劇場公開日 2021年12月17日

「アングラな雰囲気の大衆食堂がイイ!」私はいったい、何と闘っているのか 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5アングラな雰囲気の大衆食堂がイイ!

2021年12月20日
Androidアプリから投稿

主人公が唯一、心を開いてホンネを吐露し愚痴を言える場所が大衆食堂というのが何とも言えず味があっていい。
店主のおばちゃん(白川和子)が余計なアドバイスなどせず、ただ一言「それだけ食えれば大丈夫だ」と言うのが尚のこと良い。

こういうユル〜い話しはいかにもつぶやきシローらしいな、と思ったが、うだつの上がらない主人公が子持ち女を口説き、血の繋がらない娘たちを愛情たっぷりに育て上げるというアツい部分を描いている意外性も良かった。

休日の昼下りに見るのにピッタリのほっこり感満載の作品。

個人的には、とっくに枯れてそうでいて、もう一花咲かせそうな絶妙な熟女感の小池栄子が艶っぽくて惹かれた。

藤崎修次