ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価
全100件中、61~80件目を表示
想像とは全く違った!
他の映画を観に行った時に、予告で良さそうだったので鑑賞しました〜
予想では、60年代のロンドンに憧れる田舎の少女が擬似体験する物語かと思っていたのですが、まさかこんな展開になるとは…
冒頭のピーターアンドゴードンの曲に始まり、懐メロオンパレードでウキウキ😆
しかし、ファンタジーかと思ってたら、めちゃくちゃサイコスリラーな展開になって、久しぶりに怖かったです😅
途中からは、この主人公がどうやったら状況を打破できるのか?といろいろ考えながら見てましたが、どんどん泥沼化して…
こんな結末が待っているとは…と思っていたら、もの凄い強引なハッピーエンド(笑)
まあ、ここまでしないと主人公が浮かばれないか😅
映像も音楽も良くて、展開も裏切られる良い映画とは思いましたが、これ女性が観たらどんな気分なんでしょ?と、ちょっと心配な映画でした〜
のっぺらぼうが今宵、夢に出てきそう…
まだ鼻息荒いままレビューを書いてる私です
大好物の😁エドガー・ライト監督の美しい悪夢世界に引っ張り込まれた快感が消えません💦
時空を超える主人公と共に
巧みな技法で使われてる鏡…怪しき街並み
その中で観ている私にも一体感や共感がムクムク湧き出て
久しぶりに手に汗握るキレキレで締め具合の良い女性向きの名作サスペンスミステリーでした!
もう一回見に行きたいわぁ💦
いや!明日行こっ😤
…ちょいと!殺された男性の皆さん…
エリーにもう少しお手柔らかにしてあげて欲しかったわぁ😅
カメラワークがとても良い
オープニングからベイビー・ドライバーを彷彿とさせるシーンで興奮しました
サンディとエロイーズが何度も綺麗に入れ替わるシーンとか鏡に映るシーンもとても綺麗でした
ただ、エロイーズが幽霊?に追われるシーンや悩まされるシーンは見ていて少しつらかったです…
エロイーズが病んでいく描写はとても伝わるんですけど、ちょっとね…
またラストで貸部屋の管理人が今のサンディだとわかるのですが、今思えば会話中に色々伏線張ってたんですね
まぁ彼女が何人も殺してきたのに、何で今まで警察は気づけなかったのか?死体はどこに隠したのか?など気になるし、付きまとっていたおじいちゃんが特に理由があって轢かれたわけではなく、ただの事故で轢かれたことに少し疑問を抱きますが、あまり触れない方がいいんですかね…
おじいちゃんがあの後どうなったのか気になりますが、、
エドガー監督は視聴者を欺くのがうまいなぁと思いました
まるで悪そうなおじいちゃんだったり、執拗に迫ってくる幽霊だったり
幽霊たちは助けを求めていたんですね〜
でもサンディに酷いことしたくせに殺せとか言うのは違うんじゃないかな、、
エロイーズがサンディを救おうとしていて安心しました
そういえばエロイーズの母親は自殺したって冒頭で言っていましたけど、何が原因だったんだろ?
