「今なき作者がこの映画を見て納得するか監督？」余命10年　ガワラさんの映画レビュー（感想・評価）

小説とはストーリーや設定が違う理由は、そもそもの小説がフィクションを含めた設定だから。

当然小説のストーリーも好きですが、監督はこの作品を映画化するにあたり、小坂さんのご両親とも会い、小坂さんがどんな人だったか、どんな夢や想いを描いていたかなどを聞いた上で、それらを映画に盛り込んだとインタビューで語っています。

ですので本作は、小坂さんが描いた小説を映画化するというテーマではなく、小説を執筆するに至った小坂さんの背景をテーマにしているのだと思います。

そこに作者様への不遜があるかどうかと言う点ですが、私は感じません。