劇場公開日 2022年3月4日

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「ラストへの持って行き方」余命10年 odyssさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ラストへの持って行き方

2022年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

途中までは非常にいい映画だと思って見ていました。
藤井監督は、私に言わせれば、映像の人ですね。
主演俳優たちの表情の映し方だとか、季節感の出し方だとか、映像面では言うことなし!なんです。

それが、ラストに近づく頃になると、何となく物足りない感じが入ってくる。
惜しい。

ヒロインはともかくとして、彼女に恋する男はあそこで終わったらダメでしょう、いくら店にヒロインの名を付けても。
あくまで、最期まで彼女を見届けるということでなければ。

その辺の脚本が弱いんですよね。
原作起因なのか、脚本家に力量がないからなのか。
本当に、惜しい。

せっかく小松菜奈の主演した映画なのに。
彼女が結婚してから初めて主演映画を見ましたが、相変わらずダントツの存在感。
相手役の坂口健太郎も、彼にしては(笑)なかなか良かった。
なのに、ラストの不備のために作品の充実感が削がれてしまったのは、まことに残念です。

odyss