劇場公開日 2021年12月10日

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「60年代イギリスが感じられるサイコ・ムービー」ラストナイト・イン・ソーホー ねりまっくまさんの映画レビュー(感想・評価)

4.560年代イギリスが感じられるサイコ・ムービー

2021年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

現在と1960年代が交差しながら展開されていくサイコスリラーな物語です。主人公のエロイーズ役のトーマサイン・ハーコート・マッケンジーがはまり役です。可愛いし、60年代の空気にもなじめる感じです。どことなく中川翔子さんに似ている感じに思えたのは私だけでしょうか。ちなみに恋人になっていく黒人の男の子はお笑い芸人のCOWCOWの伊勢丹柄スーツの人に似ていました。
いわゆるホラー映画とは趣が違いますが、かなりドキドキするシーンの連続です。表面的な怖さの裏で流れている60年代の音楽や、性を搾取される女性がいた事実などが単純な怖さを越えてストーリーに重層感をだ与えています。過去にこうした世界があったのかもしれません。過去は変えられないので、これからの世の中で女性が性を不当に利用されることなく生きていける成熟した世界になることを願います。
エンディングが終わり、場内が明るくなるまでの2時間弱の間、スクリーンにくぎ付けになりました。60年代の音楽が好きなので、余計に入り込めました。
おすすめできる映画です。

ねりまっくま