私はいったい、何と闘っているのかのレビュー・感想・評価
全13件を表示
無類のお人好し物語
終始、心の声と言うかモノローグで主人公の心情が語られる稚拙な演出、原作がつぶやきシローなら仕方ないか・・。
大泉洋さんと小池栄子さんは息の合った名コンビだがお相手を同じNACSの安田顕さんに替えて訳ありの夫婦役、微妙に不釣り合い加減が面白い。
もう一つ感心したのが、知る人ぞ知る、名言
「努力をしても報われない奴はいる、ただ成功した奴は必ず努力をしている」
まさか、プロレスラーの長州 力さんの名言とは、実に奥深い。
万年、副店長という主人公のことだろう、確かに今の資本主義社会では人が悪いくらいでないとのし上がれないというのもある種、現実かも知れません。そういう意味では無類のお人好しを皮肉った社会派コメディなのかも・・・。
今年1番胸に残る映画。
李監督のユーモアが随所に散りばめられている素敵な作品。
子供から大人まで思わず吹き出して笑ってしまうようなシーンがたくさんあります。
かと思うと、胸が熱くなるような場面もあって色んな感情を引き出してくれる、そんな時間でした。
隣に座っていた20代のカップルは
声を出して笑い、鼻水すすりながら泣いていました。笑
映画によくある、現実離れした煌びやかな物語ではなく、見ている側が共感できるような
リアルな日常が描かれており、きづけば凄く惹き込まれていました。
春男は全然かっこよくないし
いっぱい気を遣ってるわりに
いつも空回りしてるけど
その存在にいつも誰かが救われていたんだなって。
なんかホッと安心するような嬉しい気持ちになりました。
個人的に律子さんがすごく好き^^
映画館を出た帰り道、
あー、今日コレを観に来てよかった!!!
と思わせてもらった作品です。
最後まで楽しく観させてもらいました!
なかなか良かった。哀愁がすごい。
そこまで期待せずだったがまあまあ面白かった。全編コミカルな感じなのかと思いきや、家庭の事情が深刻で、若干深みを増している。耐え忍び、苦しみを受け入れる強い男であるという面も見せている、が、結局の所恵まれない哀愁の男であることは変わらず。一人寂しく辞めていく姿が悲しすぎる・・
サマーウイカがいい味出してる。意外性あるいいキャスティングです。
ヤスケンが少し好きなので観てみた。タイトルと映画紹介の文言から、主...
ヤスケンが少し好きなので観てみた。タイトルと映画紹介の文言から、主人公が内なる自分と闘う話なのかと想像したが、モノローグが多いものの自問自答(セルフ突っ込み)しているだけであまり核になっている感じではなかった。また、最初の野球場でのエピが荒唐無稽すぎて(妄想かと思ったら違った)変なイメージを作ってしまいミスリーディングかなと。
家族のドラマとしては普通によくできていたと思う。妻の小池栄子がよいし、ヤスケンもいい感じだったのでちょっと残念。
慰め
趣き深い脚本と構成ではあった。
のだが…媚びた脚本というか、なんというか。
劇場を後にする時、ふと目に止まったポスターに「共感度120%」の文字があって、萎えた。
悶々と煮え切らず、ウジウジした主人公であるけれど、得難い幸せの渦中にいる事を本人だけが分かってない、みたいな状況。自問自答もいいけれど、そうやって闘ってきた結果は、家族が教えてくれるから、ちゃんと伝えてもいるのだから、見て聞いて、と。
でも、それでも、それが出来ないあなただから私達はあなたの事が愛おしいのよ、て論法だろうか。
…んー、まぁ、構ってちゃんな脚本に見えて仕方がない。
そもそも闘ってる事柄が広義であって、世間体やら常識やら、評価やら批判はもとより、選択やら決断でさえ「煮え切らない自分との闘い」と捉えたりする。
で、まぁ、その大半の勝負に結果は出てこない。
第三者はジャッジしない。
己しかジャッジ出来ないのだけれど、これ程に不毛な勝負はない。「大変だね、ご愁傷様」なのである。
共感とか言いながら、自分の問題を他人に転嫁しないで欲しいと思う。
とてつもなく面倒くさい性格なのだ!
