「あらゆるジャンルを入れ込んだ究極のホラー」マリグナント 狂暴な悪夢 だいふくさんの映画レビュー(感想・評価)
あらゆるジャンルを入れ込んだ究極のホラー
やっぱりホラー映画は最高だって改めて思わしてくれた作品でした。ホラーはルールも何もないので、それをうまく使った映画に出会えると、アドレナリンが出るような、興奮を思えますね。病みつきになります。
もうね、ホラーなのですが、幽霊物なのか、カルト系なのか、異常殺人鬼のサスペンス物なのか、モンスターなのか、スプラッター映画なのか、鑑賞していて分からないのです。疑問だらけで、前半~中盤まで過ぎていきます。もう私は何を見せられているのか…。
からの後半のアクション映画さながらのシーンと来たもんだから、びっくり仰天な展開です。からの、ラストは家族愛ですからね。
もう、なんのこっちゃな映画なのですが、思わず2度3度と観たくなるような感覚になりますし、正直最高に面白かったです。ちょっとネタバレになりますが、この映画を観ていて個人的にはブラックジャックのピノコを思い出しましたね。
そして、映画全体的なテーマとは裏腹に、なぜか音楽や映像の映し方なんかも、スタイリッシュな感じなんですよね。すでにオープニングから興奮してしまうくらいの見せかたで、そのまま一気に映画に入り込んでしまいます。
あの、殺害シーンになるときの、『サイレントヒル』ばりの周囲が変化していく様子も面白い演出でした。いやね、もうグロいシーンや怖いシーンを見せられながらも、なにかカッコよさを感じてしまうという感覚で自分がおかしいのかと思ってしまう程。
いや~、さすがジェームス・ワン監督です。鑑賞者の遥か斜め上を行くような新感覚のホラーには流石としか言いようがないです。
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