Pure Japaneseのレビュー・感想・評価
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凄まじくて怖くて深い映画
人が人格を形成していく道のりは、超えなければならない事が多く辛く険しいが、アクション俳優・立石にとっては、超えない事の方が難しいとつぶやく。超えてしまったが故の爆発的破壊力は、主役ディーンフジオカの凄まじいアクションとなり、みる者を圧倒して息をつかせない。ヤクザの親分坂口征夫とのクライマックスの闘いは超ヤバくて拍手喝采を送りたい。
日本人の定義とは。
この映画。先ずは音が凄い。静と動のコントラスト、和太鼓の迫力、徐々に忍び寄るジワジワとした空気感。バッチバチのバトル音。
坂口さんが悔しくて東京帰って筋トレしたと言っていたくらい身体だけじゃない壮絶なバトル否死闘に度肝を抜かれた。
立石のトラウマは幼少期。トリガーは光。虚言癖は自己保身、暴力は自身の正当化。なぜ純度100パーセントの日本人に拘るのか。偏った日本人らしさ。難解な部分があるのは事実。見終わってすぐは衝撃しかなかった。2回目見終わって日本人って何。日本人らしさって何と考えさせられた。狂気に満ちた立石を劇場でまた確かめに行きたい。
これは酷すぎる、、、
現代日本でリアルチャンバラやろうとしたらこうなるのか?
いろいろと惜しい
アクション俳優の立石は付き合いが悪く変わり者として周りから距離を置かれていた。以前、撮影現場での事故で共演者を亡くしてしまった過去があり、殺陣の際にトラウマとなっていた。女子高生のアユミは祖父と暮らす土地を中国人ブローカーと地元ヤクザに狙われ、家の前に毎日ゴミを置かれたりして執拗な嫌がらせを受けていた。ある日、立石は暴行を受けていたアユミを助け、アユミは彼を信頼するようになった。アユミを守るためにした攻撃により、立石の内に秘めてた狂気が表れてくる、という話。
トラウマ・・・なった経緯がイマイチ腑に落ちない。事故の直後ニヤリと笑った?なんだったんだ?
ジイさんをヘベレケに酔わせてバイクから落としたのはなぜ?
アユミが銃で撃たれたのに死ななかった理由は?
ヤクザ同士の抗争じゃないんだから、あんなに人殺ししちゃダメだろ、って思って観てた。時代が幕末ならまだ入れたかも。
もう少しわかりやすくして、時代も考えたら良い作品になれる気がする。いろいろと惜しい。
アケミ役の蒔田彩珠がセーラー服と機関銃の薬師丸ひろ子とダブった。
黒崎、お前の方がマズイだろうに
トラウマを抱えて刀を使ったアクションが出来なくなったアクション俳優の抱える闇と解放の話。
地方の田舎町にあるテーマパーク江戸ワンダーランドで俳優として働く、過去に殺陣の事故で人が亡くなるところを目撃したことのある男が、政治家とヤクザの隠謀に巻き込まれて行く展開だけど、ストーリーとしては見所と言えるものは感じられず。
まあ、コテコテで無難ではありますけどね。
虚言なのか思い込みによる記憶の書き換えなのかわからないけれど、実は色々イッちゃってる主人公が、JKの叫びで目覚めちゃう姿をみせるヒーロー的作品で、マジメにつくっているんだろうけど楽しくなってしまったし、引っ張って引っ張って予想外のブッシャー(・∀・)は堪らなかったw
それにしてもディーン・フジオカ凄い身体してますね。びっくりした。
公開2日目土曜日、新宿某館21時台スタートでまさかの貸し切りもビックリだったw
村上淳と嶋田久作は仕事選んでくれ…祈
これはあれだ…
たまに世に出てくる、成り上がりの社長さんだとかが、自分をハリウッドスターだと勘違いして、その勇姿を映像化しちゃったりするオ◯ニー作品の類か…
とにかく、テンポ悪し、設定滅茶苦茶、芝居は言わずもがなの三拍子揃った超絶破天荒な作品。
働き口がなく、やむに止まれず女子高生がスナックでホステスのバイトをしているというド田舎設定(これ自体どうかと思うが…)にも関わらず、広場には渋谷スクランブルに負けず劣らずの超巨大液晶ビジョンがあったり、市会議員だか県会議員だか知らないチンピラ政治家は、一般客が集うスナックにヤクザと同席しながら、「学校には黙ってるから…」なんて台詞でホステス女子高生を脅す…失笑
挙句の果てには、有権者に向けて「国政に打って出ます!」なんて発表した懇親会には、ヤクザ同伴で寿司や酒の大盤振る舞い…
更に更に、拳銃で至近距離から撃たれたディーンが息を吹き返すと、何と何と革ジャンの胸ポケットに偶然忍ばせていた手裏剣が銃弾から身を守ってるなんて、一体いつの時代の演出なのか…
終始、空いた口が塞がらない程の酷さだったが、こんな作品に起用されたディーン・フジオカに些か同情を覚えるとともに、大笑いさせていただいて楽しんでいる自分に驚いた…
のも束の間、エンドクレジットに「企画・プロデュース:ディーン・フジオカ」って、おい!ええ加減にせいよ!笑
日本について語りたくなり殺陣のかっこよさに痺れる
自己紹介の際に自分のことを何と説明するだろう。海外だったら「私は日本から来ましたXXです」と説明するかもしれない。それでは、日本人とはいったい何を指すのか?武士?忍者?それとも先進国やクールジャパンといったイメージだろうか。この映画は日本について改めて考えさせてくれる物語だ。
