劇場公開日 2022年5月13日

  • 予告編を見る

「ただただ心打たれた物語でした」流浪の月 鈴木達哉さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ただただ心打たれた物語でした

2024年12月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

始まりから終わりまで、静謐な空気感を纏った作品でした。
淡々と進むようで、でもいつの間にか引き込まれている。

家族に性的虐待を受けた更紗と、母親に外れ扱いされた文。
二人の関係は世間一般的には歪んで見えるのかもしれないけれど、彼らにとってはこれ以上ないほどの救いだったと思います。
身体で繋がれなくても、心で繋がることができるのだと。

結末はビターエンドに感じるかもしれませんが、これ以上の答えが思い浮かびませんでした。

総括して、近年まれにみる邦画の名作だったと感じました。
ぜひ鑑賞されることをお勧めします。

鈴木達哉