劇場公開日 2021年10月15日

最後の決闘裁判のレビュー・感想・評価

全276件中、61~80件目を表示

4.0昨年見逃してしまったのですが、ようやく見れました! 時代背景がわか...

2022年1月2日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

昨年見逃してしまったのですが、ようやく見れました!
時代背景がわからなくても話にはついていけますが、背景がわかっていた方がよりこの物語を深く理解出来そうですね。それぞれのシーンはそれぞれの立場からの振り返りがあり、心のあり様がよくわかります。最後の決闘シーンは圧巻でした!それにしてもジョディーカマーの美しいこと...

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Yoshi K

3.5羅生門の手法で描いた中世版「テルマ&ルイーズ」

2022年1月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

昨日、黒澤の「羅生門」を観て、翌日に本作を観ることになった。すると両作とも手法が「羅生門」スタイルだったので、出来すぎた偶然に驚かされた。何よりも今にしてもなお、その映画手法が世界に影響を与え続けている黒澤監督の偉大さに頭が下がる。

「羅生門」は平安時代の強盗殺人レイプ事件をめぐって、被害者とその妻、犯人と、最後に目撃者の証言をそれぞれ映像として描き、人間のエゴをむき出しにしていく作品だった。
本作は、中世ヨーロッパの封建領主間におけるレイプ事件をめぐって、領主と被害者の妻、加害者の領主の3人の証言を、やはり別々に映像化して、どれが真相なのか観客に想像させるものである。

これは黒澤作品と違い、3人の証言がまったく異なるわけではなく、「妻と加害者に合意があったか否か」だけが争点となっている。そして時代背景、宗教裁判の実態を考えれば、状況証拠としては真っ黒だから、羅生門手法は①妻の証言で犯行に至る経過やその後の反響が徐々に明らかになっていく点や、②領主双方の人間性が別々の観点から膨らみをもって描かれている点――に効果を生んでいる。
両者とも自己の非を認めないことから、最後は領主同士が戦って「真実」を決定することに。中世騎士の戦いはリドリーには手慣れたもので、今回も最後の決闘シーンは息をのむ迫真性に満ちている。
その中でレイプに対し泣き寝入りせずに、世間や家族と戦いながら真実を貫く女性の姿を描くことが本作の狙いであり、女性にとっては痛快極まりないだろう。中世版「テルマ&ルイーズ」といった趣が面白い。

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徒然草枕

4.0この時代には強い女性が

2022年1月1日
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鑑賞方法:VOD

興奮

期待せず歴史も知らずに鑑賞。
日本もそうだけど女性の主張や自立が出来ない時代に、立ち向かった彼女に圧倒された。

強い者が真実の証。
真実は戦いで証明されるのか(..)

子供が金髪で安心した。

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yuu

3.0現代の日本に生まれて助かったー。

2021年12月31日
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鑑賞方法:VOD

興奮

現代の日本に生まれて助かったー。

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sakahiro

2.0リドリー・スコット老いたり!

2021年12月31日
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鑑賞方法:VOD

三者の視点にあまり違いが無く、とてもじゃないが「羅生門」には遠く及ばす、残念。

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Jホラーちゃんとしろ!

3.0アダム・ドライバーの殺されっぷりが良い

2021年12月28日
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鑑賞方法:映画館

上映時間が長いので、多分途中から寝るな・・と思っていたら、まさかの3部構成。
それぞれの視点で見たストーリーになっていました。
結局のところ、誰の言うことが真実なのか分からないのがミソですね。
しかしアダム・ドライバーの殺されっぷりには、感服しました。
可愛そう・・でなく、ざまあみろ、と思わせる演技でした。
スターウォーズを見た時は、何だこの役者は?と思っていましたが、今回はハマり役だったのではないでしょうか。

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はるっち

4.014世紀+MeToo運動+羅生門

2021年12月28日
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14世紀、欧州百年戦争の真っ只中、女性の権利など話題にもならなかったであろう時代、夫婦関係と富と名誉、人間のエゴイズムのごった煮を見せられた。既婚者なら何とも言えない感情をくすぐられたはず。

