさいね」のシーンが一番沁みました。助演女優賞あげたい。松重豊までポロポロ泣くのよ!
みなさん、涙の量や勢いが半端ない。すごいです。泣きの演技選手権。もちろん優勝は小松菜奈。
美し過ぎるのYO~
お陰で全然泣けませんでしたw
オイラもたぶん、余命10年ってところだと思います。命の重さが違うって?
そりゃ、あんまりYO~
ウチのYOMEは長生きしそうYO~
素敵な映画です
原作と茉莉・和人を取り巻く設定は変わってましたが
原作の伝えたいことは壊さずに描かれてました😊
坂口君・小松菜奈ちゃんの演技も素晴らしかったです😢💧
余命10年
諦めるしかない茉莉の心情
境遇を知らない
友達の容赦のない提案・言動への感情
家族の思い、家族への思い
悲しいだけでなく考えさせられます。
出演者の演技が素晴らしく
映像も綺麗で丁寧に撮られてました☺️
原作の茉莉ラストシーンはあまりにも切なかったが・・・
本作ラストは監督の優しさだったのかな?
小坂流加さんのご家族への配慮からか?
暖かく柔らかなものになってました😊
ネタばれになるので多くは書きませんが
ラブストーリよりも家族との愛情に涙💧しました😢
小松菜奈ちゃんの代表作になるのでは?
余命10年とても良い作品でした。
追記
「小坂流加さんに捧ぐ」
余韻に浸り気がつきました!
本作は
小説余命10年を描いたのではなく
余命10年を書いた
小坂流加さんを描いた作品だったことに・・・
藤井監督の感性に脱帽です😉
号泣すると期待したけどそれ程でも無かった。
エンドロールで小坂流加さんと言う方の実話だったと知る。
なのでドラマチックな展開等は無く、淡々と進む展開だったけど、この様な事実を知ることが出来て良かった。
茉莉が余命10年と解っていながら生きて行くのが切ない。
死ぬのが辛くなるので好きな人を作らないと言うのが悲しい。
小松菜奈さんの横顔が美しい(笑)
その彼女に生きる希望を与えてくれた和人。
茉莉が心をなかなか開いてくれないのが悲しい。
坂口健太郎さんは適役。
出だしからのビデオカメラが泣かせのアイテムだと想像できるけど、やっぱり泣かされた(笑)
父親役の松重豊さんや母親役の原日出子さん。
姉役の黒木華さん。
みんな優しくて素敵な家族。
奈緒さんも優しい仕事仲間を演じていて良かった。
四季を表現した映像美も良かった。
最後に流れるRADWIMPSの曲がしみじみと来る。
実際に自分の人生を本にする事が出来て良かったと思えた。
原作読んでみたくなる。
リリーフランキーさんのいる居酒屋さんに行ってみたい( ´∀`)
カツ丼、天ぷら蕎麦、そして今度はピザと唐揚げと生ビール
【二度目の鑑賞】
本日3/16は水曜日、ということで東宝シネマズは1,200円。夜の9時台なら間に合ったので、迷わず二度目の鑑賞。
小松菜奈さんの表情を一度目よりも体感したくて、大画面で前から5列目の中央の席を確保。
もちろん、小松菜奈さん推しのバイアスがかかりまくりですから、すごいのなんのって‼️という感じで大いに堪能。
というよりは、2時間ずっと泣いてました。
あー次はあのシーンだ、と分かってるから、それだけで涙を先取りしてしまうのに、その後は余韻泣きも止まらず。
結局はずーっと泣きっ放しとなりました。
奈緒さんが原稿をめくるだけでも堪えきれないし、黒木華さんが悲しみを押し殺しながら言葉を発する…、
どのシーンを思い浮かべようが、涙無しではいられません。
【以下は初回レビュー】
お姉ちゃんがお姉ちゃんで良かった。
すでに3〜4回は泣いた後なのに、また泣かされてしまう場面での小松菜奈さんの台詞です。
