沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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久しぶりの「ガリレオ」シリーズ
シリーズ最高傑作とまではいかないかもしれませんが、ガリレオシリーズを見てきた人は楽しめる映画でした。家族愛、家族を超越した愛、司法だけでは罪を裁けない難しさや葛藤が描かれています。
キャストの演技力も申し分ない高さでした。特に父親役の飯尾さんは個人的にコミカルな印象がありましたが作中ではシリアス芝居に徹していて新鮮でした。こんな重苦しい役を飯尾さんにキャスティングした制作陣も凄い。
「愛する人のために善良な人間の振りをして、偽りながら生きていく」ことの葛藤や苦しみが、演出によってセリフに頼りすぎること無く表現できていたと思います。少々ツッコミどころもありましたが、上質なものだったのではないかと感じました。
残念だった点としては、各々の登場人物の言動の背景や過去の経験があまり語られないこと。1度原作を読んだ身としては、大筋をなぞったようなやや薄味など印象でした。それぞれの背景も当事者視点の映像ではなく会話の中でポロッと出てくる感じなので、感情移入しきれない部分もありました。理想としては、2時間の映画ではなくドラマとして一つ一つ丁寧に紐解くことが出来たらより没入できたと思います。
化学要素は薄くミステリーとしては少々単純な部分もあるけれど、ヒューマンドラマとしては考察しがいがあると思い星4です。
北村一輝の病み具合が凄い!
ガリレオシリーズを映画館で初鑑賞。
パレードの演出もあるので大画面でより見応えありました。
真実を紐解いていくと思いもよらない繋がりや事件に関わった人間それぞれの心の底にある本当の想いが見えてくる。
北村一輝さんの表情が物語が進むにつれてどんどん酷くヤツレていく様…
自責の念と苦悩のなかで鬼気迫る演技に見入っていました。
面白かったです。
続編も出ればぜひ観たいです。
1つのミステリー映画として楽しめる
ガリレオシリーズとしてではなく、1つのミステリー映画として楽しめました。
随所に出てきた「大事な人のためなら〜」というテーマはピンときませんでしたが、一つ一つ謎が解けていく展開は面白かったかなと。
祭りを利用したトリックは斬新でした。
これぞガリレオ
映画3作目
映画1作目から目を引く
人の哀しみ、悔しさの見せ方は
抜群に上手いなぁとしみじみ感じます
今作は草薙がきつすぎるってぇ(泣)😭
そしてラストを迎えても終わりじゃない
終わっていない
深い1作でした
ありがとうございます
解決までの中身が濃いガリレオ作品
先月に原作の沈黙のパレードを読みました。非常に面白かったため、映画館でも見たいと思い、鑑賞しました。
演技派俳優の方々が多数出演されていたので、演技に圧倒されました。事件が起こるまでがサクッといき、解決していくまでがじっくりでした。
個人的には増村さんの場面がもう少しあるとより深みのある内容になったのではないかなと思います。
エンドロールでは、一作目の容疑者Xの献身、二作目の真夏の方程式のシーンが流れ、時の流れを感じました。
映画に圧倒されたのか、見終わった後は少し休憩が必要でした。笑
出演者の演技が素晴らしい
湯川、草薙、内海。
役柄も年を重ね、落ち着いた関係性が見てとれて違和感なく安心して見てられる。
それにしても、関係者の演技もすばらしい。
演技がぶつかり相乗効果か緊張感が増す。
村上淳、憎たらしいね。山田孝之のカンヌで変な木の役が面白かったけど。
酒向芳、あの惨めな感じは演技じゃないでしょ。
また、登場人物や街の様子など、原作を読んだ時の頭の中のイメージと映画のイメージがめちゃくちゃマッチして驚いた。
ガリレオシリーズの映画はみんないい作品だね。
どうして湯川がわかったのか?
