「今回のMVPはアイナ・ジ・エンドで。」SING シング ネクストステージ 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
今回のMVPはアイナ・ジ・エンドで。
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予告編から、前作のメンバーがラスベガス的なリゾートシティで大きなショーをやる話というのはわかっていたし、U2のボノが元大スターのライオンの声を担当することもわかっていた。スカヨハのハリネズミが、ステージ上でひとりU2の曲を歌っているシーンも予告編にあった。なので一番懸念していたのは、トラウマを負ったライオンが、スカヨハの歌声に触発されて、ついにステージを上がって「U2のあの曲」を歌うことだった。それでは、モノマネ番組のサプライズで本物登場!ってなるルーティーンそのままじゃないですか!
蓋を開けてみると果たして悪い予感は的中してしまったのだが、むしろ気になったのは肝心の曲がすぐに終わってしまったことだったりして、まんまと待望の「本物がU2を歌いますよ!」の期待感に乗せられていたということなのでしょう。
物語的には、前作にあった「この歌を誰かに届けたい」というコンセプトがほぼなくなってしまい、プロになった彼らがパフォーマンスをする喜びがメインになっていた。ちょっと寂しい気はしたが、字幕版→吹替版と2度観た結果、クライマックスのショーの楽しさに些細なことだと思えるようになった。字幕、吹替、両方観た上で今回のMVP賞はアイナ・ジ・エンドに進呈します。
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