「それは報いか?」ブルー・バイユー カロロ恥子さんの映画レビュー(感想・評価)
それは報いか?
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【ネタバレ有り‼️】
主人公が迎えた結末は、彼が辿ってきた人生の報い?
普通に考えたら、そうだろう
冒頭のまっとうな所に再就職出来ないのは、前科があるから
身重の嫁に金を用意する手段に窃盗を選ぶのも、浅はかな考え
“もっと、まっとうな道があるだろ?”
“コツコツ真面目にやればいいのに”
だが、どう頑張っても「これしか無いんだ」としか考えれない人がいることに思い至るまで、世の考えは多様性に富んでいない
特に、“1日の余暇に映画でも見ようか”という日本の人には
この映画のレビューからも断片的にうかがい知れる背景だ
窃盗を“必要悪”と言いたいのでは無い
ただ、そこまで追い詰められた主人公に「言葉も分からない、家もない“故郷”に送り返される事が当然の報いとは酷すぎる」
監督が盛りだくさんしすぎてJazzノスタルジック織り込んだり、子役の号泣演技に書き消されがちだが、映画の結末の主人公は自分がしたこと以上の報いを強制されている
では、誰が報いを受けるべきなのか?
それを映画は問うている
決して、子を手放した母でも(作中で織り込まれる韓国語の歌声は<私の赤ちゃん 私の赤ちゃん>という意味)、養子にしたが酷い行いをした親を個別に責めているわけではない
それでもアメリカで生きてきた、そんな人が強制送還されることが妥当かを訴えている
私は、そう思う
※全然関係無いけど、アリシア・ヴィキャンデルは歌が上手すぎる🎵
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