サンディと同じような境遇だったのかしら
色々書きましたが、私は結末を知っている状態でもう一度観てみたい映画です。
エンディングで互いに鏡を突くシーンは鳥肌立ちました笑
あれだけでももう一度観たいかな
ホラーだけど切ない物語
ジャンルとしてはホラーなのかな。
けど切なくとても悲しい物語。
夢、希望を持つ若者がロンドンに。
寮生活馴染めず1人部屋を借り暮らすことで起こる60年代に生きる同年代の女性の夢とも現実ともつかない時間をシンクロする。その影響を受け続けることで、華やかに見えてたものに綻びが…そして忍び寄るドロドロとした欲望に満ちた悪意に苛まれる。
60年代の雰囲気やロンドンのソーホーの煌びやかだけど禍々しい感じの世界観が物語をより幻想的にみせ2つの時代を上手く表現しています。
そして2人の女性それぞれの人生を分けた選択の違いがとても印象的で悲しく…こころに残りました。
物悲しげな恋のダウンタウン。
そろそろ雪が降り始める、冬の長岡の映画館。
この土地でレイトショーでこの映画を観る人達。
アニャ・テイラー・ジョイがアカペラで歌う物悲しい「恋のダウンタウン」。
元曲は、ダウンタウンの煌びやかな楽園を歌っていたと思うが、今作はその曲が物悲しく妖艶になる。
夢に憧れ、やがてその夢に溺れ、悪夢に沈む。
主人公のエロイーズが垢抜けていくと同時に、サンディの沼と重なり、悪夢で溺れて足掻き続ける。
主人公の恐怖の表情がハロウィンのメイクと重なり、映画としてとにかく美しい。
エドガー・ライトは昔から映画作りがとても丁寧で、絵としての構図が美しいショットも多々ある。
ベイビー・ドライバーで着目を浴びたが、僕はなんと言ってもホットファズをあげたい。
コメディでありながら、田舎のサスペンスをうまくまとめている。
サイモン・ペッグらと離れてから撮り始めた作品は、彼の作家性が一気に炸裂して、その頂点が今作とも言えるのではないか。
途中までは僕のオールタイムベストのマルホランドドライブを思い起こす、都会の夢で挫けそうになる2人の女性と、多くの謎、そして恐怖。
安っぽいドッキリ系ホラーではなく、ある意味日本的なジワジワ精神にくるホラーなので、日本人にはすんなり受け入れられるのではないだろうか。
どことなく、映画の読後感がデルトロのクリムゾン・ピークに近いかも知れない。
クイーンズギャンビットで一躍脚光を浴びて、映画のサンディとは違い、成功を収めたとも言えるアニャ・テイラー・ジョイは今作で多くの才能を発揮して魅了させてくれる。
久しぶり良い映画に巡り会えて満足です。
p.s.
12月頭から長期出張で新潟にいるのですが、出張当日に交際相手に振られて、僕の心が恋のダウンタウン。(映画はフィクションですがこれは実話)
反撥
アントマンの関連動画を見ていた際、エドガー・ライトという監督が原案に携わっているという事を知り、その流れでアマプラにあった「ベイビー・ドライバー」を見て、圧倒的なセンスの良さを見せる音楽に、逃げ屋という珍しい職業をベースに主人公を描く物語にとても惹かれました。そんな監督の久々の作品、公開初日こそ観れませんでしたが、なんとか急ぎ目で鑑賞。小さいスクリーンが勿体ないくらいの盛況っぷりでした。
今作、なんといっても色彩豊かな映像に、心地の良い選曲が目と耳をたくさん刺激してくれました。上映前に光についての注意書きが書かれていましたが、それも頷けるくらいのキラキラさでした。主人公エロイーザの行動に合わせるように軽快なものから重厚な音楽が幅広く流れてテンションが左右されまくりました。サントラを聴き込みたいくらいです。ロンドンの街並み、特に夜中の時に見る夢の中の60年代の景色と今のロンドンの街並みの光り方も凝っていて素敵だなと思いました。
第六感、幽霊が見えるという能力を持ったエロイーザの苦悩が全編に渡って描かれます。この苦悩、前半まではエロイーザの視点と重ねて見れてハラハラするんですが、後半になっていくとエロイーザが狂っていくので、そのテンションについていけるかどうかで評価がキッパリ分かれるなと思いました。自分は後半疲れてしまったタイプです。まぁ前半のパリピ系のノリだったり、共謀しての侮辱だったりも辛い展開ではありましたが。
夢の中で見た少女・サンディがソーホーの街でどう成り上がっていくのかをエロイーザは鏡越しで眺めていますが、この映像の魅せ方上手だなと思いました。違和感を感じないカメラワークに惚れ惚れしてしまいます。サンディが仕事のために男に尽くしていく、夢から遠ざかっていくという描写も自然な流れで描いているのも見事です。
この作品R15指定なのですが、せいぜいPG12くらいで良いんじゃないかなと思ったくらいグロ描写は控えめです。首をスパッと切ったり、思いっきり腹部や背中にぶっ刺したりしますが、全然かわいいものだなと思いました。最近映倫の指定はちょっと過剰すぎる気がします。
幽霊の様子の演出はなんだかJホラー風味がありました。大量の霊が助けを求めていたり、ジャンプスケア的な演出が目立っていました。ワッと驚かすのは苦手なのですが、今作にはマッチしているなと思いました。ホラーよりスリラーで売り出した方が良かったのでは…?