今回の鑑賞に合わせて前2作をしっかり見直してから臨んだ。柴咲コウに戻って素直に嬉しく思った。でも今回、警察でもわからなかった謎をどうして湯川がわかったのかはわからずじまいだね。またテレビでOAされるだろうからじっくり見て見よう。しかし仮説を実証して真実を暴いても真実は不幸にする場合もある。今回はぴったりはまってたのと、KOH+の主題歌もよかったね。
エンドロール、懐かしや〜
今回はあまり科学的な濃さは感じられず。
ぺっこりを完全封印した飯尾さんも良かった。
ちょっと引っかかる箇所もありましたが
楽しめました。
平日の昼間なので観客少なめでしたが、指定された席以外に移動して持ち込みのお菓子食べるのはマナー違反だよー
雰囲気◯だけどツッコミどころある
雰囲気は、いい映画。これで星5つみたいになっちゃうけど、いやいや、よーく内容整理してみると、
朝倉妻は、あんなことしてよくお店行ってたなー。これ2度みたらしっかりヤバイ人間って思って観るね。
蓮沼は、血のついた作業服必要だった?あれがあるからって、朝倉妻に自分は全て知ってるってメッセージにならないよね。むしろあれのせいで真犯人って事になっちゃったし。
でも、血のついた作業服があってもそもそも釈放されてたんだけどなー。
蝶のバレッタに血がついてなきゃ真犯人じゃないのを立証できるの?手に持ってたかもよ。
草薙さんは、血のついた作業服があっても沈黙したら、裁判もできなかったのに、そんな人が朝倉夫に絶対に解決するみたいな事言ってるのもなー。
でも、いい映画ですよ。序盤もすごく好きだし、最後のほうで、庭で飛んでる蝶を朝倉妻は手で払ってたけど、お墓参りしてる元彼君の肩にはとまるところも、何か表してる感じでいい。
細かい事もかきましたが、ガリレオファンの方々怒らないでね。小説読んでませんけど、私もガリレオ好きなので。
物語はよかったのだが
物語としては面白かったのだが ガリレオ 湯川先生である必要があったのだろうか?
という疑問が残ってしまった。
殺しの方法も警察で解明できそうな内容だったし、湯川先生の映画というよりは警察のあり方の映画になっている
それならもっと違う描き方 ガリレオではなく刑事ものとしてがあったのではないかなぁ と感じてしまった。
北村一輝さん"Good Job!"
なんと言っても、北村一輝さんの演技が最高でした。
ストーリー上、冒頭で被害者女性のお葬式から始まる訳ですが当人を全く知らない為、感情移入出来ないまま進行していく。
どうしても納得出来なかった箇所が一つあり。最初に姪っ子を殺害され妹を自殺に追い込まれた男が被疑者に近付いているのに計画の手引きしかしていないのは納得出来ず。目的は復讐では無かったのか⁉︎ 話しの流れ的に殺害に失敗した等の伏線が必要だったのでは。
ガリレオは間違いない
原作も読んで面白かったので鑑賞。シリーズ映画、ドラマ鑑賞済み。出来の良さに差はあれど一定の満足感はあると思います。
原作からするとどうしても2時間に納めるので、カットされる部分はあるが原作に忠実にパレードとか再現するの大変だったろうなぁ…と思ってしまう。
原作ほど感情移入はできなかったが役者さんの演技で飽きずに観れます。
ずんさんは娘を殺された父を熱演され意外な一面をみました。
また、何年後かに続編制作を楽しみに。
北村さん最高でした。
『容疑者Xの健診』『真夏の方程式』を鑑賞済みです。劇場版『ガリレオ』はテレビシリーズとは違った暗くて重い印象でしたが、今作はテレビシリーズに近い雰囲気で懐かしい印象を感じました。前半は湯川が高らかに笑うシーンやシュールな実験シーンやちょっとしたコメディ要素もあって、個人的には楽しめました。
2回観賞しました。今作は刑事草薙に焦点を当てた作品になっていました。捜査会議で嘔吐するシーンから北村さんの演技は圧巻でした。これまで『テルマエ・ロマエ』や『劇場版シグナル』で拝見させてもらいましたが、今作で精神的に追いつめられる演技を観れて良かったと思います。
今作は湯川先生と草薙刑事の友情を描いたミステリー映画だと思いました。綺麗にまとまっていましたが、ちょっと過去回想が多すぎた印象でもありました。
面白いんだけど。。。
よく作り込まれていて、二重三重のドンデン返しがあるんだけど、
