佐々部清さんが監督予定だった企画がドキュメンタリー映画に「歩きはじめる言葉たち 漂流ポスト3・11をたずねて」10月公開

2021年7月24日 07:00

漂流ポストに手を合わせる升毅
漂流ポストに手を合わせる升毅

東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市で、返事のこない手紙を受け取り続ける「漂流ポスト」をテーマにした、ドキュメンタリー映画「歩きはじめる言葉たち 漂流ポスト3・11をたずねて」が、10月公開される。

震災ボランティアを経験した野村展代監督が、大切な人を亡くし、悲しみを抱えた人々の“心の拠り所”として存在する「漂流ポスト」の活動に感銘を受け、2016年から取材を続け、映画化を決意。初めての劇映画プロデュースゆえ、資金繰りや内容の折り合いが上手くいかず、監督する予定であった故佐々部清さんと話し合い、企画を一度中断。その後、これまでの取材内容を生かしドキュメンタリー映画として再出発し、佐々部さんのサポートも受け、野村プロデューサーが初監督として再び企画をスタートした矢先、佐々部さんが急逝した。

遺作「大綱引の恋」舞台挨拶で佐々部監督の遺影を手にする三浦貴大と比嘉愛未
遺作「大綱引の恋」舞台挨拶で佐々部監督の遺影を手にする三浦貴大と比嘉愛未

野村監督が、一人静かに手紙を受け取り続ける赤川勇治さんと被災地の人々の心に寄り添い、「亡き人へ手紙を送る」ことの真の姿と、佐々部さんが被災地で撮ろうとしていたものを見つめ、佐々部さんの盟友で俳優の升毅が合流。升は「別れの悲しみや苦しみ、絶望とどう向き合い、寄り添い、これからを生きていくのか…そんなことを目、耳、肌……五感を通して感じてきました」と振り返る。気鋭の撮影監督・早坂伸氏も共同監督として参加、佐々部組俳優部の伊嵜充則三浦貴大 比嘉愛未中村優一らも出演。岩手、鹿児島、そして山口への旅路を瑞々しい映像で映し出す。10月ユーロスペースほか全国公開。

升毅コメント

人は
生まれ・育ち・出会い・ハグクミ・愛しあい…そして別れる。

生まれきたものは多くの人や物、出来事と出会い、別れとも出会う。

絶望や苦しみからの解放、病気・災害など不慮の事故、突然死…
出会いに色々なカタチがあるように
別れのワケも様々。

「あるきはじめる言葉たち」の撮影では
大きな災害や、様々なカタチで大切な人を失った思いを
こころの言葉、文字にした言葉、無言の言葉…
たくさんの言葉の中で

別れの悲しみや苦しみ、絶望とどう向き合い、
寄り添い、これからを生きていくのか…

そんなことを目、耳、肌…五感を通して感じてきました。

出会いは選ぶことが出来るが、別れは選ぶことが出来ない。

様々な別れのコトバの旅を、映画館でご一緒しましょう。

■監督、脚本、プロデューサー、野村展代コメント

大切な人に想いを届けたい。
そんな気持ち受け止める「漂流ポスト 3.11」に出会い、今は書くことが少なくなった「手紙」というものに改めて魅力を感じました。作品を準備する中で自分自身が「大切な人との別れ」に遭遇し自らも漂流ポストに手紙を書く立場になりました。その真摯な思いを映像に残すべく、俳優の升毅さんと1年間旅をしてきました。師匠である、故・佐々部清監督に届けたい私なりの手紙とも言える映画です。

(映画.com速報)

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フォトギャラリー

  • 震災の被災地岩手県陸前高田市に佇む升毅
  • 佐々部家にて佐々部監督の遺影に対峙する升毅
  • 漂流ポストにて手紙を読む升毅

(C)2021 Team漂流ポスト

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