「今となっては茶番です。視点を何処に置くかでこうも、変わるとは!!」1941 モスクワ攻防戦80年目の真実 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
今となっては茶番です。視点を何処に置くかでこうも、変わるとは!!
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2020年(ロシア)監督:バディム・シメリェフ
ナチスドイツの侵攻からモスクワを守り、第二次世界大戦の流れを変えたと言われる
「モスクワ攻防戦」を描いたロシア作の戦争超大作。
モスクワ陥落を食い止めろ!!
首都が陥落すれば、ソ連の敗北と、ナチスの勝利が決まってしまう。
(5日間、ナチスを、瀬戸際で食い止めろ!!)
モスクワまで来させては勝機はない!
そして遂に《3500名の士官候補生》は最前線に送られた。
5日の予定が3ヶ月。1941年10月2日から1942年1月7日まで続いた。
壮絶な戦闘シーンは迫力あります。
戦車の砲撃射手のラブロフ(アルチョム・グビン)の命知らずの突進。
ラブロフと同じく学生看護師マーシャ(リュボフ・コンスタンティノフ)とのラブロマンスも
特殊な状況下の中、静かに燃え上がります。
マーシャ(リュボフ・コンスタンティノフ)が初々しく可愛い。
戦車と爆薬の炸裂の戦争大作にただただ驚くが、
学徒出陣した3500人の士官候補生の多くは、
爆弾で、粉々に吹き飛ばされ、
火炎放射器で生きたまま焼かれ、
若い命を戦場に散らした。
ラストの生き残り兵に、笑顔のカケラもなくて、
戦争の愚かさと虚しさを強く感じる映画でした。
(2022年8月20日記す)
少し以前に観ました。
(ロシアのウクライナ侵攻の以前でした)
(ロシア兵をウクライナ兵に置き換えて観たい・・・)
今となってはそう思う映画です。
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