「松坂桃李が良い男すぎてロリコンに見えなかった」流浪の月 北のやまさんさんの映画レビュー(感想・評価)
松坂桃李が良い男すぎてロリコンに見えなかった
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画づくりは原作にかなり忠実、音楽も演技も抑え気味だがとても好印象、邦画ではかなりレベルの高い映画だと感じた。
一方で原作既読で、かなりの期待感をもって鑑賞したためか原作との解釈の違いが気になり、ハマりきれなかった。
以下にネタバレありで気になったところを列挙する。
まずタイムラインがかなり交錯した作りになっているため役者陣がものすごく熱演しているのに反してなかなか話に集中出来ず散漫な感じに
更紗の実家族パートが完全に省略されているが、彼女の奔放な性格は実親との生活にベースがあり、普通に幸せだった時期が突然奪われドン底に変わってしまった結果からの公園の雨のシーンに繋がると思うので、ダイジェスト的にもそこを入れておけばもっと更紗に感情移入できたのではないか。
松坂桃李が良い男すぎてロリコンに見えなかった。体型も含めてものすごく役づくりしたのだと思われるが、どうしてもロリコンとはかけ離れた人物に見えてしまい台詞や演技とミスマッチだった。
2度目の逮捕からの釈放、店の中での脱衣のシーンは必要だったか
さらに映画では消極的なハッピーエンド、原作はもっと前向きな感じでのハッピーエンドであり最後の最後に救われた感があったが、それが感じられなかったのが残念だった。
ただかなりの力作であったので今度は純粋に映像のみを追って鑑賞してみたいと思った。
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