と、中盤までは中々楽しめたのですが、後半になっていくとどんどん演出がくどくなり、テンポも悪いなと思いました。ひたすら逃げ惑うのもやたら長いし、バーの老人なんかミスリードがすぎると思いました。あと映像的にどう見てもサンディが殺されているように見えたのに、サンディが逆に殺していたというのも驚きはしましたが、説得力には欠けるなと思いました。
サンディがエロイーザの住む家の大家というのもなんだかお察しな感じでした。シリアルキラーだったのかといううちに潜める狂気が割と漏れていたのも惜しかったです。ダイアナ・リグさんの存在感が凄いなとは思いました。
と、乗れない展開が続いた終盤ですが、デザイナーになるためにファッションショーを開き、行動を起こし、エロイーザが前へ進むシーンを先程までの暗い場面とは裏腹に明るいところで行われていたのも印象的です。鏡越しにサンディが覗いていたのもにくい演出で好きでした。
物語の中で良し悪しがはっきりと分かれる作品でした。海外での高評価っぷりに期待しすぎていたのもあり、少し物足りない感じはありますが、ちゃんと楽しめるところは楽しめたので良かったです。次回作に期待します。
鑑賞日 12/12
鑑賞時間 16:10〜18:15
座席 F-1
レコードを燃やすやつは音楽好きとは言えない
というのは冗談ですけど。
うーん。なんかイマイチですねえ。
脚本がぐだぐだじゃないですか。
ジャンルミックスものっていうんですか。
ワタシは古い人間なもんで、着いていけてないってのもあるのかも、でも中途半端すぎやしないですかね。
学校もの、恋愛もの、スリラー、スプラッター、音楽映画、ぜーんぶ突っ込んでまとめたら何したいかわからない混乱だけが残された感じ?
焦点が定まってないんだよね。
監督が作品を掌握できていない気がする。
作家性を重視したいのか、売れる作品を作りたいのか、迷ってる感じが出てしまっている。
あとシラブラックはあんなことしてたんですかね。死人に口なし。彼女が生きてたらこれ観てなんて言ったかな?(笑)
60sのシンガーがみんな娼婦あがりみいなヘイトに近い偏見には反吐が出ます。
レコードを燃やすのが現実を見ろ!というメッセージなのであれば、あれだけやばいことをやったやつが簡単に復学できる現実ってどんだけペラいねんって思いません?思わない?ワタシだけ?あ、そうですか。
フーもキンクスもシラブラックもペトゥラクラークもゼムも大好きです。だから許せないです。なんか薄っぺらいんです。
主人公の女の子が超かわいくて、7インチで聴いてるところは超評価します。それだけ!(笑)
死霊館のようなホラー要素がある面白い映画でした。
トーマシン・マッケンジーが演じる主人公エロイーズは60年代に影響されたデザイナー志望の女子学生。霊能力がある田舎娘が都会のロンドンのデザイン専門学校に通うために借りた部屋は訳アリの部屋。
その部屋に泊まるようになってから、サンディという綺麗な女性の60年代当時を毎晩夢見るようになる。憧れの60年代を生きる女性の煌びやかな人生は途中からどんどん悪くなり主人公は殺人事件を目撃。
夢はどんどん酷くなり、殺された男性の怨念に苦しめられるエロイーズ。最後に夢の女性サンディ本人と現実で出会いますが・・という感じのお話で面白かったです。
死霊館のロレインの霊視状態+マリグナントの殺人鬼による犯行現場を目撃のようなシーンが何度もあり、見ていてゾッとしたり、ドキッとする場面も多くとても面白かったです。
