「大技展開は結構好き」マリグナント 狂暴な悪夢 ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)
大技展開は結構好き
巧みな伏線回収というよりも、どかんと一発大仕掛けで物語の謎を全て解き明かしていく、謎が謎呼ぶ超人身体能力キラー大暴れホラー作品。
冒頭は謎の病院シーン。状況がつかめないまま、大の男を吹っ飛ばすわ念力?謎のパワーで電気を操るわ、もうやりたい放題の謎の患者が次々に看護師や医師を手にかけていき、リーダー格の女医が謎の一言を発して、突然タイトルバックが入る。
場面はいきなり変わり、身重の女性マディソンが体調を崩して帰宅、するとベッドに寝転がってテレビを観ている彼氏登場。体調を心配しつつもなんだかクズ臭をそこはかとなく漂わせる。
マディソンは実は二度流産していて、今度の妊娠もかなりナーバスになっている。なのにこのクズ野郎ときたら…口論の末にマディソンの後頭部を壁にズドン!と打ち付ける。
なんでこう、DVクズ野郎が定番なんやろ、どうせコイツも早々に…
その夜、マディソンに寝室を締め出され、リビングで眠っていた彼氏が人の気配に気づき、暗がりの中周囲を見渡すとキッチンから音が。
何故か回っているジューサー、止めると今後度は冷蔵庫が開いている。
はい、もうお分かりですね。DVクズ男退場です。
そこから、マディソンはその場に居合わせたかのようなリアルな夢を見るようになります。夢の中では、壮年の男性が、女性が惨殺されていきます。
そして、その殺人は夢などではなく実際に夢と全く同じ手口で殺されているのです。
何故殺人は繰り返されるのか、そしてなぜマディソンはそんな夢を見るのか。
もうネタバレ絶対したくない本作なので、是非気になったら観て欲しい。
九割がた決まったところでのいきなりのどんでん返しとかいう設定ではなく、ひた隠している真実にすべてのベクトルが向かっている感じ。
なので、丁寧に観ていくと、幾つか散りばめられている知恵の輪が少しずつスルッスルッとほどけていく感覚で、あ、もしやこういうこと?とか分かってくる。
そうなると、物語の途中でも、あーこうなるな、多分これはみんなイッちゃうな、とか想像できてしまうけど、だから急に興醒めするのではなく、むしろそういやあの話、この人、どう繋がるんやろ、と推測しつつ答え合わせしていくのも面白い。
斬新かつよく考えられたストーリーだな、と。こういうオリジナル作品を作れるジェームズ・ワンは大した監督だと感心させられた。
参考までに、グロ描写多少多めかなぁ、苦手な方はお気をつけて。でも、そこだけ目をつぶって他全部見ても結構面白いと思うよ!
今日は
共感&コメントありがとうございます。
見応えありましたね!!
ほんとに映像凝りまくってましたね。
惨殺シーンの迫力、女優さんも綺麗で楽しめました。
ジェームズ・ワン監督の製作も数えると大変な活躍ですね。
若いのに凄い!!