私は思いました。
小松菜奈さんが映画女優で良かった、と。
こういう重い設定の映画だと、ちょっと演技に入り込み過ぎかな、とやや過剰さを感じる役者さんや演出が結構少なくないのですが、小松菜奈さんはいつもぶれません。本当にそういう状況におかれた人ならそうなるのだろうな、と見てるこちらが自然に受け入れてしまうような表情や振る舞いで淡々と演じてみせます。
それほどにも小松菜奈さんと役柄との一体化のレベルが凄すぎるので、周りの役者さんたちも必要以上に力を入れた演技をしなくて済むのです。だから、その分リアリティが増して、こちらの感情も、まるで自分の身近な人のことを見てるかのように知らず知らずのうちに引き込まれていきます。
田中哲司さん演ずる医師の、なんとか助けたいけれど現代医学と自分の無力さへの絶望感ややり切れなさ。
誰も悪くないのに、誰もがが何かしらの罪悪感に近いいたたまれなさを抱かざるを得ない家族。
奈緒さん演じる友人やその上司の編集長。
登場人物の誰もが茉莉の病気のことを知る強い関係性にあるのに過剰な印象を与えるような演技はしていません。
それでも、敢えて言葉にすれば〝慟哭〟としか言いようがない深くて重い悲しみと悼みが伝わってきます。
『神は細部に宿る』なんて言葉がありますが、小松菜奈さんの顔には細部に亘って演技の神様が宿っている(というか居ついている⁈)ようにしか見えません。
だからアップが多いのだと思うし、テレビ画面では伝わりにくい二重まぶたやくちびるやほくろの表情(顔のパーツごとに表情が使い分けられているように私には見えるのです)などは是非映画館で味わっていただきたいと思います。
※うるうびと、とは、閏人⁈
4年に一度、一日調整するための日に例えるとは…
儚くも普通の人より早く逝ってしまうけど、他の誰かの人生を軌道修正してくれる。そんな意味なのでしょうか。
エンドロールの音楽も深い‼️
ラストの本屋さんは八重洲ブックセンターだと思います。
東京駅から歩いて数分。興味のある方は是非お立ち寄りください。
それから、文京区根津という住所が出てきましたが、日暮里駅から谷中銀座を経由して(この辺りは、劇中でもデートしていたと思われます)東大周辺といったところだと思います。だから、上野駅もそれなりに最寄り駅。
期待通りの映画
死にたいと呟くなら、生きたいと叫べ!
正直しんどい最近。
楽しい事ないし、景気悪いし、マスクで感情を押し殺し憂鬱な日々。
「死にたい」なんて心の中で何度呟いたことか。
そんな思いを抱えながら劇場に足を運んだ。
タイトルを見た時、
いわゆる難病もの。嫌味な言い方をすればお涙頂戴映画。
なイメージを持っていた。
だが、日本の最重要監督である藤井道人さんがメガホンを撮るとなれば話は別。
よくあるエンタメ映画にしてくる訳がないし、
彼がこの手のジャンルを撮るのはリスクでしか無いとさえ思う。
「ヤクザと家族」「新聞記者」と映画ファンの心を掴む素晴らしい作品を撮ってきた彼が難病ものを撮るのか… と思った方は多いはず。
ご安心ください。
藤井監督らしい力強い映画でした。
生きたいと叫ぶ事がどれほど苦しい事なのか。
後半のとあるシーンで涙が止まらなかったです。
限られた時間の中で何事も無く朝を迎えで、生きいる事に感謝せねば。走馬灯のように過去の思い出が蘇り、未来の想像が膨らみました。
感情をここまで揺さぶられる映画は久しぶりです。
素晴らしい映画をありがとうございます。
映像と音楽が美しい!が…
余命
過程の描き方が雑すぎて共感できなかった。何を伝えたいのか謎