なのだが、この主人公は必勝法を持ってるのだ。
ちゃんと「覚悟」をした人なのだ。
その辺りの2面性は人間くさいなぁとも思うのだけど、春男ファミリーにその2面性は反映されない。
…作者の願望が反映されていたりすんのかな?どうなんだろうな。
タクシーの中のやり取りは、ちゃんと闘えてたと思うし、その健闘を讃えたい。
20数年に渡り、闘ってきたのだろう。
ただ、まぁ、その事においては相手はリングにさえ上がっておらず闘う資格すらない事に、なぜ気づかないのだろうかと思う。
20数年間、あなたをパパと慕ってきた娘や嫁を信じてやれないのかね?凄い失礼だし無礼だよね。
疑心暗鬼と自問自答…厄介な性格だよね。
俺には春男が幸せ者だと思えた。
それと同じように、自分の事を俯瞰して「まんざら悪くもないじゃない」と思えたら、この作品も報われるような気がする。
…このご時世、こんな話も必要なのだろう。
冒頭の流し素麺は、強引だったような気がする。
あの奥さんと娘が踏み留まらせないのが不思議でしょうがなかった。
モノローグ多めだとノレないね
安田顕が今ひとつ冴えないけど七転八倒で頑張ってて「まあ、いいよね」っていう話なの。
まあまあ面白いんだけどモノローグで心情説明をやってきて、やっぱり、なんかノレないんだよね。
でも今だと「分かりやすくて良い」って言う人も多いのかなと思いながら観てた。
何があっても、自分を大切に思ってくれる家族がいるなら、それでいいよねと思ったな。
奥さんを演じる小池栄子は、この手の役がはまってるね。少し演技が足りないシーンもあるんだけど、全体としてはまってる。「どこかで、こんな演技観たな」と思ったらテレビドラマ《俺の話は長い》だった。そこでも安田顕と夫婦だったんだよ。
岡田結実がきれいだったな。こんなに可愛いんだと思ったもん。
あとファーストサマーウイカが良かった。流されずに淡々と主張する役で、現実にこういう人がいたら惚れる。
エピソードの中で、安田顕が内引き(店員による万引き)を本部に報告せず内々に処理したことで、店長になるのを逃すのね。
ここは、まあ「そうだよな」と思った。個別の事情を勘案して、これに目をつむっていたら組織が成り立たない。
淡々としたエピソードが並んで、なんとなく「良かったね」と思って終わるから、ぼーっと観るのにいいかな。
個人的には大玉より小玉が好きです。
チェーン展開するスーパーのとある店舗に勤務して25年、主任となって15年の45歳の父親が、仕事と家庭と自分自身に奮闘する話。
自己評価が高く現場仕事はそれなりに出来そうだけど、直ぐに妄想するし、浮かれるし、空気を読み過ぎて読めていない、ちょっと痛い主人公w
気を遣っているんじゃなくて、言えないだけですよね。正直、自分の部下なら間違いなく昇格候補に推しません。
なんて思っていたけれど、奥さんのおかげもあるだろうけれど、家庭づくりは花丸でしょう!
前半はちょっとなーなんだかなーという感じだったけど、後半の盛り返しがとても良くて、幸せな感じに胸が熱くなった。
よし、明日はカレーを食べようっと。
共感しかない😆
いや〜もう!共感しまくりです!
めちゃくちゃ面白かったし、客席の皆さんも笑い転げてました😆
ヤスケンさん演技すごいです。普通の日常の話ではあるけど、良かれと思ったことが空回りしたり、早とちりして先に喜んじゃったり。一緒一緒!って思いました。
でもそんな、おっちょこちょいのパパは奥さん子ども達から(そんなカッコ悪いパパだと分かってるうえで)すごく愛されてるし♡
何事にも一生懸命で、職場でも家でもとても優しいし。
なんか、スカッとしました。私もこのまんまで良いのかな、ってね。
スーパー店員の女の子の言葉
「ふつうに働いて、ふつうに休みたいです」に納得。
私も全然上に上がりたいとは思わない。
生活の為にふつうに働いて、ふつうに休んで、ふつうに時々遊びたい。
もちろん向上心のある人は、上を目指していってくれれば良いのだけど、女性も社会進出したい、出世したい、男女平等に!って勝手に思われてるとこもあるので。
女の子のこの言葉にズシっときました。
↑女の子が誰かは書くのやめておきまーす。
隣のお姉さんたちは誰か分からなかったそうで
誰?誰?と会話してました。
うん。普段と別人で、前情報知らないと分からないですね。
カツカレー美味しそうだった〜!
というわけで
今夜の夕食はカツカレーです🍛
私はいったい、何を観賞しているのか。 これじゃ、つぶやきシローじゃなくても呟きたくなるわ…。
スーパーマーケットに勤務する万年主任、伊澤春男の日々の闘いが描かれたヒューマン・コメディ。
主人公である伊澤春男を演じるのは『猫の恩返し』『ビリギャル』の、「TEAM NACS」のサブリーダー、安田顕。
春男の妻、律子を演じるのは『20世紀少年』シリーズや『八日目の蝉』の、元グラビアアイドル小池栄子。
映画.com様のオンライン上映会に当選したので、一足早く観賞させていただきました!
