劇場公開日 2021年12月17日 PROMOTION

私はいったい、何と闘っているのか : 特集

2021年12月13日更新

怪優・安田顕もあなたも私も“何かと闘っている”映画
頑張りすぎて少し疲れたあなたに贈る、笑いと癒しの
クセ強・サプリメント・ムービー!【見どころ解説】

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「愛しのアイリーン」から「銀魂」や「ザ・ファブル」まで……。どんなジャンル・キャラでも濃厚な演技で“魅せきって”しまう男・安田顕。

映画ファンの安心印である彼が「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」の李闘士男監督&脚本・坪田文と再び組んだ本作「私はいったい、何と闘っているのか」が、12月17日に劇場公開を迎える。

今回の安田が演じるのは、うだつの上がらないスーパーのフロア主任。だがもちろん、それ“だけ”ではない! 安田ならではのパワフルな、それでいて肩入れしてしまう共感性たっぷりな演技が、これでもかと詰め込まれているのだ。

演技面でこちらの期待を完全にこえてくるのに、ドラマ部分もグッとくる要素が満載。損得勘定をしすぎて周りに合わせてしまったり、自分らしく生きられない“私たち”を応援するサプリメント・ムービーになっている。

本特集では編集部&試写会参加者の感想を交えつつ、「見たら自分がちょっと好きになる」作品の魅力を紹介!


【予告編】

【安田顕を味わい尽くす2時間】
物語も良い! …起きること全部に“わかりみが深い”

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あと一歩でリーダーになれない。頭の中ではいつもイメトレしてるのに……。スーパーの万年フロア主任を主人公にした、つぶやきシローによる同名小説を映画化した本作。

頑張っているのに空回りして、周囲に本音を言えずに心で一人つぶやく中年男性の姿を安田顕が“わかりみ”全開で演じれば、「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」で温かな愛の物語を紡いだ李闘士男監督が、その奮闘を優しく見つめる。「私はいったい、何と闘っているのか」は、演技・物語・まなざし全てがスッと心に染み入る良作。バランス感覚が非常に秀でており、誰が見ても共感してしまうこと必至だ。


[ストーリー]

地域密着型のスーパー“ウメヤ”の万年主任・伊澤春男(安田顕)、45歳。職場のみんなに慕われ、家族から愛されている彼の日常は、地味ながら順調に回っていた。だがそれは、傍から見た話。実は、春男は周囲から嫌われまいと常に脳をフル回転させ、24時間空気を読み、気を遣いまくっていたのだ――。

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「俺はいったい、何と闘っているのか?」と悩む春男に、店長に昇格するチャンスが訪れる。有頂天になるものの、蓋を開けてみれば新店長の椅子には本部からやってきた人間が座り(やっぱり)、急ごしらえ感の否めない副店長を務めることに……。その後も春男のもとには数々の試練が訪れる。彼に出世の道は訪れるのか?


[安田顕が最高すぎる!]怪演? なのに共感度120%!

性愛に憑りつかれた男に扮した「愛しのアイリーン」、変態仙人を演じた「HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス」、職人気質の寡黙なバイプレイヤーを人間くさく魅せた「俳優 亀岡拓次」等々、どんな作品・配役でも「見た後にパッと思い出せる」個性的な演技を披露し続けてきた安田顕。

今回は「脳内は忙しい」「皆の前では大人しい“いい人”」という内面と外見のテンションにギャップがある難役を、持ち前の卓越した演技力とコメディセンスで完璧に立体化。「こういう人、いるわ~」「自分にもそういうところある」と自然と共感できるような“小市民”を、悲哀と愛嬌たっぷりに魅せている。

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[スタッフもいいぞ]「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」タッグ再び!

スマッシュヒット作「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」の李監督と脚本・坪田は、安田の魅力を“わかっている”クリエイターだ。フィーリングの合う彼らが再び組んだとなれば、演出と演技が美しくかみ合った作品になるのは必定。

全編に漂うあたたかみと、要所要所で描かれる生真面目さ、クスッと笑わされるユーモア……さらに滑らかになった両者のコラボレーションをご堪能いただきたい。さらに今回は、原作者としてあの孤高の天才芸人・つぶやきシローが加わっているだけに、安田との化学変化にも要注目。共感性がより進化した!

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【実際に観てみたら】試写会実施 映画ファンの感想は
思わず感動、ホロリ涙、元気もらったなど…高評価続々

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見たらわかるこの“味わい深さ”を、ぜひ多くの方に知っていただきたい――。そこで映画.comでは、本作のオンライン試写を実施。ひと足先に本作の魅力にハマったユーザーの感動の声を、抜粋してお届けする!


