流浪の月のレビュー・感想・評価
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監督の自己満映画でしかない
「たくさん偏見や批評を受ける映画」だと監督本人が言っていたが、その通りすぎる
役者に体当たり演技させました
役者を脱がせました
役者に感情を爆発させました
三拍子揃っている監督の独りよがり映画だった
ストーリーなんてホントクソすぎる
題材がそもそもクソ
原作読んで無いからあまり言えないけどさ
サラサがあまりにも自己中心的な行動で、相手の幸せを考えられない子だから見ててイライラする
言葉も足りなすぎる
人間である証は理性と言葉なのに、それではまるで動物
フミはフミで、詰まるところ彼はロリコンではなかったが、大人としてあまりにも稚拙な行為を繰り返していた。
行動がロリコンと受け取られても仕方ないし、ロリコンの救済が被害者との対峙だと受け取られかねない。
まるでろりこんでもいいんだよ、被害者は思い出として生きてるよ、と思われても仕方ない映画
全員ちょっとおかしくて、全員自分の気持ちに忠実すぎる。人のことを思いやれないし考えられない。人として大事な部分が欠如してる
多部未華子の視点が唯一私達マジョリティ側の視点だけど、なんか1ミリも共感も感情移入もできない。
不幸を寄せ集めても感動作にはならない。
文は病気だったということですが、何の病気なんでしょうか?
体が子供のまま発達しない病気なんでしょうか?
最初の更紗が文についていくシーンも、ちょっと違和感がありますかね。更紗は子供ですからね。
ケチャップのシーンもどうなんでしょう?更紗は本当は自由奔放で明るいということを描きたいんでしょうか?あの音楽はなんなんでしょう?
趣里が演じる佳菜子が子供をほったらかして、彼氏と旅行に行ったまま帰って来ないのもどうなんでしょう?
文が子供とふたりでいるというシーンを作るための、取ってつけたような前フリとしか思えません。
全体的に、監督の演出なのか、俳優の演技を型にはめていくようで、演技力を殺してますね。
まあ、キャスティングと予告編でお客は入るかもしれませんが、上っ面な作品になっているのは否めません。
ベッドシーンやキスシーンがベロベロ気持ち悪い。女優はきれいに撮ってあげないといけません。
かなり、期待を裏切った作品と言えます。
映像と演技は良い。ストーリーの奥行きがもうひとつ。
大きく荒れることのない湖の様な作品
原作泣かせです。
鑑賞後全てにおいて物足りなさが残ります。
何故初めに幸せな家庭を描かなかった?
幸せがあったからこその不幸だと思うのですが…?
原作の順序だった物語がバラバラに組み直されて観る者を残念な気持ちにさせます。
亮くんのDVだって1回っきり。
何度もDVと贖罪を繰り返すからDVの愚かさがわかるのに…(事務所的にNG?)
アンティークショップにしても店終いするからこそのプレゼントなのにあれでは気前のいいジィさんw
多部ちゃんだって心に傷があってこその文との繋がりを求めるって設定なのに何も無し。
梨花ちゃんにしたって投げっぱなし。
梨花ちゃん出すのなら2回キッチリと預けさせて亮くんと文の違いをみせないと。
ラストのハッピーエンド?だって観せるべきだよね。
原作読んで期待した人にはちょっと残念かなと。
#36 成長できない2人の男
最近立て続けにテーマの重い暗い映画を観ているせいか、これはまだ明るいほうに見えてしまった。
フミもリョウもまともに大人になれない男で、そんな中でも世間一般的にはまともに見えるリョウと恋人関係を続けようと努力するも、結局フミに惹かれてしまう更紗。
今まで明るい元気な女子を演じることが多かった広瀬すずが大人の女を演じていて結構ドキドキした。
横浜流星クンがベッドシーンもダメ男も似合うから、余計酷い男に見えるのよ。
フミが物理的に成長しない出来損ないならリョウは精神的にわがままな子供のままで、対照的な男性を表してるのが面白い。
どっちも出来損ないなのにフミは犯罪者でリョウは表面化しないから社会的エリートっていうところが歪んだ日本社会を表している。
幸せに生きる場所は日本にはないと思うけど、フミと更紗には幸せに生きて欲しい。
胸が苦しくなるような「切ない」映画だった…
1つ目の「切なさ」は、
大学生の文が10歳の更紗を同居させたことで誘拐犯にされてしまうこと
自分の身の安全を守ってくれる「大人」と「家」が
「ない」と感じていた更紗に、安らげる「家」と一人ではない「安心感」を与えた文は、一生背負わなければならないほどの犯罪を犯したことになるんだろうか…
そして、2つ目の「切なさ」は
文と更紗が子供の頃から抱える性的な問題
デリケートな問題だけに、絶対に人には知られたくない
しかしそれを話せないことが、誤解やトラブルとなってゆく…
ネットに本当かうそかわからない情報があっという間にとびかう時代
世の中には、少なからず「生きにくい人」、「行き場のない人」がいるんだろうな
文と更紗はお互いの存在自体が、唯一の「生きていける場所」なのかもしれない
松坂桃李と広瀬すず!
さすがの圧巻の演技で、作品ががっちり成り立ってます
一皮むけたような横浜流星の演技も秀逸でした
また、
画面に風、陽の光、水や雨などが、動きをもってきれいに差し込まれ、作品タイトルの「月」をよりシンボリックにひきたてていました
そして、見終わったあとにその寂しげで冷たく光る月の映像が、しばらく心から消えない…
そんな、余韻を残します
求めている真実の愛
恩讐の彼方。
本屋大賞を受賞した作品なのでどう描かれているか期待して観てきました。
濃密な150分、流浪の感情に心が騒ぐ
それは、今まで感じたことのない150分。凄く濃密であり、 不正解な部分ですら受け入れてしまいたくなる。まさしく「流浪」であり、その彷徨いに心が揺れ動く。
『怒り』や『フラガール』など、映画好きを問わずとも知られている作品を多く手掛ける李相日監督。しかしながら、私は今作で初鑑賞。妥協のない作品作りと圧倒的な描写力が持ち味だとは思っていた。実際、監督のアフタートークからも感じたのだが、凄く丁寧で誠実な作品作りをしていることが感じられる。求めていくもの一つ一つに妥協点がなく、それがフレームに収められている。だからこそ、観ているこちら側も逃れられず、濃密な時間を過ごすことになる。
誘拐された女児と誘拐犯。2人にしか分からない時間と、2人の気持ちなど到底分からない外の世界。その不可侵な領域に何とか適応としたり、藻掻いていく姿はとても苦しく、非常に繊細さが際立っている。痛みを覚えるような描写も多いが、小説をヒラヒラとめくるような暖かさも内在している。だからこそ見届けたくなってしまう。そして、言葉を失うほどに素晴らしい作品を観たように感じたのだ。
主演の広瀬すずさん、松坂桃李さんが本当に素晴らしい。監督も広瀬すずさんの活躍を「段々と上がるハードルを乗り越えていく姿を見てきて、また仕事がしたいと思った」と言っていた。それでもまだまだ伸びしろを感じさせると評していた。もはや彼女に「体当たり」など安々とした形容は要らないのである。
また、松坂桃李さんってなんであんなに明度を落とせるのか。俳優としての色気はそこになく、感情がゆらゆらと常に揺れている。最後まで圧倒されていた。
撮影監督のホンギョンピョ氏が魅せる、曖昧さに加担する心理が絶妙。なんとも言えぬ凄みに飲まれた。
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