ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価
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素晴らしきリミックス感覚
期待度マックスで観に行きましたが、見事に応えてくれました。
面白かった。
音楽と映像を丸ごとリミックスしたような作風は、相変わらず素晴らしく、DJプレイを聴いているような快感があります。
既視感のある映像がいくつもあったのに、そのほとんどが効果的に使われていて、新鮮な驚きがありました。
しかしなんとなくモヤモヤが残りました。
まるで(よくあることでしょうが)大幅にカットを強いられたような、終盤のまとめ。
サブカル的だった監督が、メジャー向けとして頑張ったものの、仕上げきれなかったような印象も受けます。
(尻すぼみで終わったため、採点辛めです)
音楽とのマッチングで、ゾクっと来るシーンが中盤に来てしまったせいもあるかもしれませんね。
とはいえ今一番好きな監督ですから、思い切り楽しませてもらいました。
音楽以外で良かったのは、(フランシス・)ベーコンおじさんたちです。
怖いのと、爆笑が同時に来る。
エドガー・ライトのこういうところが好きなんですよねー。
ブラックスワンみたい…
取り憑かれていたんでしょうけど、
精神病なのかな…ってくらい言動がヤバい女だった。
楽しいのは序盤だけ。
だんだん精神病のようになっていく…
見ていてイライラする言動がとにかく多い。
でも、あれはゴーストと言うより
妄想に近い気もするが…
夢の中って言うけど、起きている時
街中でところ構わず出てくるし、
夢と現実がごちゃ混ぜになっている感があった。
名前なんていつでも確認できたのに、
勝手に決めつけて詰問したり…アホか…?
女生徒を刺しかけた時は、完全に「ブラックスワン」みたいだった…
(あれは自殺か…?)
妄想で人殺しとか…
(いや本当にゴーストだったのかもしれないが…)
とにかく、
嫌いなブラックスワンみたいな見せ方というか…
鬱々としていて気が滅入る。
パニック起こしているのを観て、一緒にドキドキする事はなく、警察と一緒で「頭のおかしい女」にしか見えなかった。
怖くないので、どんどん醒めていった…
ゴーストも邪魔しているようにしか見えなかったし…
一応最後はスッキリ終わらせたって感じ。
彼死ななかったんだね。
不憫すぎるもんね。良かった。
これホラーか?
スリラーかな…?
私は好きではない。
ホラー感覚だな。
デザイナーを夢みる田舎の少女エロイーズは、ロンドンの専門学校へやって来た。寮が合わなく、1人部屋を借りたところ、夢の中でサンディと言う女性と出会う。次第に現実と夢が合わなくなり精神的につらくなる。
トーマスマッケンジーとアナティーラの魅力が満載だ。テレンススタンプやダイアナリグなど懐かしい顔もあり楽しめます。
なんと言ってもアニャ・テイラー=ジョイ
主役の女優さん二人、特にアニャ・テイラー=ジョイが素敵すぎですね。
内容も男性性の暴力(死んでも自分が悪いと思ってない……)から救われない女性の魂を受け止めつつ、わずかに希望も見せて終わり、バランスもよかったのではないでしょうか。
クレバーなプロットと目眩く映像美のサイコ・サスペンス・スリラー。エトガー・ライトという監督は音楽も含めセンスがよい。アニャ・テイラー=ジョンのファム・ファタール役も大変宜しい。
①私はヘレン・レディのバージョンでしか知らなかった『You're My World』のオリジナル・バージョン(シラ・ブラック歌唱)が映画の中で重要な役割を果たす。他にも懐かしい60年代のポップ・ソング が映画のあちこちで晴れやかに或いはBGMとして流れてくる。それだけで気に入ってしまった。②前半の60年代の華やかなサンディのロンドン生活にリンクしていたエリーの楽しい筈のロンドン生活が、段々不穏な色に染まって行く60年代のサンディのロンドン生活に合わせて現代のエリーの生活をいつの間にか恐ろしいものに変えていく流れが自然で上手い。③ロンドンと言えばシャーロック・ホームズ、ロンドンとコーンウォール(半島)と言えばアガサ・クリスティだが、クライマックスがミステリー仕立てになっているのも嬉しい。④イギリスの名女優ダイアナ・リグ(おばあちゃんになった!)久々の登場だが、ただの下宿屋の大家役?と思っていたらやはりやはり…の展開でした。それにしても、エリーが迷いこんだのが60年代のロンドンであることが一発で視覚で判る、映画館にかかったショーン・コネリーの『007サンダーボール作戦』の看板。二重の意味での楽屋落ちネタに嬉しくなった。⑤それに、エリーのおばあちゃんがリタ・トゥシンハムだったとはね。⑥逆に名優テレンス・スタンプが何やら謎めいた男に扮して(ある意味テレンス・スタンプのステレオタイプ・キャラ)事件の鍵を握る役かと思えば単なる脇キャラだったという肩透かし。これは『ベイビードライバー』でのジェィミー・フォックスの扱い方(アカデミー賞主演男優賞受賞者なのに出てきて直ぐ死んじゃう)に共通している。⑦ラスト、本当に悪いのは連続殺人を犯していたサンディてはなく、サンディの夢を踏みつけにして食い物にしていた男たちであると結論を振り切ったところが映画として潔い。
怖いのよ 追加
ところでラストのショーのシークエンスは事実?
