劇場公開日 2022年2月11日

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「久々に誰かにオススメしたい映画。」北風アウトサイダー 山元文雄(CLOWN-Fumi)さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0久々に誰かにオススメしたい映画。

2022年4月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

正直、最初は『重い話だと苦手だなぁ』と思っていました。
インディペンデント映画に良くある「ひたすら重い」だと、仕事明けだったので眠くならないかと心配しながら栄養ドリンクを用意して見始め。

時間はあっという間に過ぎていきます。

酸いも甘いものと言うか何というか、家族、身の回りのコミュニティが、じわりじわりと、時には急激に変化していきます。

ドラマチックでありながら、伏線の回収も非常に自然に。
そこが非常にリアルというか、、、スッと入っていき、それだけにじわじわと感情を揺さぶっていきます。

全てがいい話でなく、全てが悪い話ではなく。

これを伝える文章力が足りないのが悔しいくらい。

『話せばわかる』が全て話せるものでもなく、解決しなかったりしたまま時間が過ぎていく。そんな事だってある。

王道のようで王道でない。聞いた事のある話のようでそれだけにおさまらない。

見終わった後、苦くてしばらくあとを引きずるのに、どこか爽やかな。

個人的な表現で大変申し訳ないですが、苦味の中に旨さがあって、口の中がスッキリして、香りがあとを引く、上質なエスプレッソをダブルで戴く。
そんな素敵な映画でした。

好みは勿論あるとは思いますが、凄い久しぶりに『また見たい映画』でした。
総じて、有難うございました。

CLOWN-Fumi