劇場公開日 2022年5月13日

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流浪の月のレビュー・感想・評価

全397件中、261~280件目を表示

3.52時間半…⭐︎

2022年5月18日
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鑑賞方法:映画館

上映時間が長いので、正直 若干鑑賞を迷ったが、映画の配役が発表された時点で原作を読むことにした作品。

しかし、短く感じないまでも緩やかに まさに流されていくように物語は進む。
広瀬すずは、やはり何を演じてもそつなくこなす。
松坂桃李は、まさに原作の文そのもののような暗い洞窟のような目をして佇み、
おそらく相当 体を絞っての参加。
この二人が主役になった時点でこの映画のイメージは確立されているように思う。

映像が冒頭からとても美しく引き込まれてゆき、省略された場面ももちろんあるが、
沙羅が働くファミレスや文のカフェの様子もぴったりでほぼ原作に忠実に物語が語られる。
横浜流星が、DVに自分自身も苦しめられる役を熱演。
こういうタイプの彼を見たことがなかったので、すごく新鮮に感じることが出来た。

この原作だと、もう少し若い人が主役になり恋愛映画になってしまいがちだが、
さすがに、李相日監督、とても深い善悪の境界が滲み出ている。

本人達以外に誰にもわからない世界は、やはりある…
それは、誰にもジャッジ出来ない。
引き抜かれた木(原作ではトネリコ)に、自身を重ねる人は多いと思う。
でも、この物語は二人が出逢ったことが救いになっている気がしている。

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☆ムーミン

4.5文のそばにいる時だけありのままの更紗でいられる

2022年5月18日
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鑑賞方法:映画館

主人公更紗を演じた広瀬すずと、更紗の少女時代を演じた白鳥玉季。似ているようで似ていない二人が全く重なって見える瞬間が何度もあった。

文のそばにいる時のありのままの更紗、引いてしまうくらい自由な誰のものでもない更紗。15年後の広瀬すずが演じている更紗はまるで10歳の少女のようだ。

月は欠けてもまた満ちてくる、その繰り返しであるが二人には幸せになってほしいと願わずにいられないラストだった。

昨年、吉永小百合の引き立て役で誰が演じてもいいような役柄で共演していた広瀬すずと松坂桃李。才能のある、そして映画スターとして華のある二人がこのような重く切ない作品で再度共演して素晴らしい演技を見せてくれた。映画ファンとして幸せを感じる。
もっともっとスクリーンで活躍してほしい。

内田也哉子さんはあまりにもお母さんに似てきすぎてなかなか普通の役は難しいだろうな。注意がそっちへいってしまう。

原作では更紗と文が「トゥルー・ロマンス」を見ていたと、今サイトのレビューで教えてもらったので、鑑賞前にDVDを借りて見た。見てよかった。本当によかった。ありがとうございました。

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大吉

2.0惜しかった

2022年5月18日
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人それぞれ、秘密はあるもの。
ない人は、いないと思う。

原作は読んでないけど
映画って考えると
不完全燃焼。。。

もっと、掘り返して描きたい事はあったはず。

私個人的には、4時間でも5時間でも
これが描きたいって映画なら
描いてもらった方が良いと思いました。

俳優の芝居にも惹きつけられたし、無茶苦茶、気合い入ってるのは、わかったし。
特に、横浜さん

すばらしい演技したと思います。

だからこそ
もっとえぐってもらって
物語を見たかったなー

非常に慎重に、エンターテイメントに
あてはめた、映画であった気がして。

ちょっと残念です。

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R tokyo

3.0どうでしょう

2022年5月18日
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重い話でしたわ。広瀬すずちゃんはアリスに見えるし、横浜流星はまだまだな感じやし、桃李君はこれまた難しい。配役間違いな感じ。

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ミヤミヤミヤ

5.0姿、形は変わっても、それは見る側、其の物は無変

2022年5月18日
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ラストシーンが、全てを語っているんでは。自分に付いたものは、拭うな、寧ろ事が大きくなる。ありのままに、と。

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ホモサピエンス

4.0全体が1つの曲にそって流れる様な映画

2022年5月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

大人になったすずちゃんの新たに取り組んだ作品で、ドラマ以降初めてシビアな役に挑戦で、横浜流星が羨ましく観てしまった。
作品全体は何かの曲のメロディの様にゆったりと流れ、それに逆らう事なく最後まで急ぐ事なく持って行ったという感じて、他にはあまり感じない感覚でした。
最後のオチが○ンゴ?👀○ンゴ❓えっ⁈
そこかよ。人に何があるかわかはない。

