ロスト・ボディ 消失のレビュー・感想・評価
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オチが読めたら俺の勝ち・・・って、やめませんか?
非常に面白かった。満点。
ここまでグイグイ満足させてくれる映画には
近年出逢えて無いのではないか?
そりゃ所謂「オチ」なんて
コンクリート詰めにしてしまえば全部チャラ・・・、
って話、地下室の煉瓦の壁も含めると
割と起源は古いし、でも、ソコじゃ無い!
「地下室の煉瓦の壁」な話には、
泥酔した自分がやらかした「あの夜」だけが夢なのか、
それとも、「それ以前の幸せの全て」が夢なのか、
判然としない、或いは、自分はハッキリさせたくない
描写が必ずついてまわる。伝統と言えばまさに伝統。
そしてこの、「内なる敵」と20年ずっと
対峙して来たのであろう完璧なオッサンの
(でもコレやっぱり墓地から後の件は全部、
ギャンギャンやかましい悪魔の化身のような
それでいてまるで自分の欠陥を抽出したような
この小娘との会話劇やら地獄の回想シーンやら、
果てはご丁寧に小さい自分達が登場する
ジオラマエアポート上でのストーリーやら、
全部含めて、勿論冒頭の輝かしいステージも含め、
全部このオッサンの夢かも、みたいな?
墓地で拒否された記憶が勝手に成長しただけかも?
みたいな?)
正解の存在しない構成が、
まるでサービス悪夢見せられてるようで
見事と云うより他に無い。
結構少しづつ少しづつ時間的に押してく感じの
リアルタイム(実は飛行機の席で見た夢?)な
主観テイスト、捏造記憶と犯罪願望の奔流が
人の形を模したらこんな感じに仕上がりました的な
非常識女子の甲高い嗤声で神経を
直接ザラッザラッと触られる感じ?
「嫌な映画」ジャンルの最近の大ヒット、
と言ってもいいくらいホント神経に障る。
けど、この・・・って、雨とか足留めとか含め、
「勝ち組な筈なんだけど、人生そんなに甘くない」って
キャラがスゴくイイ。
そのくらいに完成された人間にだけ、
この「地獄の葛藤」は許される。
ワクワクゾクゾクさせてくれる。
だってもう、ホラーじゃんコレ。
「来た来た来た!」って感じ。
そういうの好き。だから満点。
で、だ。
オチ見破れたと勘違いしたの自慢して楽しいか?
で、オチ見破った映画は評価下げるって
何かが決定的に間違ってないか?
こんなに素晴らしい映画を
テレビの低俗下劣最低貧困なクイズバラエティのような
レベルの娯楽と混同して観ないで欲しいね。全く。
数多の解釈のうちのひとつを、あたかも
自分が見破った、即ち自分の方が
レベル高いンだぜとの蔑みをお披露目するかの如く
点数を下げて投稿したとして、
決して貴方の価値は上がりません。
しっかし、レベル低いなあ。
内容を理解出来なかったなら、評価しないで下さい。
内容を理解出来なかったのは、映画の所為ではありません。
確かにそんなレベル低い連中には絶対に
自分の好きな映画を褒めて欲しく無い!!!
そちらの意味では毎度毎度安心させて頂いてますが。
それって間違ってるよね?
雰囲気重視の低予算映画
悪くはないが…物語の展開ためにキャラクターを作り上げた感がマンマン。
やりたいことは分かるが序盤の2人の掛け合いをほとんど無に帰す終盤の展開。ラストはラストでどんでん返しの感覚も薄く、観終わった感想は「不快な話を聞かされる少々長めの"世にも奇妙な物語"」。
時間返せ!と言いたくなる要素も多い。
プロットとしては良さそうなだけに色々と惜しいなぁと思う。
主演ジェイクギレンホールでありそうなサスペンスでもあり、ジェイクが演じたらそれだけでもうちょっと面白くなったかも?と妄想してしまう。
謎だらけで掴みどころのないテクスターは演じるのが難しそうな役なだけに頑張ってはいるが魅力が感じられず、印象は『不快』に終始してしまっていた。
邦題もラストに重ねたつもりかもしれないが、なんだかあからさまな気もするし。原題の『A PARFECT ENEMY』の方が気が利いていて良かったと思うが。
この邦題には同意しかねる。
英語版タイトルのPerfect Enemyの方が遥かに良いと思う。テセル役の女性は南アフリカ出身の白人(なので恐らくオランダ系)だが、(顔は似ても似つかないが)声と話し方が若い頃のオードリー・ヘップバーンに似ていると思った(そう言えばオードリーの親もどちらかが確かオランダ人だった筈)。まあまあ面白いとは思ったが、テセルはジェレミーの病んだ心が作り出した妄想だと考えると彼女の子供の頃の悲惨なストーリーは一体何だったのだろう?
