Pure Japaneseのレビュー・感想・評価
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ディーンフジオカカッコイイ
ディーン・フジオカはカッコイイ♪ 顔もいい声もいいシリアスな演技もとぼけた感じもいい♪
蒔田彩珠も不幸を背負った演技させたら、もうたまらなくいい♪
お話は土地絡みの抗争でバッタバッタとなぎ倒すだけ。 なんか最後の15分を演りたいだけで作った感が見えたり見えなかったり…。
面白かったですよ。
偶然じゃなく必然
相当にヤバい奴!日本文化に傾倒しているというより、自分が純粋に日本人だというアイデンティティを確立したいがために剣術を磨いている男。鑑賞前までは日本文化讃歌の作品だと思っていただけに、完全に裏切られた気分。逆にそれが良かった。
ヤクザも政治家もチャイナマネーも絡んだ温泉アミューズメントのための土地買収問題。よくある展開だと感じていたのに、この主人公ディーン・フジオカが正義感溢れる人物ではないところが面白いのです。幼少期に「日本人じゃない」といじめられたり、「Pure Japanese」の検査キットによって日本人度を測られたり、誤って人を殺してしまったトラウマなど、ここまでは普通に勧善懲悪モノ。しかし、虚言癖があったりする性格の上に完全にサイコパス。最後まで土地を売らなかったじいちゃん(渡辺哲)を死に至らしめたり・・・
日本という国は将来無くなる!三島由紀夫の話も印象に残るし、ヤクザ側の言うグローバル化にも繋がってくる。ただ、奴らは排他的なんだよなぁ。純粋な日本人をと考えることすら空しくなるような展開も興味深いし、蒔田彩珠演ずる高校生アユミの意外な展開にも驚かされる。血まみれアクションも魅力的だし、不思議な日本人観を楽しめる作品でした。
Life is but a dream〜人生は夢でしかない
アート思考ができる傑作
なぜ?を楽しむ映画
アクション映画としてもある程度は楽しめるが、ただ見ていてもなにかよくわからなくなる映画だと思う。
意図的なズレに気づき、そこを考察することを楽しむ映画ってところだろうか。
あとは、見終わった後に振り返ると、ただのアクションではなくて、「日本人」を題材にいろいろな物事が隠されていたように思う。いまもふと映画にでてきた物事の意味についてずっと考えている。
セリフの中にすべての説明を入れてしまうような昨今の映画が好きな方(すぐにわからない、理解できない=つまらないと感じてしまう方)にはハマらないと思うが、説明のない抽象的な部分について考えることが好きであったり、日本人論に対して興味があったり、海外経験があったりなどで教養がある方にはハマる作品だろう。
ある程度自分なりに映画の読解をした上で、もう一度映画を見て自分の中での答え合わせをする予定。
後日追記。
もう一度みたが、やはり作り手の意図は完全にわからないが、自分なりの答えはだせた。こうしたことが映画の楽しみだろう。
"わたし、サクラ・レビュアーではありません…笑"な映画
作品タイトルになっている"Pure Japanese"という言葉。
ピュアな日本人?
「ピュア」と言うと、日本語では「心が綺麗な」「純心な」「初心(うぶ)な」「性的に未経験な」といったニュアンスだと思いますが、この作品では「"血"に混じり気が無い」、つまり「外国人の血が入っていない」という意味で使われていると思います。
「純日本人」とでも訳せば良いのでしょうか?