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Kama

2.0ラストの少女の唇

2022年5月18日
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鑑賞方法:映画館

難しい

映画鑑賞の巧者でなくても丁寧にとらえられた少女の唇は女性性器のメタファーであり、ケチャップは破爪の血であると分かると思います。ではそれを丁寧に拭った文の描写は何を意味するのか?性的不具者がパドフィリアに覚醒めたのか、否か?
原作は未読ですが気になりました。
物語の紡ぎ方が李相日監督らしく無くわかりにくく、韓国から招いた撮影監督の絵づくりも主張しすぎていると感じました。オズヤスティスト有り、カブリックよろしくのシンメトリー構図有りで(笑)。美しかったのですが。

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emanon

4.5トータルで素晴らしい

2022年5月18日
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鑑賞方法:映画館

李監督の作品、それぞれの物語の「好き・嫌い」と言う主観はさて置き、全ておいて紛れもなく「映画」と感じるものを観させてくれる。特に今作『流浪の月』は脚本、キャスティング、演出と演技などトータルで素晴らしい。
オールラウンダーでどんな役でもこなし、この世代の男性俳優ではトップの実力と言える松岡桃李さんが間違いないのは言うまでもない。
対する広瀬すずさんも、彼女史上で最も「演技」が光る。生きていくために身につけた「(やり過ごす)笑顔」は、鑑賞している我々が彼女の事情と想いを知るにしたがい、その「痛み、そして凄み」を感じさせる。
また、『永い言い訳(16)』で映画デビューした白鳥玉季さん、透明感とはつらつさの裏に感じさせる「後ろ暗さ」。
そして、横浜流星さんの初めのシーンから一瞬にして感じさせる「いけ好かなさと暴力性」。
さらに、「こういう役をやらせたら」と、完全にハマっている趣里さんと三浦貴大さん(貴大、太ったなw)らが周りを固め、鑑賞者を違和感なく物語に没入させてくれる。
TOHOシネマズ日比谷は公開1週目のわりに小さめ箱でしたが(『シン・ウルトラマン』に割りすぎなんだよ。。)、平日(サービスデイ)朝一の回は客入りもまあまあで、客層は比較的年齢高めな感じ。そのせいか、中盤以降トイレ退出数名ありましたが、私的には150分十分見応えがあって長くは感じませんでした。良作です。

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TWDera

4.5衝撃。見た後ボーとしてしまう

2022年5月18日
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鑑賞方法:映画館

興奮

小説を読まずに見ました。
独特な世界観。過去と現在を行き来しながら伏線が回収されていく。時間が長いので集中力が切れないか心配でしたが、完全に没頭してしまい、全く長く感じませんでした。

広瀬すずのインタビューをたまたま見る機会があり、魂を削って演じたとか(?)。すごい伝わってきました。また松坂桃李も別人でした。脱帽です。最後まで緊張感をもって見れました。

ストーリーや演技、全てが衝撃であまり処理できてません。皆さんにも是非見て頂きたいと思いました。

この後は少し楽して観れるものを見たいかも笑。
やっぱ映画ってすごいなと思いました。

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Joe Aso

4.0想像

2022年5月18日
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話は複雑なのにいちいち説明がない分、それぞれが感じた気持ちを一生懸命伝えようとするシーンが強く印象に残ります。

もう少し詳しく知りたいなーとも思いましたが後は自分の想像でプラスにしたらいいのかなと思いました。

古びたベランダや風に揺れるカーテン、昼間の月と夜の月、コーヒー店の情景も
ステキです。

広瀬すずと横浜流星は繊細で大胆な演技も申し分なかったし、相変わらず不気味なくらい上手い松坂桃李で長い上演時間もあっという間でした。

好きな類いの映画です。

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iYiHedP8PmIUPr5

5.0静謐な叫びと微かな救いを示す月の光

2022年5月18日
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鑑賞方法:映画館

それぞれが深い痛みを抱えていて、だからこそ人生がうまくいかず、苦しみもがきながらかすかな愛をつかみ取ろうと苦闘する。そんな人々の姿を丁寧にそして静かに描いている。
饒舌な叫びではなく、ひとり密かに、誰にも悟られることなく、苦しみは暗闇や水の中で吐露され、それを月は物言うことなく見つめている。

原作が素晴らしいのだろうけど脚色も良い。役者も良くて松坂桃李をはじめ子役の白鳥玉季、横浜流星など物語に説得力を加えている。
監督の演出のうまさと、それを引き立てるホン・ギョンピョのカメラ。美しい静物画のようなシーンに目を奪われる。
そして原摩利彦の硬質なピアノ。前作の「怒り」の坂本龍一のような印象。とても良い。今後チェックしたい音楽家になった。