あまり病気ものは好きでないのですが、小松菜奈が好きなのと、予告を見て20代前半のキラキラした青春〜大人の成熟した恋愛模様が見れるかなと思い観に行きました。
結果、配信だったら絶対途中で見るの辞めるレベルでしたw
とにかく、今まで見たことあるお馴染みすぎるストーリー展開の上、聞いた事あるようなベタなセリフのオンパレード…全く深みがない。そして過程の描き方が雑すぎて、茉莉は元々この性格なの?病気のせいで暗いの?余命はあるものの人生に絶望しすぎじゃない?彼は何度もフラれるけど何故そこまで茉莉が好きなの?茉莉は彼のどこが好きなの?…など、背景が全く伝わって来ず、どの状況にも全然共感が出来ない。恋愛や人間模様の深みが無く、大人とは思えない幼い人達のやりとりを終始見せられていた。高校生くらいだったら泣けると思う。大人だったら、スノボ旅行来てプロポーズされたのに、勝手に朝1人で帰ったら相手がどう思うかって想像できるよね?茉莉の配慮なさすぎやない?てか話し合いもせずアッサリ別れたなwとか、どの場面も心の中でツッコミが入ってしまい集中出来なかった。多分、途中で差し込まれる花火や海など映像美な思い出シーンに重きを置いた方が、感動できたと思う。映画中の7割くらいは誰かしらの登場人物が嘆き、泣いてたが、こちらは状況に共感できてないので全然泣けなかった。茉莉が生死を彷徨うクライマックスだが、坂口健太郎の自転車爆走に思わず笑ってしまったw必死な気持ちを表現するにしても、ありきたりな演出すぎる…。全体を通して、病気の大変さを伝えたいのか、恋愛模様を伝えたいのか、など何を伝えたかったのかよく分からかった。楽しみにしてた小松菜奈も一般人を演出すべく、過剰に地味な格好をさせられて顔だけが浮いていた。予告で十分な映画です。山田祐貴の演技がずば抜けて上手かったです。以上。
意外にも、大人の鑑賞(感傷?)に耐えうる秀作。恋愛を超越して人生のドラマになっている。「based on」ではなく「inspired by 」であるところがミソ。ただしタイトルは両刃の剣。
イヤイヤ、今週の封切りは「ドラえもん」とか「マンカイなんとか」「帝国がどうとかいうアニメ」
とか大人にとってはイロモノだらけで不作過ぎ。「ブルー」なんとかのグライダー大空も、ジジイのワシには無理。
結局はコレしか観るものがなかった。
渋々見た。イヤイヤお涙頂戴の恋愛ものかよ・・・死が迫って結婚式とか観たくねぇなぁ・・
そういうのはイライラするよ・・
胡散臭くて・・
ジジイとしては・・
そもそも昭和時代は患者に病名伝えないで、陰でこっそり家族に「もって・・1年」
と伝えていたが、今は原則医者は患者に病名伝える代わりに「余命・・」という言い方は絶対にしないだろ・・
💢💢💢
(ただし、現実には、患者がネットで自分で調べてしまい、気を落とすパターン多いだろ)
という「対決、揚げ足取り」の怒りと冷めた気分でこの作品に対峙した
【実際は「予後」であり、か「余命」って・・明らかに不適切な用語】
最初から坂口健太郎だか山田裕貴だか双方髪の毛下げていて、良く区別がつかないし
小松菜奈は青っ白くて、病気が良く似合う貧相でゲンナリ
最初の同窓会での端緒も超胡散臭いし・・暗雲が垂れ込めてきた。
しかしながら中盤から盛り返し、最後のエンドロール、歌まで一気に昇華した。
いや人間は「不幸な人」「でもそれでも不器用すぎる人」にカタルシスを感じる、それが「大人」だから
原作者が「肺動脈性だか原発性」の不治の病であり、まあ年代は違うとはいえ同じ境遇であったこと
によるリアリティは大きい、あるいは脚本の力か?
