「ただただ心打たれた物語でした」流浪の月 鈴木達哉さんの映画レビュー(感想・評価)
ただただ心打たれた物語でした
始まりから終わりまで、静謐な空気感を纏った作品でした。
淡々と進むようで、でもいつの間にか引き込まれている。
家族に性的虐待を受けた更紗と、母親に外れ扱いされた文。
二人の関係は世間一般的には歪んで見えるのかもしれないけれど、彼らにとってはこれ以上ないほどの救いだったと思います。
身体で繋がれなくても、心で繋がることができるのだと。
結末はビターエンドに感じるかもしれませんが、これ以上の答えが思い浮かびませんでした。
総括して、近年まれにみる邦画の名作だったと感じました。
ぜひ鑑賞されることをお勧めします。
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