古い物語に見えなかったのは、MeToo運動を思い起こさせる内容だったからか、リドリースコットの手腕か。その時代に生まれた運命と、人の善悪と、自分の人生を貫く力を描いた力強い脚本と演出。

リドリー・スコットの美学は健在で、コントラスト高め、濃い色調の重厚な画作り。綺麗な絵本のような美しいカットばかり。物語の緩急とアクションの見せ方はいつもながらの出来で、最後の決闘シーンもなかなか印象深い。羅生門形式はあまり好きではないけど、退屈な映画にはならず、またも巨匠は秀作を生み出した。

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Yuk

4.0男性の認知の歪みをよく描いている

2021年12月21日
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悲しい

怖い

知的

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mompyon

4.0日本なら南北朝時代‥

2021年12月20日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

この頃の中世西洋の風俗や雰囲気がよく伝わってくる物語でした。彼らも我が国の戦争・政治プレイヤーたちと同じく「戦になったら絶対殺すマン・そこで死んだらしゃーないが、不名誉でカッコ悪いのはイヤ」「家とは領土と名跡」だったのですね、勉強になりました。
その一方で話の進め方がまるで現代の「客観・多角的犯罪捜査」映像みたいだったので、対比的にとても新鮮でした。
話の内容の味やその深淵性・芸術性については、それらを含めて観た観客それぞれでかなり差がありそうです。私的には、その部分正直↑の総合評点4.0程ではありませんでした。描写手法上どうしても物語世界に没入しにくく、まるで第三者意見を求められて捜査資料を見せられている他所の刑事みたいな気分になってしまいました。リドリー・スコット監督はその辺観客がどう観る(べき)と思ったのか聞いてみたい気分。

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keebirdz

5.0恐ろしい

2021年12月18日
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とにかく第3章を見るのが怖かった

そして見たら1章と2章が一気に怖くなった

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アリンコ

3.5最後の決闘裁判シーン

2021年12月11日
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最後の決闘裁判シーンは手に汗握って観れました。
つまりラストに向かって振りがちゃんと効いてたという事。

マット・デイモンもベン・アフレックもアダム・ドライバーもとても良かった。

当時は良しとされてる事や信じられてり物が今と違ってて、
アダムドライバーなんて言い訳してる悪いやつのように
見えるけど、彼なりの正義があったのではないか?
とも見られるし、
奥さんも素敵な人と思ってるだけで罪と思ってる部分も
あったのかもしれないし、
マット・デイモンはただただ無骨で不器用なやつ、
だけどアダムドライバーに一泡吹かせたいと言う気持ちも
あったのかもしれない、
と3章に分かれてて色々登場人物の正義を考えて観ると
面白かった。

ラストの決闘裁判も手に汗握って観る事が出来た。
どちらが勝つのか?と言う事だけでも楽しめると思います。

にしても快楽を覚えないと妊娠しないからとか、
神が決めるから決闘しようとか、
なかなか不気味な映画でした。

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奥嶋ひろまさ

4.0まさに

2021年12月7日
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真実は神のみぞ知る。

映像、音楽、構成、演技
どれをとっても
思いの外、良かったです。

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大粒 まろん

4.0視点を変えて真実を描く

2021年12月4日
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りう

3.5神様も分からなかったんだ

2021年12月3日
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悲しい

人間の心は複雑過ぎて、真実なんか誰にも分からん、と思った。

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kana

4.0余計なラストのメッセージが気に入らない

2021年12月3日
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鑑賞方法:映画館

興奮

長い映画だけどそんなこと全く感じない映画。めちゃくちゃ面白い。アダム・ドライバーが格好良すぎる。
エンドロールで『no animals were harmed』を必死に探したのは私だけじゃないはず。