映画.com様、ありがとうございます🙇♂️
しかし、レビューは正直に書かせていただきます。
まず、非常に気になった点。
春男は中小企業のスーパーマーケットで、万年主任という立場に甘んずる男。
大学生?と高校生の娘、そして小学生の息子、3人の子供のパパである。
中小企業の小売店、しかも主任。
こうなると当然給料はかなり厳しいものだと推測される。3人の子供と妻を養うため、少しでも待遇の良い店長になりたい。こういう心理が働くというのはすご〜くよくわかる。
しかし、春男の生活を見てみると、まず住宅は東京郊外とはいえ立派な一軒家。しかも新築。
そして家には18万円のソファ。
さらに水屋には1万円のブランデー。
…春男の待遇に比べ、生活水準高すぎへん?
伊澤家の収入と支出を推測すると、こんなに生活の水準が高いわけないと思うのです。
もちろん、春男の実家が凄い金持ちとか、そういう可能性はあるわけだが、作中にそういう描写がない以上その可能性は省いて考える。
スーパーの主任でこんだけ良い生活できるなんて、作品の舞台は日本じゃないのかな?
これ、重箱の隅をつつくような指摘だと思われるかも知れないが、実は凄〜く重要。
庶民の生活を描いた作品でありながら、庶民の生活にリアリティがない。
こういったジャンルの映画でリアリティがなくなると、ただのおままごとのような、弛緩した物語になってしまう。
はっきり言って、真面目に見てられないよこんな映画。
まぁ、リアリティが無くったってコメディとして大笑い出来ればそれはそれでオッケーなんだけど、まぁ本作は笑いどころがない。
本作は芸人・つぶやきシローが原作ということもあり、春男のキャラクター性もつぶやきシローに近く、終始彼のモノローグ(心の声)が挿入される。
この本作の構造上、何かおかしな展開、例えば店長がカラオケで「赤いスイートピー」を歌いまくるとか、そういったことが起こった時に、春男のツッコミがモノローグとして入ってしまう。
このツッコミはほとんどコント番組のそれであり、そりゃテレビのコントならそれでいいんだろうけど、全然映画的な笑いではない為、クスリとすることすら出来なかった。
映画における笑いに重要な「間」と「裏切り」がないんだよなぁ…。
あとは、物語の起伏のなさが致命的。
開始1時間は全く物語が動かないため、時計を見て絶望的な気持ちになれる。まだあと1時間もあるのかよ…。
中盤が過ぎたあたりから物語は動き出す。
春男と律子の秘密が明らかになる辺りは、「おおっ。そう来たか。」という驚きもあったんだけども、いかんせんそれまでが退屈すぎたのでいまいち乗り切れず…。
もっと沖縄パートの時間を伸ばして、物語を盛り上げることも出来たはずだと思うんだけど。
この沖縄パートが中途半端すぎて、ただただ撮影班が沖縄に行きたかっただけなんじゃないかと訝しんでしまった。
あと、本作のキーパーソンである金城正志。
この人に伊藤ふみおというミュージシャンをキャスティングしたのは、ちょっと上手くいってないんじゃないか?
金城さんが凄い色気のある人で、それに春男が気圧されてしまうというやり取りがあったんだけど、どう見ても普通のおじさんなんだよね。
例えば金城さんが竹野内豊だったり、反町隆史だったりしたら、たしかに春男の気持ちもわかるんだけど、どう見ても普通のおじさんなんだよね…。
他にも細かいところで文句つけたくなるところはあるんだけど(スターの例えがさまぁ〜ずって…。いやそりゃさまぁ〜ずは嫌いじゃないけどさ。スターっていうキャラクターでもないでしょう。そんなところで原作者の顔を思い出したくないんだよ。)、キリがないのでこの辺で。
良かった点。
小池栄子は相変わらず素晴らしい✨
ちょっと胸元が緩い服を着ていたりして、ムフフな気持ちになれる💕
ファーストサマーウイカが想像以上に良い!
というか、全くウイカだと気が付かなかった。スタッフロールで普通におどろいた。
バラエティのイメージが強い彼女だったけども、全然役者としてもいける👍
個性派女優としてブレイクする、かも?
春男の生活水準にはリアリティがないが、スーパーマーケットの人間関係、特にパートさんの感じはめっちゃリアル。
これだけリアルな職場が描けるのに、なぜ家庭描写は盛ってしまうのか。実に勿体ない。
総評としては、個人的に好きじゃないタイプの映画。
ヤスケンのファンだったら満足出来るだろうし、この手のコメディが好きな人は結構多いとは思うんだけどね。
…邦画って「血は繋がってないけど、俺たちKAZOKU👨👩👧」映画多すぎじゃない?😅
こういう映画作ると助成金でも貰えるのか?