意味としては分かりますが、日本語の表現としてはあまり使われない?ような気がします。「純日本人」という言葉そのものも、もしかしたら英語(=pure japanese)からの訳語なのかも知れませんね。
もし日本語で敢えて言うのなら、「生粋(きっすい)の」という表現の方が近いのかなと思います(しかし、同時に、血が純度100%の大和民族なる者が、果たしてこの世に存在するのか?という疑問も湧いて来ますが…笑)
ちょっと余談ですが…。
昔、南米のとある国(スペイン語圏)の、日系人の多い地域に住んでいた事があります。そこでよく(日系人ではない)現地の人に聞かれたのが「お前は、japonés puro(=pure japanese)か?」というものです。「お前は、日本生まれ日本育ちなのか?」というニュアンスだったと思います。日系人とは雰囲気の異なるアジア人が珍しかったのだと思います。
ただこの時思ったのは、"pure"という言葉には、そんな使い方があるのだなと思いました。「頭のてっぺんから足の先まで純度100%(の日本人)」と言いたい時、pureという単語を使うのだと思い、日本語の発想にはない使い方だなと思いました。日本語の"ピュア"という言葉から想起されるイメージとは大分違うなと思いました。
前置きが長くなりました。
で、この作品…。
主演のディーン・フジオカの企画・プロデュース作品。外国帰りなのか外国育ちなのかは知りませんが、(日本で)子供の頃に英語の歌を歌いながら帰っていたら、いじめられた…という劇中のエピソードは、もしかしたらこの人自身の実体験なのかなと思いました。三島由紀夫のエピソードを話す爺さんが出て来たり、その爺さんを痛い目?に遭わせたりなど(本来ならそういう役回りではないはずなのに…笑)、自分自身のアイデンティティに関して、このディーン・フジオカという人はかなり複雑な思いと言うか、恨みに近いような、この人にしか分からない感情が積もっているんだろうなと思いました。
劇中のディーン・フジオカ演じる男は、絵に描いたような=黒澤明の時代劇にでも出て来そうな典型的な日本の侍=武士道そのものをあたかも演じているようなキャラクターです。この男を通じて、彼は自分自身(のアイデンティティ)についてパロディ化しているのでしょう。
まあ、観る側にしたら、そんな事はどうでも良いことで、面白く見せてくれさえしたら良いのです。
「温泉掘るから、この土地から出て行け!」
なんか聞いたことのある、このシチュエーション…
「リゾートマンション建てるから、この蕎麦屋の利権書サッサっと渡さんかいッ!」
…吉本新喜劇でした(笑)
ディーン様には、カマキリなポーズを極めながら「この構えを見て、スキがある思たら…どっからでもかかってこんかいッ!」ぐらい言って欲しかったです…笑
*作品の評点を不当に吊り上げようとするサクラ・レビュアーが多いので、減点しておきました。さらに増えるようならば、また減点しようかな(笑)
どんどん好きになる映画!!
江戸村のセットで、立石=ディーンさんと陣内=坂口さんの繰り広げる、大迫力の死闘が見物です。
照明の色の重なりと音楽が掛け合わさった、幽玄の世界観が凄く格好よく美しい!!
目の当たりにしてみれば、アクションと作品の素晴らしさが、とても分かります。
お気に入りの場面は、エア切腹のあとの恍惚とした表情。
立石少年が口ずさむ英語の歌詞の童謡『ボートを漕ごう そっと流れに乗って 陽気に楽しく 人生はただの夢』
どこか寂しげだけれど、狂気はまだ眠っているように聴こえた。
背中で鼻歌唄う立石には、何とも言いあらわせない不気味さ(潜んでいた狂気が完全に顔を出した)が漂っていた。
暗くて倒錯している(正義がねじれて狂気へと向かう)のに、それでもなお美しい作品でした。
温泉水の雨を浴びて赤く染まった立石の瞳の色、血飛沫に陶酔した立ち姿さえ綺麗なラストシーンは、まるで眠りから目覚めた吸血鬼のよう。
復讐に転じ、華麗に狩る、ディーンさん主演のドラマ、モンテ・クリスト伯にも通じるものがあって、怖いけど、色々と考えさせられる展開に嵌まってしまいます。
『読み継がれる本には、人間とはという問い掛けがある』
Pure japaneseにも、日本人の定義とは?という問い掛けがある。
冒頭のウィトゲンシュタインの引用、英語歌詞の童謡、三島由紀夫と吉田松陰の台詞、英語の叙情的なラストのナレーション、詩的な要素も多い。
舞台挨拶でディーンさんからも
「 ネタバレ全く問題無いです。この作品はネタバレしてこそ、より深く楽しめる作品になってます。
何を言っているんだ? と思うかもしれませんが、実際に観て頂いて、思ったことをSNSやご家族や友人などに、具体的に言いふらしてもらいたいです。その方が観客の皆さんにとって愉しめる、実験装置のような映画です。」
とコメントもありました。
観てきた人それぞれの感想と一緒に、皆に広く語り継がれることが、大事な作品だろうと思いました。
実際私は初見はそのまま、2回目はコメンタリー副音声(これがまた面白くて、聞いて良かった)でしたが、同じく観てきた日本語人の感想知りたくてしょうがない。
後から後からこんなに口コミ気になるのは、今迄経験ありません!
天才?鬼才? ディーンさんの頭の中、相当ヤバくて興味を惹かれます。
すべてはあなた次第
主人公はサイコパス!観客の視点を巧みに操作する!!
スタント中の事故で、目の前で人が死んでしまったことが、トラウマとなっているワケあり男・立石が、トラウマと戦いながら、社会復帰を目指そうといている中で、自分の暴力性を抑えられなくなるような事件と遭遇する…..