唯一「幸せに暮らしましたとさ」みたいなラストのメッセージ、あれいらないというか、幸せかどうかは他人が決めることじゃないので、事実だけ書いてろって思いました。

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丑

3.5明確に足掻かれているとは思うのだが

2021年11月28日
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この作品でもわからない人はいるらしいということを知れたのが有益だった。

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mikyo

4.0人も馬も血統 人も馬も決闘

2021年11月24日
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怖い

興奮

難しい

中世が舞台。
ジャンヌダルクのような者覚醒はよ、と思いつつ何とも勘違いな鑑賞。全く無関係である。
戦争やら身分やらに女性の人権を絡めている内容。
主要キャラのそれぞれの視点で同じシーンが描かれる。

CGに見えない圧巻のリアルな映像や魅力的なキャラの面々は見どころ。
最後の決闘シーンも息をのまずにはいられない。

良い点
・男のキスをいやがる馬
・語らない王妃

悪い点
・同じシーンの繰り返しがややくどい。
・二人目の視点のオチがやや弱い
・女性の人権に焦点が当てられている気はするが、戦争に駆り出される男らもなかなか不憫に思える。

その他点
・男の五人に一人がキリストに見えなくもない

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猪古都

3.5中世ヨーロッパはお好きですか?

2021年11月23日
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わかるよ、わかるのよ、映画的な面白さは。
いわゆる“羅生門スタイル”は嫌いじゃないし、三者の視点から繰り返される映像には見入ってたし尺の長さは全く感じませんでした。

でもねぇ、あまりの男尊女卑!女性をモノとして扱い、妻に人権は無く、騎士たちの粗野というよりむしろ野蛮な振る舞い。女性が感じれば妊娠し無理矢理(レイプ)なら妊娠はしない、という意味のわからない論理。勝てば真実、釈放、英雄。負ければ処刑、偽証、火あぶりという決闘裁判の酷さ。中世という時代とは言えストーリーの胸糞悪さに霹靂。

そう、人は自分に都合良く記憶するし三者のどの視点もまた真実なのでしょう。そして現代社会も本質は何も変わってないよね、っていう監督の意図もすごく響きました。

だけどそもそも中世ヨーロッパがダメだったんだわ私。
まぁ世界史全般苦手でしたけど特に中世の貴族や王の人名のややこしさに教科書放り投げてました。

あの時代が好きかどうかもこの作品評価に多少は影響ありそうですね。あとはリドリー監督との相性かな。
ともあれ高齢になってもこんな大作を作っちゃう巨匠の凄まじいエネルギーと、マット・デイモン&ベン・アフレックの久々共同脚本ということで二人の変わらぬ友情に敬意を。

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ごーるどとまと

4.5Are you telling me the truth! 神様へ近づく第一歩

2021年11月22日
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アキ爺

5.0全男性に観て欲しい映画

2021年11月21日
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「最後の決闘裁判」

リドリー・スコット監督の女性像は「テルマ&ルイーズ」から一貫している。

それは黙らない女だ。

ではナゼ彼女たちは声をあげるのか?

それは我慢の限界だから。

この作品は主人公マルグリットが我慢の限界に至る過程が丁寧に描かれる。

まずはマルグリットの夫カルージュの視点の物語、次にマルグリットをレイプするル・グリの視点の物語、そして最後にマルグリットの視点の真実。

変わる視点に、見ているものの違い、男性には不快かもしれない。
けれど女なら誰しも知っている不条理。

600年前の話で、今は男女同権になっているとのファンタジーを語る人にこそ観て欲しい。
結婚したら別姓もできず、合格点を取っていても入試で落とされる女の世界を少しでも感じてほしい。

ウディ・アレンの話でもしたけれど、レイプで嘘の報告があるのは全体の2〜8%。
しかも中世では偽証は死刑だ。
言わない方がいい。

けれどマルグリットは命をかけても言わずにはいられなかった。

女はか弱く、時に性的で守らなきゃいけない存在ではなく、知性も感情もあり自立して生きていける存在だという証明のために。

私はこの映画を理解する男性と付き合いたい。

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Ishikawa Pero