「制作意図がわからない。二番煎じを作ってどうするんだろう。」最後の決闘裁判 いなかひとさんの映画レビュー(感想・評価)
制作意図がわからない。二番煎じを作ってどうするんだろう。
芥川龍之介原作の「藪の中」を基にした黒澤明監督の「羅生門」と比較されるのは、仕方がないだろう。残念ながら、全ての面で「羅生門」に劣る。
唯一健闘しているは、中世フランスを再現した美術や衣装くらいか。
真実はひとつなのに、主観によりその捉え方が違うことを訴えていると思うが、「羅生門」の二番煎じを作ってどうするんだろうと思った。
舞台を現代に持って来ても、同様な作品は制作できると感じる。わざわざ、金の掛かる中世フランスを舞台にする意図がわからない。
主演俳優は良く演じていると思うが、肝心な脚本の人物造形が甘くては如何ともし難い。
歴史の勉強になったところで、プラス0・5を献上します。
これから鑑賞する方へ
戦闘場面が多く、血を見るのが嫌な人は避けた方がいいです。
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