Pure Japaneseのレビュー・感想・評価
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夢と現実の狭間
はじめに英語の台詞から入ってきたのはとても意外で何だか難しそうだなと思いましたが、主人公の立石を見ていて小っ恥ずかしい気持ちにもなりながらちょっとは楽しめるのかなと期待しながら観ることが出来ました。ストーリーの展開や観客への立石に対する疑問や不信感を持たせた事により、映画を見終わった後に様々な思考を巡らせる事も出来ました。
映像と音楽、そしてアクションシーンではこれは夢なのか現実なのか分からないように作られていました。
私にとってはこの映画に出会ったことは偶然ではなく必然でこれから自分が何をすべきなのか川にそって考えてボートをゆっくり漕いで行きたいと思います。
蒔田彩珠ファンは必見!
このゲームに乗るかどうかは貴方次第…
あらすじは、フェイクだと思って観るのがいいんじゃないか?
あらすじは、フェイクだと思って観るのがいいんじゃないか?
散りばめられた真実が、ノスタルジアな古典的な話とアクションで目隠しされている。
なんでこんな古典を撮ってるのだ?ということに違和感を持った人はセンサーがいいと思う。面白いと思うタイプの作品。そこに「なんだこれ」と思う人は、あまり詩的に推論する映画が好みではないのだろう。この映画は『詩』みたいな形式を感じる。
しかし、…いずれにしても、笑えてしまう古典シーンがあるのは確か。それが嘲笑になるか、余裕のある笑いになるかでこの映画の深みは変わる。また、自分の詩的感性が試される様に思った。そう意味では、自分の感性の度合いが分かってしまう作品で怖い。
ちょっと厄介な作品だが、ラストは誰もが手放しに楽しめるアクションが用意されているところが優しい。血飛沫が苦手な人以外は、楽しめる乱闘シーンがある。本物の格闘家を使ったラスボスは、役者よりも圧があっていい。
この映画は、見えない暴力と見える暴力の対比や、俗っぽいものと純な物との対比があったり、探していくと面白い。
一々、この様なややこしい映画を作ったのは、余程の偏愛の持ち主だろう。リスクをお構いなしに誤解を生む作品を創る勇気が凄い。そして、全体的に醸し出される日本人というタイトルに対してアンチなメッセージを送っている所に挑戦状的なものを感じる。
これは、自分という日本人を否定されても耐えられるメンタリティーのある人にしか読み込めないんじゃないかと思う。なんだかんだで、人は自分を否定されたくない。うまく言えないが、精神的体力と思考能力を試される映画だった。心と時間にゆとりがある人なら楽しめる。ただ、簡単に言うと、難易度が高すぎる!笑
個人的には、それが面白すぎた。インスタントな感動や恐怖ありきの邦画に飽きてしまってるので斬新で興味深い。次作も楽しみだ。
違和感の面白さ
万人受けも商業的にも難しい作品だとは思う。
気持ちがザワッとする違和感があり、
それが何なのか知りたくなる映画。
90分弱
オリジナル脚本で観客がまっさらな状態から作品に触れられるのが良い。
予定調和もヒーローもいないが、真面目過ぎて笑えるシーンも。
難しい映画では無いが、常に受動態で受け留める事に慣れきっているとこの映画の面白さ、メタファーに気付けないかも。
冒頭の霧深い山々のドローンからの映像は、人間の目でない大いなる力のようで、そこから始まる物語をのみこんでいるようで印象深い。
異なる者のディーン・フジオカ、ラスボスの重量感坂口征夫の死闘も見応えあり。
どんなに素晴らしくても1回観れば充分な作品と、
何か変だけれどまた観たくなる作品がある。
この映画はそんな作品だった。
Pure Japaneseという鼻の粘膜をこすり取って検査すると、...
Pure Japaneseという鼻の粘膜をこすり取って検査すると、何%日本人かわかるという余りに怪しい妊娠検査キットみたいなガジェットがいきなり出てくるのにびっくり。
さすがに後でまったくのインチキだとわかるが、それを解説するテレビ番組がまた片方がガイジンというのがまたヘン。
テレビで日本スゴイ番組が氾濫したりする風潮を諷刺したというには、常識のラインが元からズレている。
江戸ワンダーランドで立ち回りのスタントをやっているディーン・フジオカが検査してみると100%日本人だと言う。実はキットのアップだけだと0%なんだか100%なんだかよくわからない。このあたり、演出の押しが足りない。
フジオカ自身の「純粋の」日本人とは受け取られていない思いを込めたのかもしれないが、表現の仕方がヘン過ぎ。
で、このフジオカが前にスタントの現場の事故でおそらく実はわざと人を殺していて(それを業界の人間が知らないで使うってことあるのか)、もともと秘めていた狂気がラストでヤクザを雇った横暴な政治家に対して噴出して血みどろの立ち回りになるという話だが、秘めていたというには初めから日本刀をたくさん飾って振り回しているのだから危ない奴だというのは丸わかり。というか、この世界には銃刀法というのはないらしい。蒔田彩珠の女子高生がいきなり訓練もなしにライフルぶっぱなしますしね。
さらに政治家が土地を売らない老人に毒を盛ったと主張したり、その事務所をメチャクチャにするとか、アブない人全開。この場合完全に被害者の市会議員が被害届出しているのに平気で警察が見逃すというのも凄い。
