信虎のレビュー・感想・評価
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素人が作ったのか?
いや~、これはひどい駄作だ。金子修介監督が歴史ものを?と思ったら、古美術鑑定家・茶道研究家・歴史研究家の宮下玄覇って人が企画・製作総指揮・プロデューサー・共同監督・脚本・美術・装飾・編集・時代考証・キャスティングというワンマン映画。その時点で怪しいなとは思ったんだが、宮下って人は映画などで美術考証や時代考証の仕事をよくしてるらしく、金子監督が頼まれ仕事で演出だけしたのかなと思って観てみたのだが……。
まず脚本がひどい。状況や経緯を登場人物にいちいち台詞で全部説明させていくため、まるで人物の会話で映画が進んでいくような有り様だ。しかも、どう考えても本筋には関係ない余計なエピソードが頻出する。登場人物も多すぎて、1・2シーンしか出番がないような人物がやたら多いし、個性を持って描かれてないんで後まで覚えていられない。細かい考証にはこだわってるようだが、そのため美術品などをじっくり見せたいと思いすぎたのか、これまた余計な絵面が多い。台詞回しも妙に間延びしていて、編集も下手だからいちいち変な“間”が出来ている。以上全部の理由でとにかく冗長かつテンポが悪い。おかげで135分という長さになってるが、無駄なシーンや長台詞や編集の間や余計な人物を省けば100分くらいになるはず。つまんないくせに長いんだよな。
歴史考証へのこだわりだけは異常なほど強いんだけど、女性陣が顔白塗りで眉毛無しのお歯黒なので、女性が複数出てくると誰が誰やらわからない。信虎が仏道修行の末に呪力を身に付け、他人の前に手をかざしウンバラナンタラオンソワカみたいなことを心で唱えるとその人物の心を操れちゃうってのもなんだかなあ。しかもその演出が死ぬほどチープ。途中で信虎の家臣が唐突に熊に殺されちゃうのもそんなシーンいるか? しかも熊が着ぐるみなの丸わかり。
とてもじゃないけど金子監督が演出してるとは思えない。実質的には宮下って人が共同監督ではなくメインの監督だったんじゃないの? プロローグとして武田氏の家臣の血を引く柳沢吉保が幼い息子に信虎の話を聞かせるという外枠があるんだが、息子くんが父親の話のあまりの長さにうたた寝しちゃうという描写があって、それ、観てる俺らの気持ちだぜ、と思ってしまった(笑)。
大赤字の駄作
西田というプロデューサーと仕事をしたことがあるので、その機会で見ましたが。
つまらなかったです。
金子修介監督と期待していたのですが、時間の無駄でした。金子修介も歳を取って、才能が落ちたのか。共同監督になっていたのは、スポンサーの出版社の社長ですね。
金子修介監督は、半分の権利を、素人のスポンサーに取られて、やる気がなかったのかな。
元々は西田プロデューサーが出版社と共同で映画を製作しようとしたら、その出版社の社長が出しゃばりで、あらゆることに口を出し始め。素人のくせに演出にまで口を出したので、出来上がった駄作。
お陰で大赤字を残したまま、西田プロデューサーは会社を離れてました。
本人は自慢してますが、見れば分かります。
映画を製作する才能がありません。
☆☆★ これは最早映画なのか? BSの歴史検証番組で、パネラーを前...
☆☆★
これは最早映画なのか?
BSの歴史検証番組で、パネラーを前に「それでは再現ドラマをご覧下さい!」…と司会者が言って、映画の断片を観るのに適しているんじゃなかろうか?…と。
(ㆀ˘・з・˘)(-᷅_-᷄๑)ヒソヒソ
エイガミテシッタカブリイヤヨネ!
エイガミテシッタカブリイヤヨネ!
エイガミテシッタカブリイヤヨネ!