自身の敵は自身か
テクスターと名乗る女に絡まれ、おかしな話を聞かされながら少しずつ主人公が真相を思い出していくという展開なのだが、終盤になるまでやや分かりにくいかも。
とはいえ空港のミニチュアとか、トイレにテクスターが入ってきたにも関わらず無反応の男とか、おかしなシーンは要所に挟まれているので気づく人は気づくだろう。
最後のセメントに沈められそうになるところと、逆転しテクスターを沈めるあたりは個人的にかなり好き。
真相を隠して忘れて生きてきたこれまでの自分と、罪の意識や善性とも言えるであろうテクスターが競り合ってテクスターが負けるというだけでなく、しっかりとセメントに沈め、それと同時に殺人の事実も意識の底に沈めるところが映像として描かれていて良い。
その後席に戻った主人公の指の傷がなくなったのも、テクスターという女が現れたことや空港で起きたことをすべてなかったことにして、元の自分に戻ったということの現れなのだろう。
そういう細かい描写が好みだった。
建築家が作り上げたもの
主人公は建築家、突然やってきた若い女性のために飛行機を乗り過ごす。
待合スペースで自分語りを始めた女性だったが、どれだけ突き放してもやってくる。
最初のうちは女性のサイコパスものかと思ったが、いやいやおかしいと思ったんだよね。
どんでん返しは求めてはいけない
【完全な敵、敵の化粧】
ストーリーテリング力はすごいんですけど
もしも~し、どこにいますか?
飛行機に乗り遅れ次の便を待つラウンジで、知り合ったばかりの女に不穏な話を聞かされる男の話。
嫌いなパリでの講演会を終え飛行場に向かう最中、渋滞に巻き込まれた車の窓を叩いた女を同乗させたことで巻き起こっていく。
はっきり断れば良いのに、付き纏う女の話を聞いてあげる主人公に、情けないのか優しいのかと感じつつ、この女ヤバいなと。
何の話を回りくどく話しているんだ?と思いつつも、どうなって行くのかと期待していたけれど、あるところであれ?これさっき…。
ちょっと自分の好みではない方向に話しが転がって、さあどう説明し繫げるのか………えっ?
始まりは?
切っ掛けは?
もしかして全部?
投げっぱなしにも程がある…というか、何一つ実際にあったことではないけれど、そんな悪い夢にうなされただけって解釈もあり?
何一つ良いところ無しとは言わないけれど、この締め方はあまりにも頂けない。
まさに泥試合
愛する人を忘れられない完璧主義者の建築家の男が、暗い過去を抱えるというウザ絡み女子と展開していく物語。
序盤はとにかくツッコミ所満載!!
さっさと警備員呼べば良いのにそれもせず、逃げりゃあ良いのにトイレに籠るし、そもそも無視すりゃあ良いでしょ・・・。
といった具合に、とにかく枚挙にいとまがないが、主人公が何だかんだ小娘の相手をし続ける理由は後半判明することに。
まどろっこしさはあるものの、小娘の話の続きは気になるし、思いの外退屈しない展開。
こりゃあもうオチが読めた!と言った流れからももう一展開あり、唯一引っ掛かった時系列の疑問も、ある意味なるほど、といった感じ。
何でもありと言えばそうだけど、最後はハラハラさせられ、逆転につぐ逆転の、文字通り「泥」試合は中々面白かった。
・・・でも、このオチだと結局全部この人1人の・・・ってことだし、何も無かったし何も残らなかったし・・・ってのはちょっと思ってしまった。
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