劇場公開日 2022年3月4日

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「情緒不安定とはまさにこの事。」余命10年 mameさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5情緒不安定とはまさにこの事。

2022年2月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

泣ける

悲しい

うーーーん、こんなにも言葉にするのが難しい映画は久しぶりかもしれません。

一言でいうと身終わったあとすごく疲れました。
そのくらいこの作品に惹き込まれました。

"余命10年"
短いのか、長いのか、
それは体験した本人しかわからない時間の長さ。

主演のまつりちゃんの台詞には所々諦めが感じられるけどカズくんに出会って少しずつ"生きたい" という意思が見え始める
互いが出逢ったことで、変わってゆく。それは良い方向にも、悪い方向にも。

大きすぎる爆弾を抱えるまつり(小松菜奈)
まつりと出逢い自分が変わっていったカズくん(坂口健太郎)
まつりを支え続ける家族

どの目線からもこの物語は残酷すぎて、とても辛かった。
残酷だけど、何だろう、綺麗だなと思った自分もいた。

前半からもう涙がとまらず、物語が終盤に進むにつれて
過呼吸並に号泣してしまいました。周りからも終始、すすり泣く声が聞こえたり、見た限りほとんどの方が涙していました。
そのくらい感動しました。とても苦しくなりました。

そして何より映像が綺麗でした。撮影方法、あかりの使い方、ナレーション、主題歌。全てが完璧で、久しぶりにこんなに満足できる映画に出会えました。
映画本編でも号泣でしたが、エンドロールの時RADWIMPSさんの主題歌が流れた瞬間、涙腺崩壊してしまいました。
RADWIMPSさんを選んだ方のセンスを褒め讃えたいです。

とにかく言葉にするのが難しい
そのくらい感情移入してしまった映画です
小説の文字をこんなにも綺麗な映像にできるということにとても驚きました。もう一度見たいなと思える作品でした。

mame