「挫折や失敗がむしろ愉しい!」SING シング ネクストステージ Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
挫折や失敗がむしろ愉しい!
映像によって、ここまで「心と瞳」が幸福になれるとは! と言うのが、見終わったそのままの感激です。
◉お金をたくさん取れるエンタメ
吹き替えで観ました。
歌も声優さん(字幕・吹き替え)も全員が豪華メンバーだと、すぐに分かる。それがカオスになって画面の上から下、右へ左へと動き回る。ロックダンスもヒップ・ホップもミュージカルも。取りあえず「万華鏡」と言う、決まりのたとえしか出来ない。
後で別の言い方も考えたい。
夢と現実の境をにじませたり、揺らしたり、ずらしたりして、アニメでしか見られないエンタメを披露してくれた。
ジミーの娘のポーシャとメガネザルの大群がキラキラ星を作ったのにはビックリしたし、ロジータは世界一可愛くて魅惑的なお母さん豚だし、アッシュはハリネズミなのにライオンと同じ大きさに見えた。
オーディションで落ちたフラミンゴのダンスだって、他所ならトップ合格でしょう。だからエンドでしっかり採用された。
◉底なしの楽天主義
ジョニー、ミーナ、ロジー、クレイ・キャロウェイたちが、この筋書きの中で皆、一度は落ち込んで、何とか立ち上がる。そこはいかにもな筋書きではあるけれど、心地よい。バスター・ムーンの図太い楽観主義に、観る者はどこまで引っ張って行かれるのか?
お土産にくれた勇気を胸に帰途に着いた訳ですが、ムーン一座に少なくても2ステージはお願いしたいです。
◉猟犬の出身
ところで、狼社長のクリスタルの部下のスーキーは、なかなかいけてるお嬢さん。ちょっと調べたら、サルーキと言う狩猟犬だそうで、だからスカウト担当だった。
でも、最後に社長に向かって、この狼を捕まえて、みたいな言い方は、今まで世話になっていたのに、キツすぎるかなと思いました。確かにあの狼のキャラクターは、予想外に横暴でしたが。