重く困難な問題だけど多くの人に普遍的なテーマを扱っている。
結末に微かな希望が見えたのが救いだった。

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かとし

4.5長くない150分間

2022年5月18日
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泣ける

悲しい

冒頭の
2人が出会う公園から世界観に引き込まれた。
無駄な場面やセリフは感じられず飽きる事なく
一気にエンドロールまで鑑賞。

世間からの隠れ家のようなきらきらした
優しい光が差し込む文と更紗の部屋。

足音に人間性が現れる
アンティークショップの階段と文の珈琲店
一つ一つの場面の光と陰が美しい。

テレビで観てる時とは違う役者たちの
内面から血を噴き出すのを抑圧したような
痛みと凄みにプロを感じた。
話の展開にはついていけない箇所もあったけど
それを上回る映画館で鑑賞するのにふさわしい
重厚な作品。

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青い鳥

4.0松坂桃李だからこその

2022年5月18日
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小説も好きで、イメージそのままに役者さんの演技に引き込まれて最後まで集中して見れました。
実写化したことで1つ思ったのは、文のルックスがもしも小太りで大人の女性に相手にされそうな感じだったら成り立たないよなー、やっぱり更紗が洗脳されているとか、映画の中の周囲の反応と同じようなことを感じでしまうんだろうなって。

リアルの世界でも少しルックスのいい犯罪者を持ち上げる人間はいるし。
人の印象、外見に偏見を持たず見るって難しいと思った。

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みゃ

4.0重たい映画ですが引き込まれました。 主演を筆頭に役者の演技が全員素...

2022年5月17日
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重たい映画ですが引き込まれました。
主演を筆頭に役者の演技が全員素晴らしかったです。

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やまぼうし

4.0人の毒々しいところを丁寧に捉えた作品

2022年5月17日
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つい目を伏せてみないふりをしたくなるような、どろどろした部分は、人間みんなが多かれ少なかれ抱えている。
文と更紗はをそのでこぼこがちょうどはまった二人で、その二人の微妙な関係性を丁寧に描いていた。
本屋大賞を映画化ということで、この毒々しさはなくして万人受けする形に持っていくかと思いきや、いい意味で裏切られました。
闇は毒々しく、でも光はさわやかにロマンチックに。そんな映像が素敵だった。
原作で月が綺麗ですね〜のようなくだりがあったか忘れてしまったけれど、二人がそれぞれ月を見てお互いを想っていたり。

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C0mari

5.0感動あるのみ。

2022年5月17日
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序盤はイマイチでしたが話が進むにつれグイグイ引き込まれ終わってみれば「素晴らしい、これが真実の愛、世間の馬鹿な荒波にまけるな!」でした。

会社の名前が出ると困る?今の時代無理な話だろ。

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あらじん

2.5広瀬すずと松坂桃李

2022年5月17日
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広瀬すず、松坂桃李、多部未華子、横浜流星など、役者が良く見に行った。映画自体も文句は付けないが、ただ1点、初めの頃の横浜流星と広瀬すずの下ネタシーンが不快に思う。子供と見に行っていたらと思うとゾッとする。あと横浜流星の家庭内暴力シーン。不愉快しかない。これは年齢制限あったっけ?こういうシーンがあると知っていたら観なかったのに。

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写真は光

1.0途中退室もいました

2022年5月17日
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撮影監督が韓国の監督さんだったので期待して久しぶりに日本映画を見ましたが、残念な感じでした。途中で出て行ったお客さんも数名いたぐらいです。お金と時間を無駄にしてしまった感がありました。

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Saqinati

4.0ぼんやり

2022年5月17日
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ロリコンじゃないし、マザコン?かと思えば、また違い…ラストまでみると形が浮かび上がります。

余白が多そうで、ちゃんとつまってる。映画なのに読書しているよう、個人の感覚で幅が広がる。

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Oyster Boy

4.5とても美しい物語だった

2022年5月17日
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 テーマは「居場所」だと思う。本作品の台詞で言えば「逃げる場所」となるのだろうか。逃げる人がいれば、逃げられる人がいる。逃げられる人は、次は逃げない人、逃げる場所のない人をターゲットにしようとする。そうして亮くんは更紗を選び、更紗はそうと知らずに亮くんと付き合う。

 逃げる人が心を許せるのは、自分と同じ逃げる人だ。更紗は文を心の拠り所とし、文は更紗を受け入れる。「居場所」は土地ではなく、一緒にいる人にあったのだ。大人になった更紗は、漸くそれに気づく。文が子供時代の自分の居場所になってくれたように、これからは自分が文の居場所になる。多分、文も再び自分の居場所になってくれるだろう。どこに行っても、ふたりで同じ月が見られれば、それでいい。

 とても美しい物語だった。

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耶馬英彦
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