ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海のレビュー・感想・評価
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物語の不在
第二次世界大戦頃の上海を舞台に、パン屋の"賢い"下男の噂話から始まる。なんの脈絡もないその始まり通り、脈絡がずっと見つからなかった。
マフィアのルー、その義弟ワタベ、そしてマフィアの会長の妻を中心に話が進むが、時系列が分断され、さらに彼らの行動の意図や背景、考えや感情を想像する手がかりすらなく、ただ出来事を見ている、という感じだった。監督が見た「マフィア」「日本人」「女」のステレオタイプを凝縮したような人物。時系列もバラバラで、伏線回収やつながりが見えづらく、散発的に誰かが殺されたり犯されたり。確かに鑑賞者(私)が、感情や出来事の背景を考察したがる性格だということはあるにしても、脈絡がわからない。理解に困ってしまった。
人の不在というか、物語の不在。
一生懸命ついて行こうと思ったけど、、
よく分からず。卑しい日本人を描きたかったのかな?おそらくワタベはずっと義兄の妻を抱きたくて、マフィアを出し抜く快感も少しはあった。酷い扱いだし。そして最後はあちらの思惑通りの展開。浅野忠信はかっこいい。
完全にこちらの落ち度だが女優の区別つかん!
チャン・ツイィーくらいは見分けつくかと思っていたのですが出てくる女性がみんな似たような格好に髪型、年齢なのに加えて時系列や中心になる人物がころころ変わるので話が進むに連れて誰が今どうなっているのかさっぱり・・・。
浅野忠信は中国語の時多分吹替だと思うのですが、中国は中国人でも北京語を広東語に別の人が吹き替える文化があるので(ジェット・リーもリー・リンチェイ時代の初期の作品は彼の肉声聴けない)ましてやネイティブと同じ発音という設定なら仕方ないかなと。浅野忠信の演技は良かったです。この作品に出演した意味はあると思います。
評価サイトなのに評価不可能な域?おそらくヒントは元タイトル?
今年150本目(合計214本目)。
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(※)映画の内容的に、個人の政治思想や歴史思想が入り込みえますが、それについては特段の意識はないことは断っておきます。
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まず、この映画自体が超マイナーで、現在ではシネマート心斎橋でしかやっていないようです。レビューが少ないのもそのためかと思います。
…で、この映画なのですが…。正直「評価不能に近い」んじゃないか…と思います。
他2名の方が書かれている通り、何がテーマなのかよくわからず話が飛び飛びに飛んでしまうためです。
ただ、戦前~戦後の上海を描く映画であることと、日本軍の描写などもあるので、その激動の時代の上海を描く映画なのだろう、ということになるかと思います(それ以外の解釈は多分無理)。
問題は本当に話が飛び飛びに過ぎる点で、日本軍などが出るので、いわゆる「抗日映画」の類なのかな?とも思えますが(一部、それを想定できるシーンもある)、そういうわけでもなく(ごく一部に過ぎない)、かと思えば、「映画内で映画の撮影をするときに、監督がここの描写がおかしいとか何とかいいはじめる」シーンも登場したり、果ては麻雀をやっていたり、何がテーマなのか正直さっぱりわからないまま進んでしまいます。
さらに「大人の営み」は4回も登場し(本映画はPG12)、上海だの北京だのという表記もでるので、大陸(便宜上の台湾を除く)の作品と思いますが(事実、入場者特典が本映画の中国版のチラシ)、「あの国」は検閲もありますから、よく通したなぁ…という感じです(まぁ、日本国内でもPG12なので、大人の営みがあるといっても、それほど過激ではないにせよ、「あの国」ではOKなの?)。
さらに環をかけて理解を困難にするのは字幕で、「ワンさん」などの表記がでます(漢字表記ではない)。この方は中国の方だと考えるのが普通ですが、「シュウさん」まで登場します。こうなると、日本人か中国人か(あるいは、時代背景的に、韓国/北朝鮮(便宜上、現在の名称))かも不明で(ただ、一般的に例えば「周」さんと書くと「あまね」読みが普通?)、さらに大混乱を招きます。
実はこの映画、原作名は The wasted time (「無駄にされた時間」)です(公式参照)。すると、「第二次世界大戦で日中が戦って上海が失った何十年」というように解することも可能で、それが正解な気もします(それが正解??)
ただ、元は中国映画でそれをシネマート心斎橋さんがアジア映画祭りとして開催したものであり、原作は中国であり、お隣の文化とはいえ違う点は違いますし、極端に不愉快な表現はないので、そこは考慮しました。
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(減点0.5)
上記に述べたのが全てで、正直「何を述べたいのかまるでわからない」という点はあります。ただ、不愉快にさせる表現はありませんし(第二次世界大戦が起きたこと自体は事実)、「大人の営み」といってもPG12扱いで4回も出るとはいっても、本国(中国)がOKを出しているならどうこう言うものではないので(モロに本番行為などは除く)、おそらく、中国で中国の歴史観を学んだら理解できるのではないか…とは推知できる点などを考えると、そこまで無茶苦茶とも思えず(ただ、本当に何をいいたいかわからない)、減点程度はこの程度にしました。
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(減点なし/判断保留)
・ 序盤に4人で麻雀をやっているシーンがあり、1人抜けて、女性が入ってきて「一緒にやらない?」と言われて断られて3人で始めるシーンがあるのですが、中国の麻雀で「ロン」のセリフはありなんでしょうか?(日本麻雀でツモとロンあがりを区別するようになったのは、戦後のいわゆる日本麻雀(立直麻雀)以降のはず?日本の国内事情に合わせてセリフを変えてる?)
また、3人麻雀って当時の中国でやっていたのでしょうか?(もっとも、ルール的には4人麻雀のそれを類推して3人でやるだけで、多少難はあってもゲーム自体は可能)
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(減点なし/他事考慮)
・ この映画をやっているのは現在シネマート心斎橋さんだけですが、この映画自体も、アジア映画祭りの一環として行われています(今後6~7週間かけて14作(1週間2作)ほどやる模様)。
ただ問題はやたらに割引体系が多いことで、そもそも25日は「シネマートデー」で1100円ですし(私は「お体の不自由な方」にあたるので1000円)、さらに色々な映画を週替わりでやることと特色を持たせたことで、「真・三國無双のソフトを持ってくると割引」や、「真珠アクセサリーを付けて来たら、1,000円!」とか色々ありすぎてメニューが大混乱状態で、正直、三密回避の観点から、そんなに料金プランを次々作ってどうするの…(受付が混みすぎる)とは思いました。
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上海語と日本語の声が違い過ぎません?
1937年の上海のマフィアの親分と、その妹の旦那で和食店経営者で参謀の日本人ワタベの話。
組織に不利益をもたらす嘘をつくヤツは殺すことも厭わないマフィアの親分から始まり、軍人を連れて商談にやって来た日本人実業家という展開で、えっ?もう退場???
そして何故か3年前に話しが移り、って登場人物が多いしメインは女優?恋愛?何だか話しが拡がり過ぎてまとまりがなくてよくみえません…(´・ω・`)
と思っていたら1941年?1945年?又1934年?
90分ぐらいして、話しが繋がって少し面白くなったけれど、まあそうだよね…に繋がる展開の為だけに時系列いじったんですか?しかもそこまでの話しがいらないものが多過ぎるし、3人ぐらいだけみてれば良かったのね。
ラストはある意味意外と言えば意外だったけれど、なんかそれで終わりじゃ尻すぼみ感が…。
良いとこ無しとは言わないけれど、面白かった部分が短かったっす。
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