流浪の月のレビュー・感想・評価
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横浜流星の最高の演技
引き算の映画
作品としては「問題作」としての立ち位置なのかな。 でも本人たちのみ...
世間から後ろ指差される関係であっても、、
キャストが良すぎてものすごく期待して観に行った。
さすがに期待値が高いのか座席もかなり埋まってるなと感じた、やっぱり松坂桃李×広瀬すずはみんな見たいよね、流石の集客力。
世間から見れば元犯罪者とその被害者の関係、でもお互いが抱えるものを一番理解し合っている2人。暗くてずっしり重たい感じが常にあったけど、映画内世界に深く沈み込む感じで集中して見れて2時間半あっという間だった。(でもやっぱりちょっと長かったのかトイレ退出がちらほら)
最後まで2人が救われる展開があるわけではない、暗い作品観てたはずなのに鑑賞後感が悪くない不思議な映画だった。
2人が支え合ってこれから生きていくのを応援したいと強く思った。
もちろん俳優さんの演技はさすがとしか言いようがなかった。
全体的に暗いシーンの中で、白鳥玉季ちゃんが出てくる回想シーンにはすごくほっこりした。
謎
原作を読んだ時から、さらさが両親をなくした時から世話になっているおじさん夫婦の家に帰りたくない理由、従兄弟から毎夜性被害を受けていることを警察で何故言わなかったのか、本当に謎だった。
それが嫌だから、雨が降り出しても公園にいたのだということ、そこで声をかけてくれた大学生の文の家について行き、いつでも家に帰っていいと言われていたのに、自分の意思でい続けたこと。
最後に引き裂かれた時、誘拐犯として捕らえられた文を助けられるのは自分の証言だけなのに、従兄弟に性被害にあっていることを言えなかったのは何故なんだろう?
自分を一時的にでも助けてくれた文を、助けたいと思わなかったのか?
それ以上に、言わなければおじさん夫婦の家に戻ることになり、従兄弟からの性被害がまた始まるとは考えなかったのか?
その辺、原作でも描かれていなかったから気になっていたのだけれど、映画でもやはり描かれていなかった。その後従兄弟の性被害に遭わずに成長したか否かも謎のままだ。
そして再会後、さらに週刊誌の二次被害にあっても、依然としてそのことは伏せ続けている。苦悩はしているけど、文をいつまでもロリコン誘拐犯にしたままだ。
「警察で失敗した。どうしても従兄弟にされてたこと言えなくて」「言えなくて当たり前だよ」
これだけのやり取りで納得できるわけがない。言えなかった理由、今も言えない理由が欲しかった。
原作では文の世界に性欲は存在しないと読みとったので、二人の関係は幼いさらさとの時点から人間愛のようなもので結ばれていると思っていたが、映画ではたんなる肉体的な問題に処理されてしまったようで、そこも非常に残念だった。
役者はそれぞれ熱演していて素晴らしかった。
アンティーク屋の親父の件は他の皆さん同様気になった。ほぼ不在で開けっぱなしにしてて品物を盗まれないのかとか。w
2時間30分の間、映画の中に引き込まれた
ロリコン
悲劇的なファンタジー
罪なのか、愛なのか
原作は未読。
李相日監督って、「悪人」にしても「怒り」にしても犯罪を犯した人間との愛を描くのがうまい。犯罪を犯しても人としてそこまで憎むべき存在なのかってことを問いかけてくる感じ。本作もそんな映画だった。
誘拐事件のなった15年前と現在をうまく場面展開しながら物語が進む。事件当時、誘拐の犯人と被害者、そんな関係性に違和感を覚えるほど、2人の間に流れる雰囲気は穏やかで温かいものだった。
徐々に明らかになる更紗と文が抱える闇。男として色んな感情を揺さぶられ、かき回された。性の問題と人との関わりについて、こんなにえぐってきて、でも優しく目の前に提示されるなんて。なんて物語だ。
そして、狡猾な暴力はいい人の仮面を被ってくる。横浜流星の演技を見てそんなことを思った。こんな役もいいな。もちろん広瀬すずと松坂桃李もよかった。でも、物語的に文の役はあんなにイケメンでいいのだろうか。勝手な願望だが、岡山天音や矢本悠馬あたりが演じたものを観てみたい気がする。
ひたすら二人の幸せを願って鑑賞しました。
ーーねえ文、わたしってどんな子だった?
