「【カズくんの独白 うるうびと】」余命10年 ryさんの映画レビュー(感想・評価)
【カズくんの独白 うるうびと】
野田洋次郎がこの物語に書き下ろしたうるうびとでは、カズくんの視点からまつりちゃんへの心境が綴られている。その中に
「あといくつ心臓があれば 僕は君の手を掴んで この胸に攫えるだろう」
とある。
カズくんとしては、まつりちゃんと心から通じあえた実感がなく、彼女の全てを知って受けとめて、救ってあげられなかったという無力感があっただろう。
でもまつりちゃんの独白には確かにカズくんのことがたくさんあったし、彼女が目を瞑るたびに思ってしまう叶わない未来は、カズくんと生きる人生だった。
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