立石の目には、狂気性や殺意を感じつつも、トラウマや秘密を抱えた男の物語としては、古典的ともいえるだろう。
王道の物語だと思うし、プロット的には、確かにその路線のはずなのだが、全く違う方向に向かっていく。
つまり今作は、人を殺すことができる人物に対して、視点をどこに置くか、どんな環境に置くかで、ヒーローにもサイコパスになるということを描いている。
前半は、ワケありではあるが、あえてクールなヒーローのように描かれている。ディーン・ブジオカという役者のイメージを巧妙に利用した印象操作。人が困っていたら助けずにはいられない、大和魂を持つ男なのだという、ワザと観客を偏った視点から見せる。
敵対する相手もヤクザやチンピラ、汚職政治家だったりするため、立石がヒーロー的な存在であると疑わない。仮に血みどろになったとしても、ダークヒーローとして納得してしまうだろう。
しかし、後半になると様子が変わってくる。というよりも、観客の見方が確実に変化する。実は一貫して、描いていることは、冒頭から変わっていないのだ。
立石の行っていることは、結果的には、少女側に寄り添っているものの、表情を変えず、平気で嘘をつくことや、日ごろから日本刀を手入れしている姿までもが、狂気性にしか感じられなくなってしまう。
立石は、光を嫌い、その光によって、事故で亡くなってしまった人間の姿がフラッシュバックする。それも立石をヒーローと疑わないから、観客が勝手に想像してしまうだけにすぎない。光は彼を殺意の衝動を呼び覚ますトリガーだったとしたらどうだろうか?
架空の施設ではなく、「日光江戸村」という固有名詞を使用していることから、舞台は栃木であるため、大丈夫なのかと心配する部分も多い。
というのも、グローバル化の波や、土地開発問題など、外国化する日本への怒りも感じられて、なかなか右寄りな思想も盛り込まれている作品であるからだ。
非常に危険な映画でありながら、中毒性のあるのも事実。カルト映画として語り継がれる作品になりそうだ。
余談ではあるが、『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』はディーン・フジオカが演じても良かった気がする。ちょっと意識しているような感じがしないでもない。
映画館で体感して欲しい
見所満載!深い~作品
公開初日以降、複数回観ましたが、内容が深く、見所満載の楽しめる作品です。
ドキドキハラハラ緊迫感のあるアクションシーン、
そこにダダハマリの音楽と共に
作品を身体中で体感、没入するためにも、
ぜひ映画館で観ることをオススメします。
さてこの作品はDEAN FUJIOKAさん主演作ですが、
人気俳優を主役に据えただけの
単なるバイオレンスアクションムービーではありません。
DEANさん自らが企画プロデュースもし、
(コロナの影響もあるでしょうが)3年半もの歳月をかけ、
賛同してくれるクルー達と共に
全身全霊を注いで作り上げた作品です。
DEANさんは何故こんなにしんどいことに挑戦したのか?
それは伝えたいことがあったからに他ならないでしょう。
日本→海外各地→日本と移り住み、
様々な経験を経てきた
DEANさんにしか作れない内容であり、
内も外も知らないと気付けない多角的な視点で描かれています。
そんなグローバルな視点で作った物語の中に
様々な問題を入れ込み、度々問いかけてくる。
『で、君はこれについてどう思う?』と。
その問いかけの一つが、タイトルにもなっている
「 “Pure Japanese” とは?」です。
作中にある幾つもの問いかけに、
自問自答したり、周囲の人達と意見交換したりする中で、
きっと脳内はぐるぐる思考をするでしょう。
これまで思いもしなかった視点の変化が生まれれば、
見える世界はそれまでより広がるでしょう。
人は面倒くさいことが嫌いで、
深く考えることも避けがちな
易きに流される生き物だと言われます。
そして自分で選択しているように思っていても、
実は与えられた選択肢の中から選ばされているだけだとも言われます。
常に疑問を持つ。
しっかり自分の頭で考える。
自分の意見を持つ。
ちゃんと選択をして生きる。
この映画に仕掛けられた実験装置が起動し人々に思考させること、
それがこの映画の狙いなのではないでしょうか。
私にはそう思えたし、
まんまとそれにハマっている自分がいます。
日本人の定義について深く考えてこなかった私の脳内は、
この映画に入れ込まれているその他幾つもの問題提起に
未だぐるぐるしています。
怠けがちな脳を使わせてくれてありがとう。
『ぼーっと生きてんじゃねぇよ!』との喝入れをありがとう。
(でもアクションシーンの凄さ、光の使い方や日光の景色などの映像美、
DEANさんや坂口さんの肉体美、彩珠ちゃんの可愛さに
ぼーっとすることは許してニャンマゲ ^^ )
ということで、その深さにハマり、何度も観たくなる作品です。
是非一人でも多くの方に観て
思考を巡らせていただきたいです。
*この作品は初見では解りづらい部分もあるので、
これから観る方は予復習として
公式サイトやインタビュー記事を読んでおいた方が良いかも(^^)
日本人とは?どういうことなのか、考えるキッカケになりました!
