「最高に気持ち悪くて、よかった。」流浪の月 れいんさんの映画レビュー(感想・評価)
最高に気持ち悪くて、よかった。
この社会は気持ち悪いからだ。
人間は、他人が正しい道から足を踏み外して自分に害することが怖いから、秩序を作ったのだ。
人間は、自分が作った秩序・社会をあらゆる手段を使って、守っているふりができるよう頑張っているだけだ。
人間は、自分が歪んでいるのを意識せずに、他人が歪んでいることだけ思い込んでいるのだ。
そのような、
常に自分が正しいと思ってる人間、またその環境を作った人間社会がおかしい。
本当にやばかったのは、
そこのあなた(わたし・わたしたち)だ。
この映画を観て泣いた、怒った、悲しかった。
光はあった。
弱かったり、雲に隠れたりする月の光だった。
昼の太陽の光が美しくて眩しすぎた。
思った。
本当に求めるべき世界(ユートピア)は、
沢山の縛りがあり、一人一人の人間がその縛りを身に纏って丁寧に歩く場所ではない。太陽の光を十分に浴びて、自由に生きていける世界だ。
いつになったら、人間が、
互いを制約し、異類を排除するじゃなく、互いを理解し、許す世界が作れるだろう。
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レインさんのコメント
2022年6月21日
一つ文句を言うなら、文のコンプレックスのところないほうがいい。ちょっと驚いた。原作未読だがここまできて、「不幸な人間」ではなく、単純に更紗を救った良い人間であって欲しかった。