原作にも登場するこの台詞を、僕は非常に重要な台詞だと思っている。それは、自分を押し殺し、自分自身さえも偽り続けてきた更紗の悲痛な叫びである。彼女はもう、文に尋ねなければあの頃の自分を思い出すことが出来ない。
そして、文と過ごしたあの頃が更紗にとって重要なのは、更紗にとって最も重要な「両親と過ごした幸せな日々」を模倣したものだからである。夕食にアイスを食べ、朝食にケチャップをぶちまけ、日曜日には昼間から床の上に寝そべってビデオを観ながらデッカいピザを食べる一見野放図な行為は、単なる彼女のワガママでは無い。文はその生活を全肯定してくれた。
原作との比較はあまり意味のない行為ではあるのだが、両親と暮らした幸せな時代をバッサリカットしたのは何故だろう。お父さんは病気であっけなく死に、お母さんは男を作って出ていったと言う説明だけでは、まるでネグレクトされた子供だ。幸せな子供時代を想像する事は難しい。叔母の子(いとこ)による性的虐待からのエスケープを強調したかったのだろうか。文との生活は彼女が人生で初めて得た唯一の安息地に見えてしまう。
また、母については男と逃げたことだけ語られるのに、父がバカラのワイングラスでウィスキーを美味しそうに飲んでたエピソードを残したのは中途半端である。
李相日監督は意図的に幸せな描写を取り除いて撮影しているように見える。それは、再び二人で行動を共にする事になったエンディングも例外ではなく、明るい未来を予見させる要素はほとんど無い。陰鬱な気持ちで映画館を出た。暗ければ良いってもんじゃないと思うのだが。
追記
原作によるとcalicoを邦訳すると更紗とのこと。お互いずっと求めあってたんですね。二人には幸せに暮らして欲しいです。
人と寄添い合える事の幸せが素敵だなと思いました。
本当に無理…
相変わらず濃い李監督作品
相変わらず濃い李監督。その濃さは実はあまり好きではない。俳優のみならず脚本監督も気合が入りまくって過度な劇的構造の、言ってみれば昔ながらの日本映画な感じがいつもする。こういうのが好きな人は好きなのだろう。
前半見てる際には「シベールの日曜日」的作品かと思いきや、やはり原作はさすが本屋大賞、病的な要素を持つ主人公たちの運命的な再会と世間の邪魔、大きな障壁を持った幸せになることのできない男女のロマンス、とも言えないロマンス。なのでいい物語だな、と思うのだけど、いかんせん濃すぎる。常にみんな思い詰めてるみたいで確かに葛藤こそドラマとは言うけれど、みんな思い込みが激しくて感動からは遠ざかる。
現在進行形に過去回想が入る作りではあるけど、回想の分量とタイミングがそこでよかったのか微妙。「誘拐」と世間でみられたその時間は実はかけがえのない心の拠り所となる幸せの時間だった、という一連は、実は芯になる結びつきのシーンが見えなかった。心の傷を負ったふたりが公園で出会う。そして歩み寄る。打ち解ける。となるはずなのだけど、逮捕のシーンのところで、もっと盛り上がりたかった。前半でその掴みがないのでいまいち盛り上がれず。ただ、カメラは目新しい。パラサイトの人なんですね。とてもシャープな絵ながら陽光のハイコントラスト、夜景手前の日没後の雲が見える空、「月」とタイトルにあるからか、とても丁寧に撮られていて新鮮でした。
かなり驚くシーンが多い
性被害や小児性愛等、重たい内容です。カップルで見る内容か分かりませんが、キャストが人気の方々だからか、若いカップルが多くて驚きました。人それぞれ受け止め方はあると思いますが、善悪や幸せとは何かを考えさせられる作品でした。
広瀬すずさんの辛いシーンが多く、それでも心から笑えてるシーンに救われる思いでした。長野や松本の街と共に美しく描かれてます。また、横浜流星さんのDVや二重束縛、崩れっぷりがなかなかエグい。あんなにかっこいいのに、終盤かっこよくないとさえ思えるくらい。はじめての役柄のように思えます。
そして、松坂桃李さんの演技が素晴らしかったです。難しい役柄で、心配になるくらい減量もされて、「前貼りなし?」というシーンもありました。3人の心身を削るような全力の演技に感動しました。
原作を再読したくなった
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