また、トーマシン・マッケンジーとクイーンズ・ギャンビット2人の女優さんがとても綺麗で印象的でした。
新しい魅せ方
何が怖いって物語の95%までエロイーズだけの視点が恐怖を感じて、他の登場人物は日常だってこと
他のサスペンスやホラーだと最初に日常の違和感に気付くのが主人公で、徐々に周りの登場人物が巻き込まれ最終的に解決するのが殆どなのに、この作品はそこらへんが当てはまらない
周りから見ればエロイーズ一人が頭おかしくなってるのも、更に怖さを助長してる
夢か現実かエロイーズかサンディなのかも徐々に分からなくなってきて、最後に今のサンディが出てきてのラスト
魅せ方といい、劇中に流れる60年代の音楽といい、今までにない映画かなと
トーマシン・マッケンジーめちゃくちゃ可愛い
ジョジョラビットでもお人形さんみたいだなーって思ってたけど、この作品でエロスも感じたし、若いのにちゃんと役者で更に好きになった
まるで,絶叫系のジェットコースターに乗った後のような感じです
上がり下がりが激しく,
まるで,絶叫系のジェットコースターに乗った気分です.
以下は,大きなネタバレですけど,
最後は無事 ソフトランディング でした.
2回目鑑賞はナシですね.
ラストのどんでん返しに気分はハイに!
オープニングから途中までは、単純なホラー映画のようなイメージで、このまま終わるのかと思っていました。ところがとんでもない結末、超どんでん返しに、頭の中はドパーミン噴出です。一気に気分はハイになりました。ですので、途中までの評価は3.6ぐらいでしたが、最後は満点をあげても良いくらいです。どこの国の社会でも自分の未来を試すために都会に出てくる若者がいますが、その若者を食いものにする輩はいつの時代にもいます。その輩に鉄槌を加えたサンディの悲劇は如何ばかりだったでしょうか。そして殺された輩たちが、ゾンビと化して、現代のヒロインを悩ませるのです。気持ちの悪さは半端ないです!もう救いはないというような結末ですが、サンディは自らの贖罪のために火の中で自死します。悲しい過去ですが、こんな現実がかつてのロンドンにもたくさんあったのでしょう。それでも最後、ヒロインは自らの目標であるファッションデザイナーの卵として飛躍しようとします。サンディの悔しさを背負っての健気な出発に拍手です。
ソーホーってそんなとこ??
エドガー・ライトらしい面白い作品でした。
しかし、しかし、ちょっとツッコミどころ多くなかったかな?
そもそもエロイーズは歌手なんか目指してないのになぜサンディにシンクロ自己投影させてた?cafe de Parisにはなぜ調査に行かない?死体はあそこに放置?だからガーリック臭いのかな?ラストのお茶全く効き目なしだし。だいたい歌手目指すのにラウンジの歌姫しか選択肢ないのかな。それと、ジョンはもう少し人物描写が必要かかと。あれじゃ都合よく出てくるキャラとしか思えない。エロイーズのデザイナーとしての成長も描かれていなかった。
とか、書きましたが、ストーリーは飽きさせない作りだし、主演の2人は美しいし、かつてのソーホーの抱える闇を描いたところなど、見て良かったと思いました。が、エドガー・ライトの最高傑作とは思いませんでした。
ライトにはもっとメガフォンを取って作品を作り出してほしい。
しかし英国人にとってロンドンってそんな怖いところなのか?
