「アンテロープの光を音で感じる」裸足で鳴らしてみせろ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
アンテロープの光を音で感じる
目が不自由な養母のために、世界旅行を音で届ける。これに関連するシーンは、とてもよかった。養母の美鳥は、カセットテープから聞こえる音を耳だけではなく、失われた視覚も含めて五感全てで感じる。風吹ジュンの演技はそれを観客に伝えている。
風吹ジュンが登場しない大半のパートは、ノイズだらけで不快でしかない。じゃれあいなのか、プロレスごっこなのか、変形BLなのか、「理由なき肉体のぶつかり合い」に何度も付き合わされて、辟易を通り越して怒りすら感じる。
こんな作家性ならば、封印しておいて欲しい。
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