「原発性肺高血圧症」余命10年 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
原発性肺高血圧症
「これ以上カズくんといたら、死ぬのが怖くなる」という言葉が最も響いた。大体、難病モノの映画は苦手だ。映画館で観ていたら、確実に泣いて恥ずかしい思いになるのは必至。結末はわかっているし、実話だし、しかも今をときめく藤井道人監督なんだから、老若男女、誰もがグサリとくるはず。だから自宅鑑賞を選びました。
恥ずかしながら茉莉を「まり」と読むものだと思っていたのに、「まつり」だったとは。姉役の黒木華が桔梗なんだから、多分花の名前だと想像できたけど、ジャスミンだったんですね。カズくんがいきなり独立してオープンした店の名前もまつり。こうなりゃ泣かずにいるために、藤井道人ならぬ藤井風の「まつり」を歌うしかない!と、頭の中ではRADWIMPSの主題歌よりも「まつり」のメロディが頭を駆け巡る。そしてジャスミンといえば尾崎亜美の「オリビアを聴きながら」♪
自分の年齢を考えると余命10年は長いような気もするけど、闘病生活を含めると若い人にはとても短い。ビデオを撮りながら、それが走馬灯のように流され、好きなのに別れてしまったカズくんへのメッセージが重さを増す。現代的なアイテムが多いので、『愛と死をみつめて』世代にとっては目新しさを感じずにはいられない(ちょい大袈裟)。
それにしても小松菜奈の演技は上手すぎ。単調になりがちなストーリーなだけに、飛び降りたカズくんへの怒りだとか、プロポーズへの対応だとか、心理描写のメリハリが非常に効果的だった。それを強調するかのように四季の描き方も上手い。茉莉から力をもらったカズくんも、最後には出会った頃の桜吹雪が示すように、明るい未来が待ってるよね。
共感有り難うございます。
「愛と死をみつめて」は、うーん、懐かしすぎます。まるで少年のようだった吉永小百合さん。
「(一緒にいたら)死ぬのが怖くなる」なんて最大級に切ない状況です。でも、それこそ怖いものみたさで、そうした作品に惹かれたりもするんでしょうね。
愛と死をみつめて、吉永小百合、浜田光夫(お約束の布陣)。同志社、中央の学生。青山和子さんの歌謡曲。リアルタイムで知ってらっしゃる方は人生の大先輩ですね。尊敬します。🙇♂️自分はまだまだ未熟者でございます。しかし時代がヒットを生みましたと思います。令和のZ世代では厳しいかもですね。昔は「理不尽な差別や、戦前の精神主義引きずってた反面。皆さん心が素直」だった気がします。私も本作感心、感動しました。ただ余命という言葉は本人作者がネット知識から自称してた模様で、10年生きれば、15年、20年も場合により可能なわけで・・チト疑問ですが?まあ作者の方の淡い願望も含めた作品で身に詰まらされてしまいましたが、映画として「現実の背景を私のようにイヤラしく詮索しなければ、」結構素晴らしい作品でした。😊
『愛と死をみつめて』世代!
まこ、甘えてばかりでごめんね~ みこはとっても幸せなの~ 🎵
母親に何回か連れられて行きましたが、静かにしていられないので、つねられたりして拷問だった記憶しかありません。主題歌だけはヘビロテで刷り込まれました。もちろん、何の映画かなんてわからず。男のくせにマコ?程度。今、ウィキで調べました。顔面の軟骨肉腫?小百合様が?そりゃ、泣けるわ。浜田光夫がバーで喧嘩して片方義眼になったと両親が話しているのを聞いて、幼いながら、ざまーみさらせって思いましたよ。不幸なことに映画に連れて行ってもらったのはそれだけ。やっぱり虐待だったんだなぁ。