「引き込み度は高いが、おかしな点があり、すっきりしない映画」沈黙のパレード ゆきとうさんの映画レビュー(感想・評価)
引き込み度は高いが、おかしな点があり、すっきりしない映画
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エンドロールが流れると、あれ、これで終わり?と思いました。
女子高生の並木佐織が遺体で発見され、容疑者の蓮沼が殺される事件に発展していく物語です。
感想を要約すると、タイトルのようになります。
この物語のおかしな点を2点挙げます。
1つ目は、佐織は妊娠したから歌をやめると言っていますが、歌をやめる理由としては乏しいかなと思います。
2つ目は、その時に新倉留美は佐織と口論になり、佐織を突き飛ばします。佐織は資財に頭等を打ち、意識がない状態で映し出されます。留美は何故逃げたのでしょうか?普通なら、「大丈夫?」と声をかけ、救急車を呼ぶのが自然でしょう。多少、嫉妬があっても夫のお弟子さんですからね。
すっきりしないのは、結局、蓮沼が佐織を殺したのかどうか不明な点です。映像では、車の中で意識が戻った佐織を蓮沼が鈍器で殴るシーンがありますが、これは飽くまでも推測のシーンなのです。
私はガリレオの前2作を観賞していませんが、横溝正史や江戸川乱歩の2大巨匠には遠く及ばないと感じました。世界観が圧倒的に足りないです。「犬神家の一族」を知っている世代なので、物足りなさを感じます。
しかしながら、近年の推理映画の中では引き込み度が高いので、中の上の評価とします。やはり、すっきりしない映画でした。
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