「甘ったるい悲劇、恋愛ドラマ」ではなく「現実に即した女の悲痛な諦念、最後に心のこもった一言で
現実に対応する男の成長と悲哀」
でもこんな状況なら悲劇だけれども、幸せだよなあ。と強く感じさせた。
非常に」大人向き」の余韻の良い「恋愛を超えた人生ドラマ」
フィクションの加減が程よい。
ただ観客に女子が多くてすすり泣きが聞こえたが・・いゃぁ、そんなに早くから泣いてはいけないよ・・
涙は忍ぶものだよ・・と思った。
展開が早すぎの感もあるが、それはテンポの良さの証。最後の歌までキッチリひとつの秀作となっている。
カップル、及び若い女性以外でもぜんぜんOKだろう、もちろんジジイのワシでも・・
合格点映画【以下、iPad、デレートできないもので、重複します、すみません🙇♂️】
坂口健太郎の不器用さが、最初は意味不明であったが🤭、最後に大きな余韻を残した。
最初から坂口健太郎だか、山田裕貴だかが髪の毛下げていて、良く区別がつかないし
小松菜奈は病気が良く似合いすぎる青っ白い貧相な感じでゲンナリ・・暗雲が垂れ込めて・・
しかしながら中盤から盛り返し、最後のエンドロール、歌まで一気にk」
ところどころから原作愛が見つかり、その点でも好感を持てた作品。
いきなりタイトルとは別の視点から入る。
まず、キャストの演技が良い。
小松さん、坂口さんは移り変わる心情をうまく表現されているし、奈緒さん、リリーさん、山田さんはしっかりとキャラクターの個を出している。楽に没入できてすごく良かった。
RADWIMPSの曲も最高だった。書き下ろしただけあってストーリーを彷彿させる。
「いくつ心臓があれば……」
切ない。エンドロールまで含めて立派な作品。私が鑑賞した会ではエンドロール中に席を立つ人がいなかった。それだけ他の方も聴き入っていたのだろう。
ストーリーとしては数点気になる部分があるものの、大きく矛盾することもなく、白けることもなかった。と言うかむしろ号泣した。
個人的には涙無しでは見れないポイントが4箇所あった。特にそのうちの1つは、大洪水。私が泣き虫なのもあるだろうが、このシーンは周辺から啜り泣く声がしていたので、多くの人が泣いただろう。すごく悲しかった。
まだ2022年が始まって2ヶ月しか経過していないが、現時点で最も泣いた作品となった。夫婦、恋人、女友達で鑑賞することをお勧めする。男同士でも、お互い泣いて恥ずかしくならいなら良いと思う。
命と恋を主軸にし、風景美と劇伴で花を添えたような作品。まるで手向けのように。
余談だが原作者の方に対する尊敬の意がところどころで感じられ、スタッフに好感が持てた。この点も、本作の良いところだ。
これはスゴい!
大いに期待しすぎた、無念
2022年劇場鑑賞16本目 佳作 52点
当方2021年劇場鑑賞60本程で、その中でも思い入れ含め堂々の1位に輝いた作品"ヤクザと家族"の監督、藤井道人さんの最新作ということで、半年近く前から公開の今日を楽しみにしていました。
今作の結論を述べると、随所に感じる薄さからくる安っぽさ、絵への力量だけ独り歩きしてしまった期待外れの作品に。
良い点もあるけど、高まった期待を超えることはさることながら、忖度なしでもそんなに評価変わってなかったと思う。
絵は言わずもがな今作もこだわっているのが伝わる。例えば前半は見づらい暗い絵が多い。この暗いは映るものが暗い印象のものがというよりも、フィルター的な暗さ。これも藤井道人さんのことだから故意に演出を加えたものだとわかる、けど正直暗すぎた。
次第に小松菜奈や坂口健太郎の今が彩っていくにつれてフィルターがはずれキラっとパキっと絵が輝き華やぎ、より謙虚に伝えてきた印象を受けました。
じゃあなぜこの評価に至ったか述べると、脚本と絵以外の演出がいまいちに感じたからです。