検査キットでの純度100%のPURE JAPANESEである立石のキャラの描写を自分なりに解釈しますと、礼義正しいけど、やや社交性にかけるところは日本人の多くにある感じだと思いました。また正義感があるようにみえて、一旦、リミットを振り切ってしまってからの行動は、なぜだか、太平洋戦争で特攻してしまうような民族の危うさを感じてしまい、もしかして、これこそが日本人の特質なのかな〜とか、感じました。また、途中、三島由紀夫さんの話として、極東の経済大国、そして、その経済さえいまは下降しているんだというくだりがありましたが、多くの日本人がいまの現状を危機を危機だとさえ感じてないのか?またはなんとく危機だとは感じているけどどうやって向き合うべきか?わからない日本人が多い現状を伝えたいのかなぁ?と感じました。設定自体が、見た人それぞれがそれぞれの解釈できるようになっている点も良いと思いましたし、映画の作品としては、最後の戦いも迫力ありましたし、私のなかでは、面白い作品だと思い満点にしました!
アクション映画としては今年度ぶっちぎりのNo.1
1/28公開からなかなか行くタイミングが見つけられず。ようやく2/14本日観に行ってきました。
結論としては映画館で観て良かったです。ストーリー的には皆様ご指摘の通りの惨状ですが、後半からのアクションシーンは非常に見応えがありました。
特に日本刀を持って戦う場面については、各役者勢の体のキレも良かったこともあり、非常に見映えがしました。最近はヒョロい役者さんも増えてきていますが、やはりこの辺のアクションをやるなら良い体をしていてほしい。
個人的に好きな場面は、温泉水が爆発するまでの『静と動』のシーンの切り替えですね。観る人によってはコメディと捉えかねない場面ですが、私個人の意見としては非常に緊張感の高まる良き場面でした。よく時代劇の演出で滝や雨を効果的に使っていますが、あれに似た感覚でしたね。
飛び道具に対して苦言を呈する方もいらっしゃいますが、まだヌンチャクよりはマシかと。
惜しかったのが、日本刀を使っているのに斬首シーンがないところですかね。あれが見られたら星4はいけてました。
さて、肝心なストーリーについて、ですが。
途中までは面白かったです。チャイニーズ資本が参入して過疎化の進んだ地域を開発。立ち退きを余儀なくされるピュアジャパニーズの父娘&謎の必殺仕事人vs中国資本の犬みたいな日本語人達。
過疎化の進んでいる地域にいつの間にか中国人が住み着いているのは現代日本の事実で、政府のカネが行き届かない地域にチャイナマネーが浸透してるのもわりかしリアル事情だったりします(小声)。
更に言えば産業が死んでる地域なのに風俗店だけが頑張ってるのも、過疎地あるあるですね。よく調べなさった。ロケ地どこでしたっけ?あとで怒られないと良いですね。
というわけで、ウエストサイド某がアメリカの暗部を切り取った作品なら、これは日本の暗部を切り取った作品……
だと思ってたんです。
なんで主人公を闇堕ちさせちゃったんすか。
言うならばルークだと信じてたら一番あかん時のダースベイダーだったみたいなアレです。うまい比喩が出ない。
せめてもう少しお爺ちゃんのの扱いが丁寧なら、ちょびっとだけは超展開ストーリーでも擁護出来たかもです。これには渡辺哲氏自身もびっくりだったんじゃないでしょうか。
ただストーリーは残念でしたが、蒔田彩珠氏の演技と存在感はとても良かった(頼もしかった)です。
B級映画としてなら及第点です。はい。
覚悟してみるべし
前情報ほとんどなしで見ました。最初はまあ、安っぽいストーリーでぼんやり見ていましたが、主人公の狂ってる面がちら見えしてくるところから、どんどんはまり込んでいきました。ディーンの身体もアクションも見応えありましたが、私は坂口征夫がすごくいいと思いました。やくざの親分らしいすごみは「この人本当にそっち系?」と錯覚するぐらいの迫力がありました。蒔田彩珠はもちろんのこと、チンピラの端役まで演技が素晴らしく、1時間半どっぷり浸らせてもらえました。久々良い映画を見ました。酷評は見ずに書いているアンチの人なのかな?
本当に良かったですよ。ただ、入り込める分、見たあとは放心状態になってしまうほどの映画でもありました。
ヤバいヤバいめっちゃ面白い❗️
よくやった!
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