「女性にこそ見てほしい作品」最後の決闘裁判 さいさんの映画レビュー(感想・評価)
女性にこそ見てほしい作品
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凌辱や殺し合い、重いテーマで中世が舞台ですが、今の時代とマッチしています。
マルグリット自身非力で凌辱されてしまうのですが、作中に登場する誰よりも強い人物で、女性が声を上げることのできなかった時代に立ち上がった芯のある強く美しい女性が描かれています。
途中決闘で負ければ自身も火炙りで処刑される事を知らされるマルグリット、夫に息子の命を救う為なら迷わず目をつぶる事もできたと告げる辺りも見栄や私利だけに動く夫とは違い彼女の強さを感じました。
決闘後は民衆から惜しみない賞賛が送られていますが、彼女にとってそんなことはどうでも良いことで、(息子の)命が助かったことと自分の中の正義が初めて証明されたことの安堵だけだったのではと思います。
3者それぞれの真実(主観)が描かれていて、決闘シーンは息詰まる迫力でした。
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