実話にとやかく言うのは無礼かもしれないですが、映画としてなので遠慮なく言わせてもらう。
まず小松菜奈のキャラクターにあって、
余命宣告されたら恋しないってのと、周りに余命宣告されたのを直ぐに言わないのが理解できない。
もちろん別れが必ずくるから惜しいとか、体の傷を見られたくないとか、相手や周りのことを考えてなどの蘊蓄だろうけど、なぜすんなりあなた自身の残りの人生を謳歌しようとしないのか。
家族や相手や周りの友達は二の次でいいだろう、だってきみは何も悪くないし尚更くよくよしてる時間が勿体ない、それに気づいて素直になるのが遅い。
坂口健太郎はあんまり言うことない、強いて言ったらセリフが一辺倒だった、まぁリアルはああなのかもしれないし、ただの恋愛映画じゃなくて一個重いテーマ乗ってるから、若者にウケそうな流行らそうとする演出とかはなくて良かった、ベタで良かったけどもう何枚か違うの見せて欲しかった。
随所に薄く安っぽく感じたポイントとしては、小松菜奈の心理描写の作り込み、深さがなくフワっとしか入ってこない。間伸びしてて長い(絵や音楽でゴリ押ししてたから心地は良かったけど)、坂口健太郎視点を描く割合が少し多い、故に小松菜奈が薄い、あとは演出や説明が大衆にウケる(要は分かりやすく伝わる)様にし過ぎて品がない。などだろうか。
最後ので物申すなら、坂口健太郎が自殺未遂で病院に搬送され、来たのが前日あった同級生で、なんで?ってなったのを山田裕貴が小松菜奈と坂口健太郎、そして観客にわかりやすい様に言葉で説明してたり、同じく坂口健太郎が駅周辺を散策してやっと見つけて小松菜奈に、最寄駅しか聞いてなくてこの辺探してたってのとか。
バカでもわかるように伝えすぎ、舐めすぎ
いやこれは藤井道人さんがわるいとかじゃなくて、昨年の花束といい今のニーズがここまでしなくちゃいけないくらい消費者の理解力というか映画脳が低下してることが問題である。(詳しくは当方の花束みたいな恋をしたのレビューで書いてます。)
付け加えて言うと松重豊の独り静かに涙するシーンは沁みたけど、あれも顔写さなくていい、引きで背中一つ丸めてとか、それでも顔写さなくても伝わるでしょ、そーゆー投げかけというか、モノを正面から撮ったり伝えすぎて頭が痛かったですね。
渋谷のそれなりに広い映画館でほぼ満員でしたが、所々鼻を啜る音が響いていたが、泣きやすいわたくしがお涙頂戴映画で初めてってくらい1mmも泣けなかった。
なぜ泣けなかったか、帰りの電車で考えたけどやはり上記で書いた脚本と演出が惜しいからかな。
脚本もっと良く面白く出来たよ、監督もこれはこれで藤井道人さんの含みが1つ増えたけど、忙しい中選ぶのこの作品じゃなくても良かったかも。
客層も中高生から30代後半くらいに見受けられたから、結構激しく賛否分かれると思う。
この春1番楽しみにしていただけに、残念でした。
満開の桜のような 珠玉のラブストーリー
日本の四季の美しさを再確認
余命10年の数万人に1人の難病を抱える主役は小松菜奈だけれども、自暴自棄になり自殺未遂を図った和人が成長していく姿を、表情・音楽・風貌で坂口健太郎が実に上手に演じている
撮影に費やした1年のという時が、彼を成長させたのだろう
脇を固める松重豊、黒木華、奈緒等の芝居も素晴らしく、特に松重豊の父親役は、彼のベスト1ファーザーといえる作品になるのではないだろうか
茉莉が生きたいと訴えるシーンの松重豊が涙する姿に心打たれた
机+花+パソコン+小松菜奈=時の流れを表現するという技法は、繊細な芝居を追求する藤井道人監督ならではだと思った
エンドロールに流れるRADWIMPSの曲を聴きながら、人生を前向きに、これから頑張ろうと背中を押された
同窓会に行かなきゃよかった
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