歩きはじめる言葉たち 漂流ポスト3.11をたずねて

劇場公開日:

歩きはじめる言葉たち 漂流ポスト3.11をたずねて

解説

東日本大震災の被災地・岩手県陸前高田市で返事のこない手紙を受け取り続ける「漂流ポスト」を題材にしたドキュメンタリー。震災ボランティアを経験した野村展代監督が、大切な人を亡くした人々の心の拠り所として存在する漂流ポストに感銘を受け、2016年より取材を続けて映画化を決意。当初は佐々部清監督による劇映画として企画されていたが、資金繰りや内容の折り合いが上手くいかず、一度は企画をストップしながらもドキュメンタリー映画として再出発した。佐々部氏のサポートも受け、野村監督の初メガホンで再び企画が動き始めた矢先、佐々部氏が急逝する。映画では、佐々部氏の盟友である俳優の升毅が、佐々部氏ゆかりの地や親しかった人々を訪ねる旅に出る。佐々部氏が生前に果たせなかった被災地での映画作りを思い、陸前高田市へと足を運んだ彼は、そこで漂流ポストや被災地の現在の姿と出会う。佐々部監督の遺作「大綱引の恋」に参加した俳優の伊嵜充則、三浦貴大、比嘉愛未、中村優一らも出演。

2021年製作/90分/G/日本
配給:アークエンタテインメント
劇場公開日:2021年10月16日

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(C)2021 Team漂流ポスト

映画レビュー

3.0うまくリンクした映画

2021年10月22日
Androidアプリから投稿

3.11と佐々部清監督の話をうまくリンクさせたドキュメンタリー映画。これでもかと泣かせる演出は避けて淡々と升毅が人々を訪ねて回る。そこが始終良い。
佐々部清監督の人柄の話、地震の話になり、最終的には人間の死の話になりでよく構成されていると思う。

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ゆう

4.0遺された人、の日々

2021年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

一昨年急逝された映画監督・佐々部清さんを、今なお悼んで悼み続ける俳優の升毅が、陸前高田にある「死者に手紙を出すポスト」に出すための手紙を、関係者を訪ねて集めていく……作品です。端的には。

要は、どうも佐々部監督という方は、この作品見るに、頓挫した企画が多いんですよね(まさか、本編に出てくる「最後に書いたブログの内容」までがああだとは……。すごく、人間くさいなと)。

そんな一つが、陸前高田にある「震災きっかけでとある人が作った、死者に手紙を出すポスト」の話だったようで、最終的には関係者たち(代表・升毅)が、そこに佐々部監督への手紙を出す、という構成です。

だから、別に震災関連ドキュメンタリーでもないのですが、その双方が、絶妙につながって成立しているんですよね。

とにかく、升毅はじめ近親者の「悼み方」というのが、すごい。監督はどれだけ升毅に慕われていたのかということでもあるし、何なら、まだ信じていないような部分も見えて。舞台挨拶でも、また涙ぐんでおられました。

つまりこの映画は、ある時から震災関連ドキュメンタリーであることをやめ、「急にこの世からいなくなった人の喪失と向き合う」映画になった。それが、ものすごく興味深かったです。

佐々部監督というのは、どれだけいい人だったんだと思いましたし、また、ここまで俳優に慕われれば、本望ですよね……。

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BRUSHYMAN
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