よくよく考えると都合良過ぎる箇所がいくつかあり、そういう意味ではトリックに凝り過ぎの感がある。
液体窒素をパレードの出し物の宝箱に隠して運ばなきゃいけない必然性がないし、
犯人とゴミ回収のオッチャンが同居するのも都合良過ぎるなぁと。
まぁあまり難しく考え過ぎずに、楽しんで観れば良いのだけどね。
つまらない方の東野圭吾
ガリレオって、湯川先生がとつぜん数式を書き始めて、そこにギターのテーマ音楽が重なって、謎が解決してカタルシスって話だよね。今回は、それがないの。映画版では人情話になることが多いから、カタルシスないことが多かったかな。覚えてないや。
それで明かされる真相の「なんじゃこれ」感がすごい。
東野圭吾が人情話に寄せるときは、《砂の器》ばりのドロドロ話になる印象だけど、今作も、まあ、そうだね。
でもさあ、作家がウンウン考えて『ここでこういうことが起こって、謎を解いていくときに「こうかと思ったら、じつはこう」ってなって、被害者は殺されてもしょうがないなって感じで、《オリエント急行殺人事件》っぽいところもあって、トリックはこうで……できた!』って話を書けば、それでいいのかな。
「思いついたぜ!」ってだけの話を、そんなに良くない読了感を抱かせつつ、登場人物の誰が救われるわけでもなく、読者が何かを気づくわけでもない話を書くのか東野圭吾ほどの作家が。それを映画化してるフジテレビもどうなのさと思いました。
そして、草薙さんは「実刑を与えることができなかった」って悩んでるんだけど、これは悩んじゃ駄目。警察は正義を為す組織ではなく、法に則って手続きを進める組織だから。倫理的にどうかではなく、法的にどうかで判断しないと。警察が正義を為そうとするから、ストーリーに則って送検しようとかしちゃうの。
おいおいひどくないですか?
容疑者Xを期待していってガッカリ。初っぱなゲロゲロのメンタル激弱刑事。殺されても同情できない恩知らず被害者。えっ!そのバレッタだけで証明できたの?物理学者さん。その他、共感できない点とツッコミどころ満載で、妻との#沈黙のパレード反省会が長時間に及びました。
数年前から行方不明になっていた女子高生・並木佐織(川床明日香)が遺...
数年前から行方不明になっていた女子高生・並木佐織(川床明日香)が遺体となって発見された。
佐織の両親、祐太郎と真智子(飯尾和樹、戸田菜穂)は東京都下菊野市で食堂「なみきや」を長年営んでおり、佐織は同じ市内に暮らす音楽家の新倉直紀・留美夫妻(椎名桔平、檀れい)に才能を見出されて、歌手デビューを目指してレッスンを積んでいたのだった。
さて、佐織の遺体発見直後、容疑者が浮上する。
容疑者は蓮沼寛一(村上淳)。
かつて、少女殺害事件の容疑者として逮捕されたが、完全黙秘を貫き、結果、証拠不十分で無罪となった男だった。
その事件で蓮沼を逮捕したのが警視庁捜査一課の刑事・草薙(北村一輝)。
しかし、今回も完全黙秘を貫いていた。
そんな中、菊野市まつり仮装パレードの日、蓮沼が不自然な死体となって発見される。
かくして、草薙の友人、奇妙な天才物理学者・湯川(福山雅治)となるのであった・・・
といったところからはじまる物語で、前半、特に冒頭の佐織が行方不明となり、遺体となって発見されるまでの描写が秀逸で、この冒頭部分で映画に引き込まれます。
押し入れの中での窒息死という不自然な蓮沼の死を解く経過は、湯川と内海刑事(柴咲コウ)とのやり取りもあり、ユーモラス。
蓮沼殺人のトリックは、物理学者・湯川によって解明されるが、犯人は・・・
と、後半からはダダ崩れ的な感じ。
ま、テレビの2時間サスペンスならばダダ崩れではないのだけれど、犯人の告白(と、そのほころび)によって事件の真相に近づいていくのは、ちょっとミステリーの謎解き部分としては弱いし、前半、力のはいった演出で描かれた佐織の物語がわきに押しやられる感じもしました。
それよりもなによりも、2時間サスペンスの定石「救急車呼べばよかったんじゃない?」「脅迫者は必ず殺される」が事件の肝だったが、観終わっての残念感につながっています。
とはいえ、観ている間は、かなり面白かったです。
また、事件の鍵を握る人物を演じる酒向芳が、いつもながらの怪演で身を見張らされました。
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