「不治の病という、ありがちなテーマだが、期待をはるかに超える、美しい作品に仕上がっている。」余命10年 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
不治の病という、ありがちなテーマだが、期待をはるかに超える、美しい作品に仕上がっている。
桜がひらひらと、艶やかに、そしてはかなく散るように、“まつり“の命も散っていった。
しかし、彼女の心は永遠に和人の心の中に残り続ける。
まつりは和人との別れを選択した。
きっと、病に倒れる前の、美しい思い出を心に抱いて、旅立ちたかったのだろう。
結婚という選択肢は選べなかった。それは、和人の幸せを願う気持ちだったのではないだろうか。
まつりはベッドの中で夢を見た。自分の果たせなかった夢を見て、最後に和人の手を握り、微笑みながら、あの世へと旅立った。
彼女の美しい心は、永遠に人の心に残り続けるだろう。
永遠に、いつまでも…。
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みかずきさんのコメント
2022年4月26日
はじめまして。caduceusさん。
みかずきです。
たくさんの共感ありがとうございます。
フォローありがとうございます。
10年近く、映画レビューは書いていますが、
こちらのサイトには、本年2月に登録したばかりです。
宜しくお願いします。
さて、本作、caduceusさんレビュータイトルにように、
私も定番の難病恋愛映画だと思って観ましたが、恋愛映画の枠を越えた作品でした。茉莉と和人の運命の対比が、人間の運命の非情、不条理を見事に表現していました。
最後は、私も、茉莉の命は和人の命に受け継がれたと感じました。
こういう風にして命って受け継がれていくんだなと感じました。
では、また、共感作で交流させて下さい。
-以上-