ロンドンホラー
面白かった。
ジャパニーズホラーならぬロンドンホラーか。
序盤の鏡を使った映像はとても面白い。
60年代のロンドンの郷愁と美しさ、そして物悲しさと猥雑さと恐ろしさが渾然としていてひたれる。
都会に馴染めない主人公にはすぐに共感してしまい、世界に引き込まれた。
ただ、ホラーとしての怖さはマイルド。
中盤までは、あー、これハッピーエンドになってほしいなー、
主人公は救われてほしいなー、と思ってたのだけど、途中から、「あ、これ絶対ハッピーエンドになるやつだ」と気づいてしまい、あまりハラハラしなくなってしまった。
終盤のどんでん返しはストーリー的には面白いのだけど、どうも演出がうまく怖さにつながってない気がする。
男たちの幽霊をやたら出しすぎたのが悪かったんかな?
歌って踊るアニャが魅惑的な、現代から見た60‘s SOHOの光と影
60年代ロンドンの鏡の演出がわくわくした。
サンディ(アニャ)のステージをもっと観たい!
鑑賞翌日3.5→4.0に編集、追記---
アニャちゃんのDowntownが良すぎて繰り返し聴いている。
何となく寂しいときにぴったりの歌。
原曲Petura ClarkのDowntownが、きらきらネオン輝くNY SOHOだとすれば、
本映画アニャのDowntownは、現代から見た、夢も影もある60年代のロンドン SOHO。
----
映画後半も、前半の鏡の演出くらい盛り上げてくれてたらリピートものの映画。
のっぺらぼうはホラーというよりゾンビ風味。
R15ですがエログロはそこまで。
ミステリ要素もあり。
よほどホラーが苦手な方を除いて、
安心してお勧めできます。
テーマが華やかな60年代SOHOの光と影だとしたら、
ホラー色、ミステリ色が強すぎなくてちょうどいいのかもしれない。
怪しいおじさんにはまんまと騙されましたがね!笑
そのおかげでサンディについては用心深くなり気付きましたが(^_^;)
大島てるもビックリ
ソーホー(Soho)
ロンドンのど真ん中にある繁華街
かつては貴族が再開発を試みたがうまくいかず
愛想をつかして出ていくにつれて庶民が移り住み
20世紀には風俗・映画産業のメッカとなった
酔っ払った作家や芸術家・ミュージシャンが
入り浸る事でカルチャーの発信地となった
世界中の繁華街にソーホーと名が付く
元ネタでもある
エドガー・ライト監督作品は
「ショーン・オブ・ザ・デッド」
「ホットファズ・俺たちスーパー・ポリスメン」
「ベイビー・ドライバー」
などなど観たことがあります
吟味したであろうBGMに乗せてテンポよく
場面が進んでいく感じは
初期のタランティーノや色んな映画のオマージュ
を感じさせますがうまくまとめる人だな
と言う印象の監督です
ちょっとベイビードライバーは
頭のカーアクションシーンがインパクト
ありすぎて尻切れトンボ感があって
あれはイマイチだった
「見える」力が昔からある
夢見がちな英国の田舎の少女エリー
このたびデザイン学校に合格し
憧れのロンドンはソーホーへ行きますが
まぁ刺激が強すぎて寮は荒れ
ルームメイトは嫌な奴でウンザリ
そこで近隣の雰囲気の良い
古いアパートを見つけ引っ越します
ところがクセの強い大家ミス・コリンズが
いるこの物件は夜な夜なレコードをかけると
あっという間に周囲は憧れの
60年代ロンドンに早変わりし
鏡の向こうでサンディという女性を
傍観する事になります
サンディはステージで歌う事を夢見る
少女なのですが自称マネージャーのジャック
にそれを叶えてもらおうとします
エリーは気が付くと夢から覚めたように
部屋で目覚めるのですが
そのサンディのファッションなどから
インスパイアされ自身の服飾デザインも
60年代テイストを受けて順調に行きます
この60年代の世界は架空ではなく
現実の昔のソーホーであることに
エリーは徐々に感じはじめます
その近辺には怪しげな白髪の男の