元ルームメイトとも笑い合ってたし、幻想なのかもと思ったのだが。
________@_@__
怖いのが嫌なんだよ、怖いのが…。
こんなに怖いのとは知らなかったんだよ…見るまで。アニャが歌うの楽しみたかっただけなんだよ…。
全体に高評価が多いのはわかるけど、私にはそこまで評価できなかった。
スジ的には前半ロンドンでの幸福な場面をもっともっと増やしておいて観客をいい気持ちにしておいたほうが後半の怖さや落ち感が出たと思われる。ただ監督の狙いはそこじゃないのかも。
それと遠くない過去の風俗への嫌悪感が相当長い時間を使って強調されてるところはあまりいい気持ちはしなかった。
ママが出るとかサンディ→ママ説でミスリードさせる意図かと思うが能力を知ってる事の表現ならチト良くない気がする。
ホントに上手いなあ、この監督
『ベイビードライバー』もそうでしたが、主演のふたりをとにかく応援したくなります。
なので、
あのおじさんたち、追い詰めてるのかと思ってたら、助けを求めていたなんて❗️というラスト。
とか
あの女性刑事は何を根拠に一応調べてみる気になったのか。
とか
急に飛び出した訳でもないし前方不注意にもほどがあるでしょっ!タクシーの運転手‼️
とか
そういうところはもう、目をつぶらなきゃね、という前提を見てるうちに自然と受け入れてしまう、なんともズルい映画です。
アニャー!!!!!
観終わったとき(心の中で)スタンディングオベーションでした。
本……当に素晴らしい、主演女優2人に魅せられた映画でした。
とくにサンディーを演じるアニャの作られたかのような(褒めてます)
ふるまい、可憐さ美しさはもう…。
この間のパーフェクトケアでマーラを演じるロザムンドパイクを見てても思ったのですが
自分に自信を持ち、ぶれずに堂々としている女性(に限りませんが)って
本当にかっこよくて見惚れてしまうなあ、と。
だからこそ、ここまで志強く生きようとしても
結局、女性は男性の操り人形から抜け出せないこの時代の女性の悔しさ、
欲にまみれた男性からの視線への恐怖など、ホラーとはいえ
わたしは少しアトラクションのように感じ、本当に魅せてくれるなあ、と。
最後のハグには本当に救われたし、終わり方もあれで良かったと本当に思うし
もうアニャの投げキスからのウインクには、わたしまでズキュン💘と射抜かれました。
【”私の夢に現れる、60年代ロンドン・ソーホーに生きるサンディは美しく哀しい人だった。”現代と60年代を生きる二人の女性の姿のシンクロ具合が見事。赤をアクセントにした煌びやかなネオンが印象的な作品。】
ー 着想が秀逸で、劇中披露される1960年代のイギリスの下町ファッションや街並み、赤をアクセントにした煌びやかなネオンが印象的な作品。
イギリスの田舎コーンウオール(佳き町です・・。)に住んでいたエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)はめでたく、ロンドンのファッション学校に合格し、寮生活を始めるが馴染めず、年配の女性(ダイアナ・リグ)が一人で住む古い一室で独り暮らしをする事に。
夢か幻か、夜な夜な霊感体質のエロイーズは、60年代のソーホーにタイムリープし、裏通りにある怪しげな店でサンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)に出会い、惹かれていく・・。
◆感想
・流行の発信基地「スィンギング・ロンドン」と言われていたという、1960年代のソーホーは凶悪犯罪の絶えない土地であった事が、劇中でも当時の新聞記事を読むエロイーズの姿と共に浮かび上がる着想と、作品構成が、巧い。
・エロイーズと、サンディの鏡に反射する異なる姿の映し方の妙。そして、エロイーズはサンディの影響を受け、イケてる格好になっていく。ファッション学校でも頭角を現して行く。
- 見ている側は、エロイーズとサンディのシンメトリックな姿に引き込まれる。-
・劇中で流れる音楽は、年代的に知らないものが多かったが、ペトゥラ・クラークの「恋のダウンタウン」やピーター&ゴードンの「愛無き世界」や、ハロインのシーンで流れたスージー&バンシーズ「ハッピーハウス」は、嬉しかったな。
映像とのシンクロ具合も、宜しい。
・エロイーズに想いを寄せる心優しき黒人男性ジョンは、最後まで彼女を守り切ったね。漢であるなあ・・。
<霊感の強いエロイーズが夜な夜な見ていた恐ろしい夢。その真実が明らかになった時は、恐ろしくも哀しき想いになった作品。炎が上がる中、一人古い館に留まる老女の姿。
後半の、二転三転する展開にも引き込まれた作品である。>
日本でも亀梨くん主演でこんな映画ありましたね トーマシンマッケンジ...