2021年11月14日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン11
北斗の虎
初めて観た寺田農の主演映画。無駄に長い。
大昔の映画かと思って観ていたら最近の作品だと知って驚いた。話の造りも画質も何故か古めかしい。寺田農の主演映画を観たのは初めてではないか?無駄に長いし、甲陽軍鑑に拠っているので相当歴史の見方に偏りがある。
懐かしい感覚
時代劇をテレビでやらなくなって、そもそも、自分もテレビを観なくなって結構経ちますが、なんか昔の時代劇を観ているようで懐かしい感じがする作品でした。
甲陽軍鑑をベースに物語を組み立ている体なので、信虎、勝頼好きで信玄嫌いな自分は割り切って観るしかありませんでしたが、信玄坊主が逝去した後からの物語なので、まあまあストレスはたまりませんでした。が、甲陽軍鑑ってやらたに諏訪四郎をぶっ叩いてるのもどうかなあなんですよねえ。伝統と慣習に囚わた武田家の近代化を図り、生き残りを模索する四郎に対して、、、って、甲陽軍鑑は信玄の遺徳を伝えていくことがベースなんで仕方ないですね。
ストーリーは結構しっかりしていました。コンパクトかつ破綻を来さないよう丁寧に分かりやすく組み立てられていました。ここは素晴らしいと感じました。
一方、笑いどころが結構あって、ギャグ時代劇映画か?と思っちゃうほどでした。まあ、笑いで済めばいいんですけど、笑いと痛さは紙一重かなあ。
低予算だけど、当時の習俗の再現などの試みが意欲的な一作。
山梨県の「こうふ開府500年」記念事業として製作された本作、甲斐国と言えば「武田信玄」となりそうなところ、その父親武田信虎の晩年に焦点を当てた物語となっています。息子・信玄によって追放された武田信虎が信玄の死後、隠居していた京から甲斐に帰国し、後継者武田勝頼と対立しつつも武田家存続のために奔走する、という筋立ては、『甲陽軍艦』にも描かれていたとのこと。歴史ファンには心に響く筋立てだと思われますが、信虎は隠居の身。そのため戦国時代を舞台にしているにもかかわらず、ほとんど合戦の場に絡まず、旅の行程と会話劇に尺の大半を費やしています。このあたり、低予算という制約の厳しさが画面からひしひしと伝わってきて、それでも作劇に様々な工夫を凝らしていますが、武田信玄(あるいは勝頼)を見たい、大規模な合戦シーンが見たい、という観客にはいささか拍子抜けかも知れません。
平成ガメラシリーズで知られる金子修介監督を迎えて、当時の習俗を可能な限り忠実に再現した映画であることを強調し、これまでの戦国時代物の映画とは違った内容を見せてくれるのではないか、と期待させてくれます。この宣伝文句に偽りなく、特に強烈に印象に残るのは、白塗りに眉毛なし、お歯黒という身分の高い女性の顔貌です。むしろ他の要素がかすむほどのインパクト。それでも人間の慣れというのは不思議なもので、いつしか白塗りお歯黒の谷村美月を可愛いと感じるようになり、後半に現代的なメイクで登場したときには違和感を感じたほどです。作中に登場する衣裳や茶器、書画も貴重な骨董品が多数含まれているそうで、それら一つひとつを結構じっくり見せてくれる丁寧さ。
登場人物の心中を全て台詞で表現するなど、ちょっと従来の日本映画における使い古された手法を多用していた演出は、金子監督作品だけにかなり意外でした。この点はパンフレットでも寺田農が言及していて、やっぱり現場でもそう感じていたのねー、と思いました。というか寺田農の率直さは素晴らしい。
その時代を感じられる映画
戦国武将にピンスポットを当てる事により、450年前の人々の生活や苦悩を少し想像できるようになりました。
音質も良く、迫力ある戦闘シーンには生々しさを感じ(すぐ人って死ぬんですね)ました。
戦国時代というよりは、戦争の最中に武将たちそれぞれの「自分の命と家を守る」という不安が中心に描かれていて、良くある「天下統一までの道筋を辿るような映画」よりも戦国時代をもっと身近に感じ「本当に大変な時代だったんだな」と痛感しました。
新たな発見
恥ずかしながら、武田信虎について、追放後の消息はまったく調べていなかった。
最終的に信濃に下り、死後甲斐で供養されたとは知らなかった。
少し神通力っぽいのがあったので減点。
なかなかかと!