存在にも気が付くのでした
サンディは確かに才能あふれるのですが
ジャックは仕事をもらうために
皆やってると枕営業を要求
サンディは断固拒否しますが逃れる
事が出来ずどんどん飲み込まれて行きます
そんな憧れた60年代ロンドン・ソーホーの
闇を見てエリーはショックを受け
アパートに帰りたくなくなりますが
溶け込めないエリーを一人だけ
学内で気にかけてくれた黒人ジョンが
ハロウィンパーティーに誘うと
その会場でもサンディが枕営業してた
男たちがのっぺらぼうな顔で見え
エリーは錯乱しますがジョンが介抱し
二人が急接近
男連れ込むの禁止と言われたアパートに
連れ込みますがそこでジャックともみ合って
刺されるサンディの姿が見え再び発狂
ジョンも見つかって追い出されてしまいます
エリーは警察に駆け込みサンディが刺された事
等を訴えますが警察も突然昔の事件を
言われてもとまともに相手しようとしません
何か証拠があればと言われ
エリーはソーホーで起こった殺人事件を
図書館で調べますがなにせ治安の悪い町
なので新聞記事がいくらでも出てくる中で
きりがありません
そこへジョンもやって来て協力して
くれるのですが再び枕営業の男たちの
幻影に追われるエリーは立ち向かおうとして
ジョンが止めなければうっかりルームメイトを
刺しかけてしまいます
エリーはすっかり頭のおかしい人に
思われてしまいます
エリーに付きまとってくる白髪の男が
ジャックだと思い込んでいたら
その男は捜査官でしたが
ロンドンタクシーに撥ねられて
たぶん絶命してしまい真相は
わからなくなりました
エリーはもう田舎に帰ると決意
せめて保証金を返してもらおうと
ミス・コリンズに交渉にいくと
警察が来たことを知らせたコリンズは
事の真相を話し始めます
サンディはコリンズで枕営業をさせ
夢を奪った男たちをみんな殺害し
床下に埋めていたのでした
「見える」エリーはその怨念を
感じ取ってしまい
大島てるもびっくりの事故物件だった
わけです
コリンズは口封じしようとして
エリーは追い詰められますが
そもそもエリーはサンディに同情的
でありどうにかサンディを救おうとした
エリーに絆され一人燃え落ちる
アパートと運命を共にするのでした
ミスリード要素もあり最後まで
事の真相はハッキリしないまま見ていける
展開は良く出来ていたと思います
作風的に60年代のソーホーには
ペトゥラ・クラークの名曲「恋のダウンタウン」
やキャバレーの雰囲気などは
加藤茶のちょっとだけよの源流など
色々感じることが出来ました
それでいて枕営業の実態など
まあそうだったんだろうなぁという
昨今のフェミニズム的表現も入れ
美化しているわけではないという
クギまでぬかりありません
ぱっと見オシャレ感で中身はどうだと
思ってしまうところも最初は訝しんで
いましたがちゃんとしてたと思います
まああとはとにかく
アニヤ・テイラー・ジョイ
トーマシン・マッケンジー
この二人の美しさ
よかったわ~
粗も多かったが面白さで相殺。
シンプルで面白かったが、シンプル故にオチや理由の様なものが案外早くわかってしまうと言う表裏一体の難しさは感じた。
部屋を内見する時の大家さんの説明(元この家のお手伝いでこの家を購入した、この部屋だけリフォームしていない、夏は異臭がするから排水口に蓋をしてなど)はあまりにもストレート過ぎた。
「祖母のホラー的ビジュアル」「ボーイフレンドが黒人」「名優テレンス・スタンプの起用」などいくつか違和感(言い換えれば意味ありげ感)を覚える箇所があるが、それほど有効なミスリードにはなっていなかったと個人的には思う。
鏡越しに自殺した母親を見る(会える)能力?がある事から、殺された男たちの霊が共鳴し助けを求めて来たと言う事だろうが、方法としてサンディの立場でタイムリープさせるのはかえって逆効果になり下手過ぎだなあと思った。
