「【有名女流作家が、30年振りに旧友を授賞式へのクルーズに誘った訳。今作は鑑賞側にイロイロな解釈を委ねる作品である。驚くのは今作が、出演者が即興演技をした事である。流石、名優たちであるなあ。】」レット・ゼム・オール・トーク NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【有名女流作家が、30年振りに旧友を授賞式へのクルーズに誘った訳。今作は鑑賞側にイロイロな解釈を委ねる作品である。驚くのは今作が、出演者が即興演技をした事である。流石、名優たちであるなあ。】
ー 的を隠したまま旧友たちとクルーズ旅行をする女性小説家、アリス(メリル・ストリープ)の複雑な心情を描いたドラマ ー
■世界的に評価されている小説家のアリス・ヒューズは、また新たな文学賞を受賞し、豪華客船で式典が開かれるイギリスに向かうことに。
同伴に甥のタイラー(ルーカス・ヘッジズ)や旧友たちロバータ(キャンディス・バーゲン)、スーザン(ダイアン・ウィースト)を招待するが、旧友たちと最後に会ったのは30年以上前。
彼女が旧友たちを誘った理由とは。
◆感想
・これだけ、豪華なキャスティングで劇場公開されなかった作品。
ー で、面白くないかと言うと、面白い。-
・資料によると、メリル・ストリープの出演料が25セント!とあるが、ホントかな!!
■これは、私の勝手な解釈であるが、余命僅かなアリス(これは、後半明らかになる。彼女の部屋に出入りしていた男性は、ミッチェル医師である。)が、自身のベストセラー”オールウエイズ・ネバー”の題材にしたために、人生を台無しにしたロバータに対する贖罪と、逆にロバータとスーザンをネタにして続編を描こうとした作品かな、と思ったのである。
でなければ、彼女がロバータとスーザンとは、夕食しか共にしなかった姿(前半)の説明が付かない。
・アリスの甥のタイラー(ルーカス・ヘッジズ)は本当に彼女の甥だったのかな、あの多数のタイラーの幼き頃からの写真がアリスの部屋に在った理由。
<今作は、観る側にイロイロな推測をさせる面白き作品である。そして驚くのは今作が、スティーブン・ソダーバーグの練った脚本ではなく、別の人が作った大枠の中で出演者が即興演技をした事である。流石、名優たちであるなあ。>
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