実の息子武田信玄に国を追放されながら、信玄の死後甲斐の国に戻り国を護らんとする男の、波瀾万丈な人生の物語です。
ノーマークだった作品なのですが
主役の人物の描かれ方が次第に気になってきて
やはり観てみない事には と言う事で鑑賞です。
主人公の信虎さん とは
NHKの大河ドラマにも出演した事のある(「風林火山」など)
ある意味とても名前の通った方です。
戦国最強の大名にして
織田信長が上洛を恐れ
徳川家康を三方ケ原で蹴散らし
上杉謙信と川中島で死闘を繰り広げた
風林火山が旗印の
「武田信玄」 … の父。 (おぅ)
過去のドラマ等での描かれ方としては
好戦的 で 野心的
権謀術数に長けて 老獪
逆らうものは容赦なく武力で制圧
…で、結局
息子(信玄)によって国主の座を追われ
駿河の今川さんの所に追放された。
というのが 「記録に残る事実」 らしいです。
そんな 「負のイメージ」のある「信虎」を
この作品ではどう描くのか。
興味はその一点につきます。
さて鑑賞開始。
…
(…135分経過)
鑑賞終了。
どこまでが史実に基づいていて
どこからが創作なのか。
最初はその辺を気にして観ていたのですが
そのうち
「まあ、どっちでもいいか」
になってました。 うん
まずまず納得できる話の展開で
「まあ、そうなるよなぁ」
とおおむね共感できました。
何よりも
47歳で甲斐国を追放された男が、
80歳近くにもなってから
・京都から甲斐国に戻り (←移動途中の国に敵がいます)
・武田家での復権を目指し (←跡目を継いだ勝頼さんがいます)
・叶わぬと悟ると
・願うのは武田家の存続
というストーリー展開に
「信虎さん 頑張って」
と応援せずにはいられなくなりました。
思いの外(といったら失礼ですが…)、楽しめました。
満足です。
※ある意味で 「想いは叶った」 ことになるのでしょうね
◇あれこれ
■悟りを開いて得た力
1点 「なんだこりゃ 」 と思わせる
トンデモ(?)な設定もあったのですが
まあ許容範囲ということで。
■お猿さん。 うきゃ
信虎の脇で、一緒に修行に励む (…ように見える)お猿さんでしたが
「お前には悟りは無理じゃ」 が~ん
…残念
ダメかぁ
■お直さん
信虎さんの娘。
追放されて転々とした先の、京生まれ京育ち。
なもので 「甲斐になど行きとうない」
とブツブツ言いながら、
結局は父に従う良い子。
不遇のまま終わるのか、と
終始心配しましたけれど、予想外の展開に ほっ。
この方、
登場時点やラストの場面で
いったい何歳だったのか…。 年齢不詳。。
誰か教えて下さい。
◇最後に
武田信虎という人物に対するイメージが
この作品を観てから変わった気がします。 (史実は置いといて …汗)
その意味で
私にとっては尾を引く作品となりました。
◇おまけ
この作品に
何か良いサブタイトルがつけられないかなぁ と
ず~っと考えております。
何かないですかね。
「信虎 -後期高齢者から始めよう-」 とか
「信虎 -信玄より長生きしたもんね-」 とか
「信虎 -見ろ 人がゴミのようだ-」 (※悪ノリです …汗)
などと考えているうちに、今日は大晦日 (…汗)
年内にUPして区切りにします。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
もう少しやりきって欲しかった
戦闘シーンが迫力があった。
特に関所破りと滅亡のシーンが良かった。音響も迫力があった。
奔走シーンは間延びして中だるみ感があった。
熊はサプライズ的だったけれども、エンディングが終わった後とかの方が面白かったのではないかと思う。
オカルトシーンがあったが、本格時代劇かファンタジーかどちらかに振り切った方が良かったと思う。
信虎臨終の言葉は、「北斗の拳」でラオウがケンシロウに敗北し、最期に放った「我が生涯に一片の悔いなし!」のオマージュかなと思ったが、もう少し増やしてもいいかと感じた。
戦国時代を肌で感じられる作品
「戦国時代を体感する」のコピー通り、役者の衣装や振る舞い、細かな所作に至るまで、450年前の息吹きが全編を通じて匂い立つ。ドラマとしては、谷村美月さん演じる信虎の末娘、 お直の率直さに心が和みます。信虎が帰国を決意し、 息を引き取るまで一貫して 「京に戻りたい」 と父に訴えるお直。武田家滅亡の際に「私は死にたくない」 と嘆くシーンには、合戦以上に、戦国のリアルが感じられました。主人公の死後の物語が続くなかで、信虎と苦楽を共にしたお直が最後に家臣と結ばれ、 京に戻れたことがこの映画の最大のハッピーエンドだったと思います。
音のこだわりgood、部分的な惜しさ
音楽が重厚、腹に落ちてくる。
刀の打撃音・擦過温がTV時代劇の甲高い音とも太秦のショーで聞くカシャカシャした音とも違った、あれがリアルな音なのかと。勝頼最期のシーンは特に重々しかった。
信虎臨終の際「なぜここで腕のアップ?しかもあんな大きな黒子あったっけ?」と首を捻り、後刻の柳澤のシーンでちょっとニヤリとする。なるほどね、最後のひとつはここだったか。
最初の戦闘シーン、敵軍が揃っている関所に正面突破をかけるのはいただけない。せめて裏道をこっそり通ろうとしたら見つかって戦闘に突入した態にすべきだったのでは。あれでは信虎が「智将」というより「猪武者」という印象になってしまう。
信虎が残したかった「家」とはなにか、をもっと掘り下げてもよかったのでは。「家」とはなにか、血筋か領地か家風か家名か。信虎が「わしが築き上げた」と言っていたがそのあたりをもっと語らせて「家」として何を残すか、で家臣団と対立する構図というのもありだったのでは。
評価難しいです
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