【”誰かのために頑張っていれば、いつか良い事が起きる”真面目で優しいが、冴えない中年男の数々の”脳内妄想”も面白き、ハートウォーミング”ファミリー&お仕事”コメディ。】
ー 安田顕さんは、今作の伊澤春男のような、真面目だが冴えない心優しき、中年男を演じさせたら、ピカ一である。ー
◆感想
・伊澤春男(安田顕)は、スーパーの副店長で、何時も脳内で余計な妄想をしている心優しき中年男。子供の野球の試合最中に店長(伊集院光)から、呼び出しがあっても出かけて行って、トラブル処理をササっとする。
- 彼の心の声ダダ洩れのモノローグが絶妙に可笑しい。
そして、彼が真面目で善人である事も、一発で分かる。-
・そんな店長が脳出血で急死して・・。
- 再び、伊澤の脳内で炸裂する”店長!”と言う言葉。だが、現実は、そんなに甘くはなく・・。-
・本部から来た、仕事の出来ない新店長の尻ぬぐい(帳簿が合わない‥)をしているうちに、パートのおばさんが、良かれとやっていた内引き(お店の営業中に、店員がお店の商品やお金を盗む事)が、発覚し・・。
- 本来であれば、馘首であるが、伊澤は本部に連絡せずに、穏便に解決しようとするが、熱血漢で伊澤を慕っていた金子君(金子大地)は、それが許せなくて・・。
伊澤のお人良し過ぎる性格と、優柔不断な性格が分かるシーンである。
そして、伊澤の新店舗の店長の話は流れる。-
■劇中、伊澤が頻繁に通う食堂「おかわり」。
店を独りで切り盛りする高齢女性を白川和子さんが演じている。
喜びや失意を覚える度に、毎回、カツカレーを食べる伊澤の姿を見て呟く言葉
”そんだけ、食べれりゃ、大丈夫だ・・”が印象的であり、作品のアクセントにもなっている。
・序盤から、意味ありげな若き日の伊澤と、今は妻になっている律子(小池栄子)との、幾つかのシーンから想像は付いていたが・・。
後半は、伊澤の長女小梅(岡田結実)の結婚話が絡んで来る。ここも又、オモシロイ。
- 序盤から、伊澤の家族は仲良しだ。皆で生意気な息子亮太の野球の試合を見に行くし、小梅も二女の香奈子(菊池日菜子)も、伊澤を揶揄いながらも、どこか彼に優しい。勿論、妻も・・。
彼が、家族を大切にして、頑張っている姿を見て来たからであろう。-
・小梅が格好良い彼氏、梅垣君(SWAY)を連れて来るシーンでも、伊澤の“妄想”は止まらない。
- 会ってみたら、高身長、年収5000万、礼儀正しいダンサー。
それまで、”梅垣小梅で梅ばっかりになるじゃないか!”などと妄想していた伊澤の様々な目論見はあっさり、砕け散り・・。あー、オカシイ。-
・沖縄に住む妻の両親に、結婚の報告を兼ねて会いに行く娘二人。
だが、飛行機のチケットは妻の且つての恋人金城(伊藤ふみお)から届いていて・・。
伊澤もノコノコついていく事に・・。狙いは、金城に会う事だ。
- 探しても、沖縄には金城姓は沢山いて・・。
だが、ある日タクシーに乗ったら、運転手は探していた金城だった・・。再び、伊澤の脳内で炸裂する過去の妻との思い出、金城への想い。だが、彼はそれを口にしない・・。
ここは、もう少し、掘り下げて欲しかったかな・・。-
・店を変わる事になった伊澤には、送別会も開かれない。
だが、いつも伊澤にキビシク接していた高井(ファーストサマーウイカ)だけが、色紙を持って待っていた・・。
- その裏側に書かれていた言葉
”努力をしても、報われない奴はいる。ただ、成功した奴は必ず努力をしている” By長州力
オカシイシーンだが、真実でもある。
金子君も含めて、高井はこの言葉を伊澤に伝えたかったのであろう・・。-
<クスクス笑えて、少しホロリとする、不器用で、真面目で、心優しき、悩める中年男の心情を面白きモノローグを含めて描いた作品。
”誰かのために頑張れば、いつか良い事が起きる”と言う劇中の言葉も、身に沁みます。>
おまけ映像無し
クスクス🤭
フフ🤭
プ🤭
小さな笑いがちりばめられた映画🎥
ただし風呂で乳首の毛を引っこ抜くのはズルい🤤
腹抱えて笑いました🤣
なんだかんだ勇気も度胸も無いのはみんな同じ!
ちょいちょい共感しちゃう映画でした😙
乳首の件を書いたのでネタバレ⚠にしときますね😉
全13件を表示