日本でも亀梨くん主演でこんな映画ありましたね
トーマシンマッケンジーがずっと可愛い!ファンになりました笑
事故物件 恐い間取り in ソーホー
序盤から中盤はスローテンポながら終盤だんだん盛り上がる。
日本と海外の違いなのか
ホラーとコメディは紙一重なのか
タンクトップにブリーフのおじさんたちがズラッと並ぶ光景には笑ってしまったw
どんどん引き込まれます
特殊な能力がある女性の物語です
女性が見たらもっと楽しく見れるかと思います
疑惑付きの部屋を貸し出すのはどうかと思いました
あれだけの人数で短期間に殺戮されたのなら凄い腐敗臭がするのではないかとか色々考えましたがそれを知るのはラストの方なので特に気にすることなく見ることができます
夢か現実か?
とにかく私は楽しめました!
日本版リメイクも作れそうですけどね!
浴びる映画
ヒッチコック
ロマン・ポランスキー
ダリオ・アルジェント
今敏
ロンドン
ノワール
ホラー
クイーンズ・ギャンビットの勢いそのままのアニャ・テイラー・ジョイ
"ホラー映画といえば叫び声"、最高な叫び声のトーマシン・マッケンジー
ポップソング
ネオン
亡霊
雨
血
細かいことは気にせず圧倒的な熱量を浴びましょう。エドガー・ライト監督には一生ついて行こうと誓った映画。
(追記)
図書館で友達にナイフ突き付けて、その後に家で火事があって大家さんが死んで、彼氏も腹刺されてて、、っていうエロイーズが暴れまくったと思われてもおかしくない状況をいったいどう回避したのか!?笑
教えてくれエドガー・ライト!笑
あと、個人的にあの警察の女性は結局エロイーズのことを頭おかしい子としか観ていなかったのが残念→実は元警察でロンドンの裏社会に飲み込まれる女の子達を見守っていた銀髪の男の跡を継ぐような存在になったらよかったと思った。ラスト助けに来てくれるのは彼女とかね。
映画鑑賞後時間が経つと気になるところはいくつか出てきますが笑、やっぱり鑑賞中は映画に引き込まれていましたので気になりませんでしたねー。
タランティーノ監督やジェームズ・ワン監督らと同じ映画大好きキッズのエドガー・ライト監督。
とくにジェームズ・ワン監督はぶっとびホラー「マグリナント」を公開したばかりなのでやはり通じるところがありますね。
次回先が楽しみだ。
In The Mirror
コーンウォールからロンドンのソーホーの服飾専門学校へやって来た「みる能力」を持つ60年代大好き娘エリーが、夢の中で60年代の歌手志望の女性サンディとシンクロし、現実世界にも影響していく話。
元々、日常生活の中でもちょいちょいと「みえる」主人公が、ロンドンで始めた寮生活に馴染めず、というかヒャッハーが肌に合わず?早々に下宿先を探して一人暮らしを始めたら、毎日サンディの夢をみる様になって…って、あらすじ紹介にかなりのところまで書かれ過ぎじゃないですか?