家主があえて主人公にクスリを飲ませた事への決め手となる理由は見当たらなかったことが残念。(特に2回目)
家主は家主でいつか自分の罪を償いたいと思っており、主人公にそれを託したみたいなところもあるのかなと自分で納得する様にした。
主人公達がそれぞれにかわいいこと、「大音量でびっくりさせるシーン」は3回もいらんだろうということ、エンドロールが短くて非常に良かったことあたりが印象として一番残った。
時を超えた夢追う少女の友情、、、、そして和解
最後まで目が離せず、ラストにかけてのハラハラドキドキのサイコスリラーサスペンス
鑑賞後はへとへとに疲れたが、充実した時間だった。
ストーリーは60年代のレトロカルチャーを愛し、ファッションデザイナーを夢見る田舎の少女エリーがロンドンへ上京するところから始まる。
寮や学校生活になじめず、都会の怖さに怯え、たどり着いたのは古びたアパートメント。
しかし、そこはなかなかのいわくつきで、霊感の強い少女はストーリーを通じて徐々にむしばまれていく。
一方、引っ越し後エリーが見る夢の中では60年代に実在したと思しき歌手志望の少女サンディとシンクロ。そのサンディを通して憧れていた60年代のネオン街・ファッション・音楽・ダンスに魅了され、ソーホーでの思い出を追体験していく。
そんな夢を通してできた初めての上京先の「友だち」から勇気をもらい、現実世界では当時のサンディのように自信に満ち満ちあふれ、中身もそして身なりも垢抜けていく。
しかし、そんな夢追うサンディにも苦難が待ち受けていた。売れっ子歌手はいつしか遠のき、男たちに翻弄される日々に、心身ともにズタズタとなり、崩壊していく。
これは前述のとおり、現代を生きるエリーにも夢を通じた追体験により共有され、
エリーをも蝕んでいく。
サンディを思いながらも、まだ生き残っている「犯人」や「亡霊」の恐怖にエリーさえも喰われ始めていく。
もともと60年代のカルチャーに「憑りつかれて」いたエリーは皮肉にもその年代を謳歌した少女サンディの亡霊と悲しい過去に「憑りつかれて」しまった格好だ。
ラストはサスペンスだけあってきちんと伏線回収され、恐怖の全貌が明らかとなり、勘のいい方ならすぐわかる仕掛けとなっている。
(しかし、シンクロ初期の翌日エリーの首に残っていたキスマークの謎は残っているのだが。)
あと60年早く二人が出会っていたら。
あるいはサンディはエリーのことをずっと待っていたのかもしれない。
夢を追いかけることは素晴らしいことだが、夢に憑りつかれ自分自身を見失ってしまったら、自分自身すら救えなくなり、手遅れになる。
恐怖もさることながら、何度も焼き増しされているようなストーリー展開ではあるものの若き二人の女優さんの名演技により、「鮮度」が上がり、改めて大切なことを教わった気がする。
過去に無い類のホラー映画
この手のホラー映画は今までになかった。
少女の視点から見た悪い大人の怖さ。
ベイビードライバーと同じく、主役を応援したくなる映画で、のめり込みすぎてこっちまでドキドキしてくるタイプ。音楽の使い方も秀逸で流石エドガーライトといったところ。
サンディとエロイーズの鏡越しの演出もこだわりが見えて良い。
ラストシーンのサンディを助けたいというエロイーズの決断が良かった。
亡霊としてサンディの人生を見てきたからこそエロイーズがサンディに感情移入し、助けたいと思ってしまうという脚本は、亡霊か見えるというホラー映画要素を上手く転換したなと感心した。
サンディはなぜ、、
サンディは、本当に歌や踊りの能力があるなら
別の働き先でオーディションを受けるべき。
なぜそれをしないのでしょう?
ジャックに惚れ続けていた様には見えなかったし、、。
夢破れたならちゃんと現実を受け入れて
定職に就いて働けば良いのに
芸能界にしがみ付いて枕営業しか仕事を取れなくなるのは
自業自得だと思ってしまった。
全100件中、61~80件目を表示