「カツ丼、天ぷら蕎麦、そして今度はピザと唐揚げと生ビール」余命10年 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
カツ丼、天ぷら蕎麦、そして今度はピザと唐揚げと生ビール
【二度目の鑑賞】
本日3/16は水曜日、ということで東宝シネマズは1,200円。夜の9時台なら間に合ったので、迷わず二度目の鑑賞。
小松菜奈さんの表情を一度目よりも体感したくて、大画面で前から5列目の中央の席を確保。
もちろん、小松菜奈さん推しのバイアスがかかりまくりですから、すごいのなんのって‼️という感じで大いに堪能。
というよりは、2時間ずっと泣いてました。
あー次はあのシーンだ、と分かってるから、それだけで涙を先取りしてしまうのに、その後は余韻泣きも止まらず。
結局はずーっと泣きっ放しとなりました。
奈緒さんが原稿をめくるだけでも堪えきれないし、黒木華さんが悲しみを押し殺しながら言葉を発する…、
どのシーンを思い浮かべようが、涙無しではいられません。
【以下は初回レビュー】
お姉ちゃんがお姉ちゃんで良かった。
すでに3〜4回は泣いた後なのに、また泣かされてしまう場面での小松菜奈さんの台詞です。
私は思いました。
小松菜奈さんが映画女優で良かった、と。
こういう重い設定の映画だと、ちょっと演技に入り込み過ぎかな、とやや過剰さを感じる役者さんや演出が結構少なくないのですが、小松菜奈さんはいつもぶれません。本当にそういう状況におかれた人ならそうなるのだろうな、と見てるこちらが自然に受け入れてしまうような表情や振る舞いで淡々と演じてみせます。
それほどにも小松菜奈さんと役柄との一体化のレベルが凄すぎるので、周りの役者さんたちも必要以上に力を入れた演技をしなくて済むのです。だから、その分リアリティが増して、こちらの感情も、まるで自分の身近な人のことを見てるかのように知らず知らずのうちに引き込まれていきます。
田中哲司さん演ずる医師の、なんとか助けたいけれど現代医学と自分の無力さへの絶望感ややり切れなさ。
誰も悪くないのに、誰もがが何かしらの罪悪感に近いいたたまれなさを抱かざるを得ない家族。
奈緒さん演じる友人やその上司の編集長。
登場人物の誰もが茉莉の病気のことを知る強い関係性にあるのに過剰な印象を与えるような演技はしていません。
それでも、敢えて言葉にすれば〝慟哭〟としか言いようがない深くて重い悲しみと悼みが伝わってきます。
『神は細部に宿る』なんて言葉がありますが、小松菜奈さんの顔には細部に亘って演技の神様が宿っている(というか居ついている⁈)ようにしか見えません。
だからアップが多いのだと思うし、テレビ画面では伝わりにくい二重まぶたやくちびるやほくろの表情(顔のパーツごとに表情が使い分けられているように私には見えるのです)などは是非映画館で味わっていただきたいと思います。
※うるうびと、とは、閏人⁈
4年に一度、一日調整するための日に例えるとは…
儚くも普通の人より早く逝ってしまうけど、他の誰かの人生を軌道修正してくれる。そんな意味なのでしょうか。
エンドロールの音楽も深い‼️
ラストの本屋さんは八重洲ブックセンターだと思います。
東京駅から歩いて数分。興味のある方は是非お立ち寄りください。
それから、文京区根津という住所が出てきましたが、日暮里駅から谷中銀座を経由して(この辺りは、劇中でもデートしていたと思われます)東大周辺といったところだと思います。だから、上野駅もそれなりに最寄り駅。
小松さん(菜奈)は、おっしゃる通り、素晴らしい俳優さんですよね!!!
> 八重洲ブックセンター
そうなんですね。この前、なくなってしまって、また寂しい限りですね。
グレシャムの法則様コメントありがとうございます。小松菜奈って不思議な魅力が有ります。さよならくちびるも不思議。無理にハルにキスする場面とかシマをホテルに誘ったり、突拍子なんだけど納得しちゃう。
秦基博は声が魅力的。言の葉の庭のエンディングの歌が好き。勿論ドラえもんも。
今日も桜が出る映画でした。テアトル新宿で。春よ来い。世界に
ウクライナに。
美紅さん
季節の風…そろそろ春一番❗️
という時期になりました。
『君の膵臓をたべたい』も桜🌸が鮮やかでしたね。美しい思い出が儚く散りゆくことの象徴でもあり、いつまでも鮮やかな印象が色褪せることがないことの象徴でもあるんですね。
素敵な思い出をお持ちのようで羨ましいです🤗
グレシャムさん、私も小松菜奈の映画は食べ物が気になります。ムシャムシャ食べているのが清々しいからです。
で、今回も食べ始めた時、後でレビューに書くために何を食べるのか記憶!と思った次の瞬間、、、今までも小松菜奈と違うと涙が、、(本編とは関係なく)
度々・・。
えーっと、このコメント直ぐ消えますよね。(個人情報ダダ洩れ・・)
私は神田で生を受けましたが、幼稚園まで過ごしただけで江戸っ子ではありません。小・中学生時代は川越で過ごしました。
今、川越って凄い観光地なんですよね。ビックリ。
小・中学生時代に仲良くしてくれた”婦長さんになりたい”と言っていた彼女は元気かなあ・・(遠い目・・。)
就活時代に、東京の会社数社から内定を頂きましたが、余りの電車のラッシュの凄さを口にしたら”君、今は夏休みだから普段はもっと凄いんだよ!”と面接官から言われ、”俺には合わない・・”と思い、愛知県の会社に就職しました。
結果論ですが、当時内定を頂いた”大企業”は今、大変な状況にあり、人生は”禍福は糾える縄の如し”だなあ・・、と数年前から思っています。
あ、返信不要ですよ。では、又。
美紅さん、いつもありがとうございます。
今日、日暮里駅南改札から谷中銀座を歩いて、ふたり(小松菜奈さんと坂口健太郎さん)の軌跡の一部を追体験してきました。あのあたりは上野公園もあるし、桜の季節にピッタリです。花粉症の方には辛いですけど(今日もクシャミと喉の痛みがあったのにわざわざ行ってしまいました。私は本当にバカなんです)、映画の記憶があるうちに、桜を見に行くのもいいかもしれません。
今年の桜は3月下旬ごろがピーク⁈
こんにちは
実は、私は神田生まれなんですよ😃最近は、出張でも東京に行けていません。今日はさっき迄会社で仕事して今から行き付けのミニシアターで映画鑑賞です。楽しみだなあ。では。昨日、涙で水分をだいぶ失ったNOBUでした。
おはようございます。
小松菜奈さんの魅力全開作品でしたね。
悲しみを紛らすかのように、独りで居酒屋で凄い量の食事をし、(彼女の数知れぬ魅力の一つは食べっぷりの良さだと思っています。)吐いてしまうシーンや、ギリギリまで自分の恋心を抑える演技。
けれど、最後家族の前で心中を吐露したシーンには、もう・・。
今作は、現代邦画の稀有な女優さんの新たな傑作だと思っております。
では、又。