最初はワクワクだった主人公が、旧い社会の現実に触れ、そして慄き飲まれて行く感じは良かったけれど、事実や意識と違うものをみるのはサスペンスとしてはちょっとずるくないかなと。夢だからと言ったらそれまでだけど。
最後も急展開というか経歴の盛り方が過ぎるし、本人が「みる能力」を認識している筈なのに走りまくったりとかちょっと荒くて、ん!?となるところもあったけれど、話としては楽しめたかな。
苦しかった
・エリーが田舎者ってことで、いじめ?を受けている不遇な感じから引っ越した屋根裏部屋で夢を見て大きく世界が開けた感じになったところが良かった。その後は落ち続けていって結構しんどかった。何となく、見える能力がなくても、あんだけ怨念の強そうな部屋ならだれでもあれぐらいの憑りつかれ?方しそうだなと思った。
・冒頭の新聞?で作ったドレスで踊る姿が良かった。
・音楽と映像、演出がとても良かった。サンディが殺されたようにみせかけて犯人だったとか、エリーとサンディがパブ?の鏡に写るシーンとかとても良かった。ストーリーも最終的に時代に対しての復讐劇にまとまっているように観えて考えさせられた。ただ幽霊の出る基準や何をどこまでしてくるのかとかがよくわからなかったので、その辺が少し引っかかった。
・亡くなった母親はエリーをただ見守っているだけなのか、何か危害を加えてくるのかが気になった。最後、和解した雰囲気だったから何かしていたのだろうか。
・夢の中のサンディはある意味死んだっていう理由で幽霊として出てきてたのが改めて考えるとうーん…と思った。いくら心の中で死んだとはいえ。男たちは死んでるからわかるけど。
・後半で部屋の貸主が殺した男達を床下とか壁に埋めてたっぽいけど何でそんな部屋を貸していたんだろうと疑問になった。自らの罪を誰かに見抜いてほしいってわけでもなさそうだったし、霊能力者を求めてたってわけでもなさそうだし、夢あるキラキラした若い女性に対して嫉妬や恨みがあってそういった子を自分の闇の部屋に住まわせて何かしらの満足感を得ていたのだろうか。としたら何かしらのシーンが観たかった。
・おばあちゃんの飲ませたお茶の薬、全然効かなかったなと思った。
・もし、好きな子があんな感じになったら彼みたいに信じられるかなぁと思った。
・ラストのダウンタウンでランウェイのシーンで鳥肌が立った。あの頃の総ての女性に向けたのだと思った。ついついベイビードライバーのような物を想定しないようにと思って観てたけど、全然毛色の違う映画で、これはこれで考えさせられる、とても切ない映画だった。確かサンディの初舞台後に逃げ出そうとするシーンだったかで他の踊り子たちの酷い扱われ方のまとめシーンみたいな所、トラウマになりそう。
ホラーなのかミステリーなのか
序盤の掴みは良く、前半部分はかなり惹きつけられた。
しかし、中盤以降は主人公が亡霊にパニクるの繰り返しで、間延びした感じがある。
ラストもちょっと強引であり、詰め込み過ぎた感がある。
途中、激しく画面が点滅する場面があるので、苦手な人は注意した方が良い。
_φ(・_・このオチは、、、、。
60年代のイギリスのファッションとポップな色合いでとてもおしゃれな映像です。主人公2人が入れ替わる場面もとても斬新でしたが、このオチ映画のオチを認めるか認めないかで★も変わってくるでしょうね。
女を買って食い物にしてきた男達が女に殺され亡霊となって現れ、『助けて』って言っても、嫌に決まってますよね?あの場面でコーヒー吹いちゃいましたよ。ワラタ!
男たちを皆殺しした女もこの描き方だと共感は得られませんし最後に鏡に現れたのも理解できません。
途中まで良かったんだけど、、、、惜しい作品です。
主演女優の二人を愛でる
憧れを実現して不安と期待にドキドキの序盤
毎夜の夢に蘇るスウィンギンロンドンに痺れつつ暗雲が漂い出す中盤
月並みなシリアルキラーものに転落するという観客にとって悪夢の終盤
逆・ザ・リッパー?
ラストの取ってつけた感が更に↓↓↓
背景の描き方の不十分さと意外性皆無の真相が相まってドラマが不発
男の生理を処罰すべき罪として扱う事に断固として反対します
けっこうよかった
主人公が霊感少女で、60年代に殺された女の子にシンクロしてしまうと思ったら、彼女が実は殺人鬼で、しかも大家だった。なかなかとんでもない話なのだけど、映像がアナログの光学的な特殊効果や編集が素晴らしくてかっこいい。音楽もいい。
大家さん、あのままスターになって欲しかった。
サンディの目が離れすぎていてCGみたいで、主人公と似ている感じもあるのだけど、やっぱり目が遠い。ジャックと現代の元警察官のおじいさんも顔が全然違うじゃんと思っていたのだが、完全に否定できない気持ちもあり、違っていてやっぱりと思う。
主人公を怖がらせるおじさんたちの亡霊なのだが、現実の自分は完全にエロおじさんの立場なので見ていてつらい。最後は襲っているわけではなく助けてほしかったことが判明する。しかしそれでも救われない立場だ。
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