●「泣いた」声続出! 主人公・春男への共感度がぶっちぎり

非常に印象的だったのが、ユーザーアンケートでの「泣いた」という感想の多さ。圧倒的な数だった。「冒頭から泣きました」「あれこれ考えて空回り、へこむ姿が他人事には思えませんでした。クスリと笑い、優しさに触れ、やるせなくてホロリとする映画でした」「泣けるようなところもあって感情移入しまくりだった」などなど、春男の姿に自分を重ね、涙腺が崩壊する人々が続出。

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また、「空回りする主人公の姿に可笑しさと切なさを感じる場面がたくさんありました。ただそんな主人公に共感してまた明日も頑張ろうと思える映画です」「頑張っても報われない世の中なので、ヤスケン演じる春男の心の声に共感する人多いんじゃないかな。冬におすすめの心が温かくなるほっこりムービー」と、他の映画ファンにオススメする声も多く見られた。


●安田顕はファン納得のハマり役! ファーストサマーウイカへの称賛の声も

ついつい共感してしまう春男を見事に演じた安田顕は、適役との評価も多数!

「ヤスケンさんが本物の春男に違いないと思うくらい哀愁漂っていて素敵」「不器用な親父が似合いすぎです」「春男の一人語り?呟き?独り言?がじわりとツボ。この手のお役は本当に上手くて、感情移入しながら見てしまいました」「安田さんはこういう情けなくて弱くてかわいげのある男性像が、ほんとうに得意」等々、これまでの活躍を見守ってきたファンからのお墨付きコメントが目立った。

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また、部下に扮したファーストサマーウイカを推す声も。「安田顕さんとの静かな掛け合いが面白かった」「ファーストサマーウイカさん好演です」……安田とのコラボレーションも含め、キャスト同士の相性の良さが印象に残ったようだ。


●前半と後半のギャップにやられた! 構成の妙を絶賛

さらに、李監督による構成の上手さに没入させられたとの声も後を絶たない。「前半めちゃんこ笑ってたのに、後半にはウルっと」「バランスの良さに唸った」「前半のゆる~い感じとは一転、後半で一気にグサグサやられ、いつの間にか泣いていた。とても好きです」等々、鑑賞者は口々に作品としての完成度を保証していた。

前半と後半でコメディから人間ドラマへと大きく舵を切り、一気にエモーショナルな方向に持っていく「私はいったい、何と闘っているのか」。ぜひ劇場で、この気持ちを味わってもらいたい。

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【編集部レビュー】“正しいこと”に疲れたあなたに
正義でなく“みんな幸せ”を目指したあまりに尊い映画

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最後に、映画.comによる鑑賞レビューも記載し、特集を締めくくろう。

仕事で、あるいは生活の端々で――。「疲れたな」と思うことはやっぱり多い。ただでさえコロナ禍での約2年にも及ぶ闘いで疲弊している昨今。「こうすべき」という正しさが乱立し、周囲や世間から押し付けられがちの現代社会において、「私はいったい、何と闘っているのか」は“癒し”を超えた“救い”の映画ともいえる。

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本作の主人公・春男の行動理念はいつも「正義」ではなく、「誰かの幸せ」だ。部下が起こした問題への対処も、自分が愛する家族のために動くときも、彼は有無を言わせぬ正義と自身の道徳心をはかりにかけ、判断を下す。

例えばレジ打ちの女性が不正を働いていて、それを突き止めたとき、春男はどうするか? “正義というルール”に則ったほうが圧倒的に楽なのに、相手に寄り添い最善の道を探そうとするのである。

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その優しさは、時に報われず、自分が被害を被ってしまうこともしばしば。出世街道とは程遠い人生を歩み、「何と闘っているんだ」とひとりごちる。安田顕の職人芸も相まって、ままならない彼の現実に切なさを感じる鑑賞者も多いだろう。

ただ、私たちはそんな彼の姿を目撃している。誰かの笑顔のために、みんなの幸せのために動ける春男を見て、いち社会人として「一緒に働きたい」あるいは「そばにいてほしい」存在だと自然と思えてくる。

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やがて彼の優しさが、サプリメントのようにささくれだち疲弊した我々の心に、栄養を与えてくれるような瞬間が訪れる。つまり、春男が目指す「みんなの幸せ」は、スクリーンを越えて、彼を見守る私自身にまで対象に入っているということ。

きっとこの映画を見終えた後、身体や心が軽くなったり、救済を得た気持ちになる方は多いはずだ。正しさだけが勝つ社会への、ささやかな反逆――。春男というヒーローに、大いなる可能性を見た。

公式リンク

https://twitter.com/nanitata_movie

https://www.instagram.com/nanitata_movie/

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