「苦しかった」ラストナイト・イン・ソーホー ツネミさんの映画レビュー(感想・評価)
苦しかった
・エリーが田舎者ってことで、いじめ?を受けている不遇な感じから引っ越した屋根裏部屋で夢を見て大きく世界が開けた感じになったところが良かった。その後は落ち続けていって結構しんどかった。何となく、見える能力がなくても、あんだけ怨念の強そうな部屋ならだれでもあれぐらいの憑りつかれ?方しそうだなと思った。
・冒頭の新聞?で作ったドレスで踊る姿が良かった。
・音楽と映像、演出がとても良かった。サンディが殺されたようにみせかけて犯人だったとか、エリーとサンディがパブ?の鏡に写るシーンとかとても良かった。ストーリーも最終的に時代に対しての復讐劇にまとまっているように観えて考えさせられた。ただ幽霊の出る基準や何をどこまでしてくるのかとかがよくわからなかったので、その辺が少し引っかかった。
・亡くなった母親はエリーをただ見守っているだけなのか、何か危害を加えてくるのかが気になった。最後、和解した雰囲気だったから何かしていたのだろうか。
・夢の中のサンディはある意味死んだっていう理由で幽霊として出てきてたのが改めて考えるとうーん…と思った。いくら心の中で死んだとはいえ。男たちは死んでるからわかるけど。
・後半で部屋の貸主が殺した男達を床下とか壁に埋めてたっぽいけど何でそんな部屋を貸していたんだろうと疑問になった。自らの罪を誰かに見抜いてほしいってわけでもなさそうだったし、霊能力者を求めてたってわけでもなさそうだし、夢あるキラキラした若い女性に対して嫉妬や恨みがあってそういった子を自分の闇の部屋に住まわせて何かしらの満足感を得ていたのだろうか。としたら何かしらのシーンが観たかった。
・おばあちゃんの飲ませたお茶の薬、全然効かなかったなと思った。
・もし、好きな子があんな感じになったら彼みたいに信じられるかなぁと思った。
・ラストのダウンタウンでランウェイのシーンで鳥肌が立った。あの頃の総ての女性に向けたのだと思った。ついついベイビードライバーのような物を想定しないようにと思って観てたけど、全然毛色の違う映画で、これはこれで考えさせられる、とても切ない映画だった。確かサンディの初舞台後に逃げ出そうとするシーンだったかで他の踊り子たちの酷い扱われ方のまとめシーンみたいな所、トラウマになりそう。