政治家が有権者を招いて飲み食いさせる(饗応罪にならんのかな)場でヤクザを侍らせているというのも有り得ない話。あんなにヤクザがおおっぴらに暴力ふるうって、ここでは暴対法という法律もないらしい。
フジオカの怒りが噴出するのに掘削していた温泉が噴出するのとカットバックするという斬新な演出にびっくり。
テーマパークと温泉はかなり離れているはずだが、温泉が立ち回りの舞台のテーマパークに雨みたいに降ってくるというのも斜め上に凝った演出。
血みどろアクションの殺陣は動き自体は悪くないが、だんぴら持ったフジオカに素手でヤクザが立ちむかったり、あちこちすっぽ抜けている。
フジオカはターミネーターもびっくりだし、締めくくりにまた文学趣味みたいなのが出てくるのも落ち着かない。
渡辺哲が歳とったなあと思わせるし、別所哲也がバカに人相悪くなった(だから政治家役なのだが)。
どうしてこうなる、の連続。
あちこちの綻びがとても残念
邦画のB級作品である。ハリウッドのB級映画に比べるとかなりチープで、予算の差が歴然としているが、それなりに頑張って作っている。
ただ、無駄に長いシーンが多いのはいただけない。一時間足らずで終わる内容を、無理矢理88分に引き伸ばした感じだ。勧善懲悪とトラウマと日本人のアイデンティティだけではエピソードが足りない。作品としての奥行きがないのだ。
なんとなく感じたのは、本作品はアミューズのディーン・フジオカに対するボーナスのようなものではないかということだ。お金を出すから好きなように作ってみたら、と言われてプロデュースした映画のような気がする。
ディーン・フジオカが演じた立石の世界観は、日本人といえば刀であり大和魂だというものだ。そして楯の会の活動家としての三島由紀夫について渡辺哲に語らせる。一方でニュースのコメンテーターには、日本人とは日本語を話す人々のことで、つまり日本語というオペレーティングシステムの上で動いている人のことだと断定的に言わせる。このあたりの二方向からの掘り下げはなかなかよかった。
ところが登場人物がよくわからない。ヤクザ側はステレオタイプで掘り下げがなく、立石にはよくわからないトラウマがある。まともなのは蒔田彩珠が演じた女子高生くらいなものだった。当然ながら立石に感情移入することはなく、だから闘争シーンもぼんやりと眺めるだけだった。それなりの迫力ではあったが、これは面白いのか?と自省しながらの鑑賞では、作品価値は半減する。
立石の事故のトラウマは不要で、幼い頃にガイジンといじめられた記憶だけで十分だった。そもそもガイジンといじめられたら憎む相手はいじめた日本人の子供で、立石がガイジンを傷つける必然性はない。
コロナ禍の検査に引っ掛けてのピュアジャパニーズ検査キットの発想は面白かっただけに、あちこちの綻びがとても残念である。
血だらけのセーラー服マニアなら。
一見チープだけど深みのある作品。
つまらん映画。なんか新規アカウントの☆5が目立つな、、、
蒔田彩珠が出るということで見に行ったけど、色々情報不足でよくわからなかった。
結局、何がPure Japaneseなのか?
検査キットが示す意味は?政治家が検査キットに絡んでいたりしたのか?儲ける為に広めているみたいなことを言っていたけど、あれでどう儲かるのか?
日本語を話す人間と比喩することと、殺しがどのように日本人に絡んでくるのか?
セーラー服の返り血がシーンで違っていたり、いつまでも血が鮮やかだったり、リアリティも無いし。
殺しに重きを置いていると思って見にいけど、そこまで殺しや血のシーンは無いし。
全く意味不明だった、、、
アクションも凄かったか?トラウマを引きずっていて、、というのがあってそこまでアクション出来なかった?
結局、蒔田彩珠が生き返ったのもよくわからん。
もう少し、タイトルとストーリーの関係性を表現して欲しかったな。
渡辺哲と蒔田彩珠の絡みは志乃ちゃん〜を思い出させてくれてここはありがたかった。
凄まじくて怖くて深い映画
人が人格を形成していく道のりは、超えなければならない事が多く辛く険しいが、アクション俳優・立石にとっては、超えない事の方が難しいとつぶやく。超えてしまったが故の爆発的破壊力は、主役ディーンフジオカの凄まじいアクションとなり、みる者を圧倒して息をつかせない。ヤクザの親分坂口征夫とのクライマックスの闘いは超ヤバくて拍手喝采を送りたい。
これは酷すぎる、、、
現代日本でリアルチャンバラやろうとしたらこうなるのか?
黒崎、お前の方がマズイだろうに
トラウマを抱えて刀を使ったアクションが出来なくなったアクション俳優の抱える闇と解放の話。
地方の田舎町にあるテーマパーク江戸ワンダーランドで俳優として働く、過去に殺陣の事故で人が亡くなるところを目撃したことのある男が、政治家とヤクザの隠謀に巻き込まれて行く展開だけど、ストーリーとしては見所と言えるものは感じられず。
まあ、コテコテで無難ではありますけどね。
虚言なのか思い込みによる記憶の書き換えなのかわからないけれど、実は色々イッちゃってる主人公が、JKの叫びで目覚めちゃう姿をみせるヒーロー的作品で、マジメにつくっているんだろうけど楽しくなってしまったし、引っ張って引っ張って予想外のブッシャー(・∀・)は堪らなかったw
それにしてもディーン・フジオカ凄い身体してますね。びっくりした。
公開2日目土曜日、新宿某館21時台スタートでまさかの貸し切りもビックリだったw
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