トラウマを抱えるが殺陣にまっすぐな男立石。彼が狂気に転じていくきっかけは何なのかと注目して見ていたが、物語が進む内に二転三転印象が変わった。アユミとの出会い、過去のトラウマ、そして日本人らしさ。このPure Japaneseをどこに感じるかは人それぞれだと思うが、私は使命を果たし美しく散ることに憧憬を感じていた時代のことを思ってしまった。
そしてアクションがかっこいい。演技の殺陣と相手を斃すための実戦の違いに息を飲み、死力を尽くして闘う姿に一種のカタルシスがある。
立石の純粋な程の狂気を、彼特有のものと見るかそれとも日本人が持ちうるものと見るか。視聴後の興奮感に包まれながら他の方の意見も聞いてみたいと思える作品だった。
余談だが、日光江戸村に訪れたことがある人だと微笑ましくなる場面もある。劇場で確認してもらいたい。
血飛沫祭り
オンライン試写会にて。ディーン・フジオカさんの演技をまじまじと見たことはなかったのでとても良い機会をいただきました。
が、内容はだいぶとっ散らかってしまっているなという印象です。上映終了後に監督とプロデューサーとのアフタートークがありまして、個人的に感じたことなので恐縮なのですが、あまり監督この企画自体に乗り気じゃ無いのかなと思ってしまいました。トークの中に脚本家の方の名前が上がっていたので、脚本の方がディーンさんと共に突っ走ってしまったのかなぁ。
内容はバイオレンスアクションという事ですが、正直ラスト30分まではかなりダラけた雰囲気で物語が進んでいきます。温泉がなんだー土地がなんだーチンピラがオラーだなんだと、割と見たことのあるプロットが詰め込まれていました。そのため違和感なくスッと入れるのですが、意外性も無いなと思ってしまいました。タイトルの伏線回収が割と早い段階で行われるので通り過ぎていくような感じでした。
ディーンさん演じる立石が正義の面を被ったサイコパスで、お爺さんを間接的とはいえ殺したのに毒を盛られたと思い込んでいるし、突然暴れ出したりするしで不快にはなりませんが、こいつヤバいという雰囲気は常に醸し出されていました。
終盤バイクにライドオンするシーンは変身する前の仮面ライダーのようでカッコ良かったです。あのまま変身しても良いんじゃないかなと思ったくらいです。そこからの剣を使っての乱闘。とにかく容赦なくヤクザたちを殺していき、しかも殺し方を熟知しているかのように首元を狙って切っていくのでサイコパス味が増していきます。そこからの血飛沫の量が異常なくらい噴出するので笑ってしまいました。PG12指定も納得の量の出血でした。
そこそこ強めのヤクザとのラウンド2でも血飛沫は健在で、ふすまを影に首を切った時はこれは血飛沫飛ぶなと思いましたが、想像以上に白が赤になりました。蒔田彩珠さん演じるアユミが銃で立石を手助けするシーンも短いながらカッコ良かったです。ただ、そこから議員がいきなり銃を使ったのにアユミの胸を的確に撃ち抜けたのが不思議です。そこまでにそれに繋がる描写が無かったもので、しかも立石に対しては外しまくるのでエイムがバラバラすぎやしないか?と思ってしまいました。その議員を手裏剣で足止めしまくるシーンはシュールで面白かったです。最後のヤクザの大ボスとの対決、パワープレイが目立ちましたが、ワンマンバトルとしては十二分に見応えがありました。
という感じで90分弱という短い展開ながら血飛沫が印象に残りまくってしまいました。全体的にローテンションで進んでいくので、ブラックユーモアが詰め込まれていながらも自分にはハマりませんでした。面白くないとまでは言いませんが、微妙な作品でした。金子大地さんの使い方が贅沢やわぁ…。
鑑賞日 12/10
鑑賞方法 オンライン試写会にて
狂気
キャストが好きなら観ても良いと思います、他はオススメしません…
びっくりするくらいとっ散らかってて、久々に「つまらない…」と捨て台詞が出てしまった。擁護のしようがない。トークショーの話題も交えながら綴る。
企画・プロデュース、そして主演を務めるディーンフジオカ。アミューズがゴーサインを出し、相乗りする形で監督と脚本が決まったらしい。相当腕をブン回して作ったのだろうが、肝心のプロットがブレッブレ。何を見せたいのか分からない。まだ主演の体幹の方がしっかりしてる。
いわゆるバイオレンスアクションに振り切りたい気持ちは良く伝わるけど、そこに行き着くまでがダルい。血を飛ばし、日本的な世界観を突き進めたかった気持ちは理解できる。だが中身を掻い摘んだかのように進むので、ストーリーも乗ってこない。致命的だ。ちなみに、序盤であっさりタイトルを回収するのだが、ソフトタッチをするだけで良く分からない。
キャストに関してもまあまあ期待していたのだが、役割を全うするだけに終始。相変わらず蒔田彩珠も不幸な役でゲンナリ。ちょっと褒めどころがない。
まだ公開も先なのでこの辺で。もう少し意図を積極的に発信してくれれば、受け取れるものも変わってきそう。殺陣とキャストが好きな人なら観てもいいかも。
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